ヨコスカうわまちICUダイアリー

うわまち病院集中治療部の日々の活動や勉強会の様子をお伝えできればと思います!

多施設ジャーナルクラブ

2020-07-23 21:55:04 | 勉強会
 臨床現場で重要なことは、“エビデンスに基づいた診療”と“豊富な臨床経験”
 のバランスをうまく取りつつ柔軟な診療を提供することです。

 日常診療の忙しさのために最新エビデンスの取得はついつい後手に回りがちで、
 自施設のみでのジャーナルクラブ開催はなかなか難しいのが現状です。

 我々の所属するJSEPTIC多施設ジャーナルクラブでは、最新の主要論文を多施設で
 持ち回りで発表することにより発表準備のストレスを軽減できるだけでなく多施設の先生方
 との貴重なディスカッションの場となっています。

 当施設は3か月に一度発表の機会が与えられており、6月は集中治療部三井医師が
 発表してくれました。

 事前準備は大変で、プレゼンテーションのプレッシャーも大きいですが、集中治療医を目指す
 若手医師にとっては自己成長へつながるとても良い機会になっています。



 

 発表後のスライドは以下のJSEPTIC多施設ジャーナルクラブのサイトに残してくれており、
 彼らのモチベーションへつながっています。

 JSEPTIC多施設ジャーナルクラブ: http://www.jseptic.com/journal/tashisetsu.html


 

 

2020年度うわまちクリティセミ(YU-CCS)が始まりました!

2020-07-21 16:28:33 | 勉強会
 皆様はFCCSというコースをご存じでしょうか?

 FCCSはFundamental Critical Care Supportの略で、米国集中治療医学会が
 集中治療を専門としない医療者を対象に、重症患者の全身管理に関する講義と
 実践スキルを2日間で教えてくれるコースです。

 日本においてもFCCS運営委員会が中心となり、その活動は全国的に広がりを
 見せていますが、その一方でFCCSはハードルが高いと言ったスタッフの声も
 聞かれます。

 そのような声を反映し、自施設でFCCSの内容に準じて自施設用にアレンジして
 始めたのがYokosuka Uwamachi Critical Care Seminar (YU-CCS)、
 通称クリティセミです。

 毎月一回第三土曜日の午前8時30分~12時30分の勤務時間に行い、5回を
 1クールとして行うコースです。

 これまで2018年度から年に2クール計4回の卒業生を送り出してきましたが、
 2020年度はコロナの動向を見つつ自粛の中で年に1クールの開催として
 第5クールが7月からスタートしました。

 院内並びに協会施設である横須賀市民病院の研修医・看護師が集まり、
  「心肺蘇生と脳蘇生」・「気道管理と NPPV」・「RRS、救急・集中治療領域における
 終末期医療」について講義とシミュレーションを通じて学んでいただきました。



 
 参加者の皆様からは、おおむね好評を頂けたようです。

 コロナ対策に十分配慮しつつ、今後も医療者の知識・技術の向上に努めてゆきたいと
 思います。

若い力でコロナを吹き飛ばせ! Part 2 

2020-07-12 20:24:00 | 勉強会
引き続きご紹介する若い力Part 2は、当院研修医2年目の松山先生。



自己紹介用の写真で斜に構えているあたり、すでにただ者ではありません、、、

将来基礎の病理学を志しているこの若者、臨床医学知識への情熱と貪欲さは半端ありません。

あえてICUローテーションへ飛び込む勇気と意気込み、素晴らしいです!



集中治療のできる病理医ってステキですよね!?

病院前の長い坂を黒い革靴を履いてママチャリで駆け上がる姿、一昔もてはやされた猛烈サラリーマンを彷彿させます。

わずか1か月の研修でしたが、確実にうわまちICUへ足跡を残してくれました、残りの研修も頑張ってください。




若い力でコロナを吹き飛ばせ! Part 1

2020-07-12 18:57:37 | 日記
なかなか収束せずむしろここ数日は大幅な増加に転じている憎くきコロナ、
この先どうなってしまうのか不安を抱えていらっしゃる方も多いかと思います。

臨床現場で最前線に立つ我々は、こうした状況にも一喜一憂することなく
医療者としてなすべきことをただ粛々とこなす毎日です。

先行きが見通せない状況が続く毎日ではありますが、うわまちICUでは
明るいニュースもあります。

今年度から、福岡県の麻生飯塚病院総合診療科から短期研修施設として
ローテーションをしてきてくれています。

その記念すべき第一号として来てくれたのが宮崎先生、風貌の通り穏やかな性格と
人当たりの良さですぐうわまちスタイルに馴染んでくれました。



内科医らしく疾患の鑑別や診断、診療をきっちりとしてくれて、スタッフへの教育も
積極的にこなし、大きな戦力となって働いてくれました。



一度寝てしまうと起きれないというところはご愛嬌で、研修の最後には私生活でも
幸せなニュースがあったようです。

コロナ渦で人材交流も停滞しがちですが、未来を切り開くのはやはり若い力、これからも
やる気に溢れた若い先生方との交流を続けていきたいと思います。