えっ、待って待って!
墨を磨るって無意味なの!?
えっ、じゃあ恵美さんは毎日無意味なことしてるの!?
ってパニック状態のみなさんこんばんは!
まぁまぁ、はやまるでない。
硯コレクターの恵美です(=゚ω゚)ノぃょぅ
さてさて、前回
小学生が墨を磨る行為は無意味である、と突然の問題提起がありました。
幸いにも、まだ教育関係者からのクレームはありません。:(;゙゚'ω゚'):ヒヤヒヤ
今回は前回挙げた3つの質問
「小学生のときの硯って、プラスチックでしたか?石でしたか?」
「墨は磨りましたか?」
「(磨った場合)磨るのにどれくらい時間がかかりましたか?」
こちらを詳しく掘り下げていきたいと思います。
今回も見切り発車ノープランノー理性のため、長くなったら突然切り上げます!よろしく!
では一個目の質問
「小学生のとき、硯は石でしたか?プラスチックでしたか?」
これね、ジェネレーションギャップを楽しむのに超おすすめの話題だから、ぜひみなさん、飲みの席で試してほしいんですけど
よくあるじゃないですか。
若い人といっぱしの年齢の人の飲みの席で
「えー、昔ってそうだったんですねぇ」
( ´゚д゚)(゚д゚` )
「えー、今の若い子ってそうなのぉ?」
みたいな会話。
いつも同じ会話、みんなが言うような内容……
……そんなマンネリな毎日にはもう飽きちゃったよっていうそこのアナタ!
そんなアナタにとびっきりの話題、ありますよ!
この言葉を使って、アナタの毎日を刺激的にしませんか?
その魔法の言葉とは……
す・ず・り❤️
「小学生のとき、硯って石だった? プラスチックだった?」
飲みの席でこの話題を出そうもんなら、もうワーキャーの大騒ぎは確実!
もれなく超刺激的な時間になるでしょう!(たぶん)
……さて、落ち着いて説明します。
最近の小学校では、特定のブルジョワ市民や、よほどの私立校でない限り、プラスチック硯がほとんどです。
もちろん購入している生協や、個々家庭状況にもよるので一概には言えませんが、プラスチック硯の方が安価でなおかつ軽いため、石をわざわざ用意するご家庭は珍しいです。
え…。
でも子供には✨石の硯の手触り✨とか、そういう✨伝統的✨なものをちゃんと教えたい。石の硯の方がいい…。
みたいな✨キラキラ✨した教育方針を持っているママさんパパさん、いらっしゃるでしょう。
うん、わかるよわかる。そういうキラキラ教育の気持ちわかるけど、残念ながら小学校の書写教育では硯の石の良さを教えることは不要なのです。
話がそれましたが、現在の小学生はプラスチック硯が主だと述べました。
いつ頃からプラスチックになりはじめたのか、断定するのは難しいですが、私はだいたい今から20年前くらいからではないかと推測しています。
毛筆がはじまるのは小学三年生からなので、だいたい現在30歳前後の方が、石とプラスチックでウロウロしている年代ということになります。
若くなるにつれて、ほぼプラスチック世代となり、年を重ねてらっしゃると、石世代となっていきます。
さらにプラスチック硯の進化を侮るなかれ!
このようにただのプラスチック硯から
裏面に深い池(墨汁を溜めるところ)があるリバーシブルタイプが生まれます。
(これのお陰で、書き初めのときにわざわざ大きな墨池を買うことも少なくなりました)
そうすると、プラスチック硯の重量が軽くなりすぎて落としてしまう子が続出したため、滑り止め加工がつき、
さらにみさなん、出しすぎた墨汁をボトルに戻すのに、苦労しませんでしたか?
スポイトで吸ったりしたけど、ハネちゃったりするんですよね、アレ。
そんな子のために!墨汁をボトルに戻す注ぎ口まで作られています!
プラスチックすごい!!(✷‿✷)
若い子になればなるほど、プラスチック硯の性能があがってますよ!
