金沢自然公園①の続きになります。
公園の整備された区域に戻ってきました。
今日はマメ科のような花がよく目に入ります。
でもこちらのマメ科はツル性ではなくしだれない木です。
○キハギ(マメ目マメ科ハギ属)
落葉低木で、日当たりの良い丘陵地や低山地の岩の多いところに生育するようです。
葉は3出複葉で2列に互生します。
他のハギより木質化しているのでキハギなのでしょうか?
もう1つマメ科のネムノキの花が満開でした。
○ネムノキ(マメ目マメ科ネムノキ属)
このピンクの花に見えるのは雄しべで下の緑の部分が花冠になります。10から20個の花が集まってできています。
私も今回初めて知ったのですが、この写真で少しわかるかもしれませんが、花序を作る花の頂端に着く花(頂生花)が1花序の中で1から2個あるそうなのです。確かに中心に他と見た目が違う花が1つ見えています。頂生花は萼と花冠が他の花(側生花)より少し大きくて雄蕊は中部まで合着、離生部分は開出し、雄蕊はやや短いようです。不思議。
ヒガンバナも咲き始めていました。
○ヒガンバナ(クサスギカズラ目ヒガンバナ科ヒガンバナ属)
日本には中国から有史以前に渡来したものと考えられており、各地で野生化しています。地下の鱗茎に強い毒性がある有毒生物であり、日本で繁殖しているヒガンバナはほとんどが染色体の基本数が3倍の三倍体なので一般に種子で増えることはできないらしいです。繁殖は球根を株分けして繁殖させます。
ののはな館に戻ってきました。
前の花壇に見た事のない種子(果実)をつけた植物があったので、早速職員の方にうかがってみました。館内にはその植物のドライフラワーが飾ってあり、合田草(ルナリア)という名前を教えて下さいました。ののはな館ではこのドライフラワーを使ってリース作りなども行なっていたそうです。(現在はコロナの影響でやめているそう😔)
○ゴウダソウ(別名ルナリア、ギンカソウ、ギンセンソウ)(アブラナ目アブラナ科ゴウダソウ属)
越年生の植物で、一年生植物ないし二年生植物の宿根草。ゴウダソウの名前は、フランスから日本に種子を持ち込んだ東京美術学校の合田清教授に由来するそうです。ギンカソウは銀貨のような果実のつけるから、、、。😅
栽培種が野生化して一部が帰化植物として道ばたなどで育成します。
乾燥させて種子と両面にある果実を剥がしたところ。綺麗なドライフラワーになります。
最後にもう1つののはな館で初めてみた植物がありました。
○ツノゴマ(シソ目ツノゴマ科ツノゴマ属)
ツノゴマ科に属する植物で、若い果実はオクラのように蒸して食べたりするそうです。
また、種子からとれる油も栄養価が高いそう。ちなみに普通のゴマはシソ目ゴマ科ゴマ属になります。
この花は黄色いのでキバナノツノゴマかもしれません。
このキバナノツノゴマは近年食虫植物という見方もありますが、まだ結論を出すには至らないそうです。(ツノゴマは食虫植物とする見解はないそう。)
マメ科について、種子について色々な発見ができた公園めぐりでした。
参考文献 大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司編(2016)改訂新版 日本の野生植物 平凡社
公園の整備された区域に戻ってきました。
今日はマメ科のような花がよく目に入ります。
でもこちらのマメ科はツル性ではなくしだれない木です。
○キハギ(マメ目マメ科ハギ属)
落葉低木で、日当たりの良い丘陵地や低山地の岩の多いところに生育するようです。
葉は3出複葉で2列に互生します。
他のハギより木質化しているのでキハギなのでしょうか?
もう1つマメ科のネムノキの花が満開でした。
○ネムノキ(マメ目マメ科ネムノキ属)
このピンクの花に見えるのは雄しべで下の緑の部分が花冠になります。10から20個の花が集まってできています。
私も今回初めて知ったのですが、この写真で少しわかるかもしれませんが、花序を作る花の頂端に着く花(頂生花)が1花序の中で1から2個あるそうなのです。確かに中心に他と見た目が違う花が1つ見えています。頂生花は萼と花冠が他の花(側生花)より少し大きくて雄蕊は中部まで合着、離生部分は開出し、雄蕊はやや短いようです。不思議。
ヒガンバナも咲き始めていました。
○ヒガンバナ(クサスギカズラ目ヒガンバナ科ヒガンバナ属)
日本には中国から有史以前に渡来したものと考えられており、各地で野生化しています。地下の鱗茎に強い毒性がある有毒生物であり、日本で繁殖しているヒガンバナはほとんどが染色体の基本数が3倍の三倍体なので一般に種子で増えることはできないらしいです。繁殖は球根を株分けして繁殖させます。
ののはな館に戻ってきました。
前の花壇に見た事のない種子(果実)をつけた植物があったので、早速職員の方にうかがってみました。館内にはその植物のドライフラワーが飾ってあり、合田草(ルナリア)という名前を教えて下さいました。ののはな館ではこのドライフラワーを使ってリース作りなども行なっていたそうです。(現在はコロナの影響でやめているそう😔)
○ゴウダソウ(別名ルナリア、ギンカソウ、ギンセンソウ)(アブラナ目アブラナ科ゴウダソウ属)
越年生の植物で、一年生植物ないし二年生植物の宿根草。ゴウダソウの名前は、フランスから日本に種子を持ち込んだ東京美術学校の合田清教授に由来するそうです。ギンカソウは銀貨のような果実のつけるから、、、。😅
栽培種が野生化して一部が帰化植物として道ばたなどで育成します。
乾燥させて種子と両面にある果実を剥がしたところ。綺麗なドライフラワーになります。
最後にもう1つののはな館で初めてみた植物がありました。
○ツノゴマ(シソ目ツノゴマ科ツノゴマ属)
ツノゴマ科に属する植物で、若い果実はオクラのように蒸して食べたりするそうです。
また、種子からとれる油も栄養価が高いそう。ちなみに普通のゴマはシソ目ゴマ科ゴマ属になります。
この花は黄色いのでキバナノツノゴマかもしれません。
このキバナノツノゴマは近年食虫植物という見方もありますが、まだ結論を出すには至らないそうです。(ツノゴマは食虫植物とする見解はないそう。)
マメ科について、種子について色々な発見ができた公園めぐりでした。
参考文献 大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司編(2016)改訂新版 日本の野生植物 平凡社