シューマンの指

こんにちは、家具のよろこび福山です。



小説「シューマンの指」を読みました。





「学生時代に事故で指の先を切断したピアニストが

海外のコンサートで演奏しているのを観た」という友人の手紙を受け取った主人公が

その友人とピアニストとの高校生活の思い出をつづった

（人に読ませる予定の無い）回想録といったスタイルの小説です

（ただ、手紙を貰ってから回想録を書き始めるまでに20年以上の歳月が経っているので

何故今になってこれを書き始めたかという事に対する明確な理由は無し）。



70年代末-80年頃の時代の話とは言え

主人公の文体がイマイチ気持ち悪くて

どうも感情移入できませんでした

（そのピアニストに対する同性愛的な趣向も見え隠れしてるし）。



ただ、「このミステリーがすごい」の

年間ランキングTOP10に入った作品だけあって

ミステリー小説としては良くできてると思います

（一人称の回想録がメインなので、いわゆる叙述ミステリーです）。



【ちなみに】

タイトルにある様にシューマン　の生涯や

ピアノ曲に関する解説がふんだんに盛り込まれています。



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