高校の時のバイト先、
ずいぶん前にも書いたけど、
学校で教えてくれないことはこの店で学んだ。
いいことも悪い事もね。
昼は喫茶店で夜はお酒も飲めるお店。
高校生の私からしたら、
周りのお客さんはみんな大人。
地元の友達も常連で、
特に待ち合わせしなくても、
その店に行けば誰かいたし、
毎日のようにバイトがなくても通ってた。
うん、溜まり場だった。
学校でも家でもない自分の居場所だったしね。
若い頃から通ってたこともあって、
甘えれば、皆んな甘やかしてくれる。
おばさんになった今でも行けば
あの頃に戻ったような気さえする。
行けば、お帰り〜と言って出迎えてくれる。
数年前からマスターとママが老けたように感じた。
当たり前だよね、だって40年以上店をやってて、
あの頃でも大人だったんだから、
今いくつだって話だよね。
昨日地元の友達から電話があって、
店を閉める事になった、って。
いつまでもあるはずもないんだけど、
いつまでもあるような気がしてた。
地元には実家はもうない、
だけどその店が実家みたいなもんで、
いつでも帰れる場所だったんだけどな。
これからどこに帰ればいいんだろう。
なんだかぽっかり穴があいたような、
寂しい気がしてならない。
年内でおしまいにするって。
来年からどこに帰ればいいんだろう