読み捨てー捨てません。返します

文字中毒の私です。読み飛ばす本の画像に、簡単な感想を載せています。

『私のカレーを食べてください』『ギリギリ』

2021-06-19 11:59:11 | 日記
幸村しゅう 『私のカレーを食べてください』
6歳から18歳迄で養護施設で過ごした(このベースは大きい)成美は、小学校の担任の先生がお別れの日に自分の為にスパイスから作ってくれたカレーに強烈な想いを抱く。高校卒業後、夜間の調理専門学校に通い、困難の中で理想のカレー一筋に邁進する。
読みながら《頑張って》《このカレー、どんな味か食べてみたい》の繰り返しです。最後にレシピ4種有るけど、私は食べる側が良いわ
 
憧れだった同級生瞳の夫が急死して、ひょんなことから再婚相手となったシナリオライター志望の健児。
優しい健児は、瞳の元姑静江にもこまめに尽くす。三人ともに、思いやりのある人達だが、これで良いのかという気持ちがそれぞれにある。それが、健児が売れ出したあたりから問題として表出し、ついに瞳と健児は離婚する。人の気持ちは変えようがないし、気付いてしまうと気付く前には戻れないし。離婚は、仕方ない場合もある。