日本と欧州諸国の交流を記念して、EU(欧州連合)評議会様より2005年版EU承認公式インターナショナルアートカレンダーの掲載依頼がありました。この作品はその時に制作した作品です。EU側主催による申し出で、掲載作品の指定はなく、全くの自由との事でお引受けしました。余談ですが、EU評議会審査会議において選考作家の選出は厳しく最終的に下記の5名が確定するまで半年近くの期間を要したそうです。選考に当たっては日本側は全く関与できない為、私の様な無名の作家が一人選出されてしまった次第です。
選出作家名
日本画 大山忠作先生 洋画 織田廣喜先生
書 村上三島先生 彫塑 富永直樹先生
の日本芸術院の諸先生方と私の計5名。
カレンダー配布で得られた収益金は国際機関を通じ福祉の為に世界中で活用されるそうです。(配布は2004年内にEU諸国中心に配布され、2005年に入り中国にも配布されたそうです。世界中で100万枚以上配られました。ただ、残念な事ですがEU評議会審査会議非承認の作家の皆様方による類似カレンダーが15、6種程出回ってしまいました。)
この配布に関して印税はありません。
私一人では出来ない事をEUにしていただいて、むしろこちらが感謝しなければならない事だと思います。関係者の皆様方、ありがとうございました。
先日、ヨーロッパの美術館関係者、評論家の諸先生方がお集まりになり評論家会議が催されたそうです。
ヨーロッパを代表される美術評論家の諸先生方の間では私が最も尊敬している先生の一人である織田廣喜画伯を心の画家、私を色彩の画家(光栄にもパリやミラノでは作品に使われている独特な青系の色彩をナガイブルーもしくはヨジローブルーと呼んでいただいているそうです。)と申され始めているそうです。
先生とは共に各地で時々隣り合わせに展示させていただいている由縁なのでしょうか。
私のような無名の若輩者と共に評価を受けられている事、誠に申し訳なく思っております。
掲載作品「爽林」