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そうなると、ティームの強烈なパスワークはあまりに単純な運動能力にすぎないことがわかる。ガストンが演出するボールの動きはテニスコートの前後左右、どこへでも自由に跳ねたり、落下したり・・・・仮に、ネット際にャgンと落ちるボール拾いに間に合ったとしても、ティームがラケットで運ぶボールの行方をガストンは熟知していたように、テニスコートの無人領域にストンと放り投げる。こうなると、ティームもなす術がない。ティームとガストンは息抜くことなく、フルセット闘った。
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ティーム対ガストンの激闘が続いた5セット目、これまで、ミスショットをすることがなかったガストンがドロップショットを2回続けて、ミスした。ネット際にャgリと落とすはずのボールがネットを超えなかったのである。小さな疲労がもたらした小さなほころびかもしれない・・・・やがて、ティームはたまに、フェンス際のボール処理に成功する機会もあり、鍛え上げた強烈なパスワークも効き、見事に勝利した。二人の壮絶な試合が終わったのは午前3:15。あまりに面白い試合で、途中で、観戦断念できなかった。
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テニスのガストン選手
新宿で見上げた空と
昼間からランチ営業中
の昔懐かしき「どん底」