みなさん、飲みの席での話題にぜひ参考にしてくださいね。( ´∀`)σ)д゚)
さて、ここまで絶賛しておきながら、プラスチック硯には最大の欠点があります。
それは……
プラスチック硯は……
墨が磨れません。
……………(´・ω・`)
うん、だよね、だよね。
みんななんとなく感じていたよね。
そうなの。磨れないの。
めっちゃ便利グッズ感すごいのにね。衝撃的な結末だよね。
プラスチック硯のパッケージによく、
「墨が磨れる!」
みたいなことが書いてあって、
あれ、別に誇大広告とは言わないですし。
うん、そう、
たぶん一回くらいは磨れる。
でも、よくよく考えてもらいたいんですけど、本来石を使って磨っているものをプラスチックで磨るって、超絶難易度高くないですか?
そりゃあまともに磨れないので、うっすーいグレーの墨ができあがります。
カッターでマグロの解体に挑むみたいなもんです。
学校でそんな奇妙なことをさせることはないので、プラスチック硯の人たちは学校では墨を磨っていません。
と思ってたら意外や意外、
・体験として磨らされたことがある
・習字教室で(プラスチック硯で)磨らされていた
という方、5人に1人くらいの割合でいらっしゃいます。(恵美調べ)
そりゃあもう…カッターでマグロの解体お疲れさまでした…と……(´;ω;`)
さて、「墨を磨ったか」案件には、もう一つ意外な回答がありますのでご紹介します。
「小学生の時、墨を磨りましたか?」
って質問に、結構な割合で
「墨汁をいれて、墨を磨った」
!?!?!?!?!?!?
工工工エエエエェェェェ(゚Д゚)ェェェェエエエエ工工工
なんですか!その、カレーのルウを入れたあとに、シチューのルウを入れた的なノリは!!
私は最初にこの返答を聞いたときに、脳内プチパニックを起こしたのですが、案外この方多いんです!
これを読んでいるソコのアナタも、ぎゃ!∑(゚Д゚;)と思っているのでは!?
プラスチックの硯でこれをやってもまず無意味ってことは、みなさんここまで読んでわかってくださるかと思います。
では石の硯では・・・?
残念ながら無意味なことには変わりありません。
これは磨った墨とボトルに入っている墨汁が成分的に別物である、ということがまず問題なのですが、いつかこの話はするとして、墨汁は硯の凸凹を埋めてしまうので、墨は磨れなくなるんです。
というかそもそもボトルの墨汁って、出してすぐに書けるように濃く作られているので、それを濃くなるように磨るってどういうことなんだろう……?(困惑)
あ、また無駄な話をしすぎて長くなってしまった!
石×水で磨る場合はまた次の話で!
次回こそ、もうちょっと硯の真髄に至る話になるはずです。なるといいな(・∀・)
ではまた|ω・`)ノ
実は硯は摩擦ではなく、ヤスリのように墨を磨るのです😊鋒鋩というヤスリのようなものを持っている石だけが硯になることができます。
あとこちらのブログでお話ししているのは学校書写教育における硯の話なので、書道における硯の話は、また別のブログでお話しますね✨私自身は毎日墨を磨る人間なので、おっしゃることとてもよくわかります😊
私も毎年2日に書き初めを行っています。さすがにお焚き上げまではできませんが…いい文化ですよね😊
しかし私だけ性格が異なり理科系です、故に絵と書道才能も無く嫌いです。
皆子供も30歳を皆過ぎてます、お下がりの硯で過ごして来たので多分硯は石でしょう、プラスチック製品初めて知りました。
硯が砥石をどんな原理で擦るのか詳しくは知りませんが、多分ヤスリ形態では無く摩擦で擦ると想像は着きます、でしたら簡単に技術開発は出来るでしょう、ただ硯を使う現場が求めているかによって変わるでしょう。
思う事が一つ有ります、日本人は道が好きです武道茶道や書道も全てです。
道が挨拶で始まるように、書道が墨を擦る事で始まるのは認めます墨汁で始まれば只の習字です、味気なく感じます。
話題変えます、昔は正月二日は書初めで始まり懐かしい思い出です。
我が家は習慣は無いですが、日本中で廃れたでしょう残念です。
出来れば素晴らしい習慣として残したいですね、頑張って下さい。