マンションは一戸建てに比べ、個人の管理負担が
少ないと思う。
一戸建ての場合は、誰も管理をしてくれない。
マンションの場合は管理費さえ支払えば、管理会社が基本的な
建物の管理はしてくれる。
そのとおりである。
管理の中身はというと、いろいろである。
区分所有者・居住者がルールを守っている限りは、快適だし、
資産価値の維持からも問題なさそうだ。
しかし、所有者・居住者にはいろいろな人がいる。
中には、自分の都合だけを考えている人がいる。
たまたま、1年前から理事長をしている。
やむを得ずである。
管理会社にとっては、マンションは顧客であるから、
あまり厳しいことは言えない部分がある。
そうすると、権利主張の強い、というか、権利のないことを
要求する輩が跋扈することになる。
最近は、モンスタークレイマーという人が見られるようになったという。
マンションの理事会というのは、法律によって設置されるもので、
法律事項を扱う機関である。
法律知識や意思決定に関わった経験のない、素人ができることではない。
しかし、難しいことを言うと、なり手がなくなるので、そういうことは
いわない。
また、管理会社の社員も法律知識があるわけでないので、
法律の専門家からみると恐ろしくなることがある。
また、管理会社には顧問がいるというが、管理会社と個々のマンション
との利害が一致するとは限らない。
むしろ、個々の場面では一致しないことが多い。
というわけで、マンション管理は問題だらけなのである。
理事長になって初めてわかったことは、
マンションを買うということは、単に建物を買うということではない。
どこの誰か、どういう考えの持ち主かなど全く知らない人と
住む、一つ屋根を選択しているということなのである。
本当に怖い選択をしていることである。
マンション管理についてはもっと真剣になるべきなのである。