ボクは、病気かもしれない。
いつの頃からだろう、ボクはこの恐怖を、自分の中に認めざるを得なくなってしまったのだ。
多分、みんながボクのことを見ても、誰も病気だとは思うまい。
外からは健康に見えていても、ボクは内側から病に蝕まれているのだ。
そう、ゆっくりと。しかし、確実に・・・。
ボクを蝕む、その病魔。
その名は・・・
そう、『鉄』!
・・・あ、動画が長すぎて、その前のフリなんか誰も覚えてませんか・・・?
まぁ、アレですよ。
ともかく、自分が『鉄』になってしまったんじゃないかと怖くなってしまったワタクシは、
「ローカル線に乗ってその線路の周囲を歩くことがメインの旅」
を企画したわけですよ。
これが楽しめてしまったら、その時はもうホントに『鉄』ですよね。
39歳独身、女っ気もサッパリないワタクシが、今さら『鉄』なんてことになったら、これはホントにオシマイですよね。
何がって、もう、何もかもがオシマイですよね。
そんなことがあっていいはずがない!
この旅をもって、ワタクシが『鉄』なんかじゃないってことを証明するんだ!
つまりこれは、自分自身の身体に潜んでいるかもしれない病魔の影を突きとめる旅なのだ!
高「だから、なんでオレが付き合わにゃならんのだ!」
という意見もごく一部に聞かれましたが、そんなこと言うなよ、友達甲斐のない!
ニコニコ笑いながら、詳しい旅のスケジュールをどんどん決めて行くワタクシだったのでした。
要するに、小湊鉄道といすみ鉄道に乗ってみたくて仕方なかったってだけの話です。
回りくどくてゴメンね。
でねでね! この小湊いすみってのが、どっちも本当にステキなローカル線でね!
まずは小湊鉄道!
千葉県の五井という駅から房総半島の真ん中方面に向けて走っている鉄道です。
五井ってのは、例の「ぐるり東京湾」の時などに通りがかる駅でして、いつも横目で眺めていたんですよ。
非電化・単線! 首都圏にありながらバツグンのローカル感を持ってまして、駅舎なんかも実に味わい深そう。
そして、小湊の終着駅「上総中野」から先を、外房へと走るのが、いすみ鉄道です!
これまた同じようなローカル線ですが、赤字経営で存続の危機に面しているそうでして、早いうちに乗っておかないとなくなってしまうかもしれないのです。
ここは、ぜひ合わせ技で房総半島を横断してしまうという旅程にしましょう!
両鉄道とも、1時間に1本程度という迫力のあるダイヤですので、両方に乗って1日で帰ってくるなんてとても無理。
これは、この散歩旅プロジェクト初の1泊2日になるも止む無し・・・ってことは、早い段階で決定してました。
最初から泊まりを覚悟すれば、ついでにタップリ観光もできるわけです。
いやぁ、明らかにワタクシ達も、新たなる領域に踏み出しましたね!
そうなると、実は初日は多少ゆっくりしたスタートが実現しまして、東京駅10:02発の京葉線で蘇我まで。
そこから内房線で五井に出ますと、いよいよ小湊鉄道です。
どちらの乗り換えも3~4分しかないというナイスタイミング!
クリーム色と朱色のコンビがレトロ感満点の車両。
ディーゼルの音がギャリギャリと鳴っているのも頼もしい限り!
ローカル線とは言え観光地もありますし、東京にも近いので、車内は大混雑でした。
しかし、車内は混雑でも車外はいきなりの田園風景。
途中からは、ほとんどの駅が無人駅となって、景色もさらに非日常になるでしょうから、その辺りまで列車に乗って、そこからは歩いて小湊をエンジョイするという素敵プランです!
・・・ということで、11:40、ワタクシ達が降り立ったのは「高滝」駅! モチロン、ここも無人駅です!
近くには高滝ダムがあるので、それを観光した後は、いよいよ徒歩。
終点の前の駅「養老渓谷」まで歩いて宿に泊まるのですが、どのくらいかかるのか見当もつきません。
ま、最悪「もう歩けない!」となったら途中の駅からまた小湊に乗ればいいのですが・・・。
さて、高滝駅は、小湊鉄道ファンには猫が住んでる駅として有名。
ワタクシ達が降り立ったホームに、すでに1匹目の猫さんがいらっしゃって、なるほど、この方が営業担当なのでしょう。
駅舎を出てみますと、広場にいるわいるわ。合計7匹。
ワ「でもね、おれ達は犬派だから!」
高「モチロンだ。浮気はしない」
ワ「・・・まぁ、しかし、たまには猫と遊んでやるのも・・・」
高「・・・どいつもこいつも、痩せててかわいそうだから、食べ物くらいは・・・」
なんだかんだ言いながら、駅前のお店で食べ物を購入、小一時間も猫さん達に遊んでもらいました。
中に1匹、いちばん可愛らしいのが、極端に気が弱くて人見知りで、みんなはワタクシ達からエサをもらってるのに、なかなか近づいても来れないのです。
わざわざそいつにエサを投げてやっても他の奴に取られちゃったりするのが不憫で、最終的には、いかにそのカワイコちゃんに食べさせるか、という遊びになりました。
猫さん達に飽きられてから、ダム湖の周りを小さめに一周。
今見てみますと、あんまりいいダム写真を撮ってませんでした・・・。
高滝駅に戻ってきますと、ちょうどまた小湊の列車が到着するタイミング。
本当はここから歩くつもりだったのですが、猫とダムで時間も使いましたし、結構歩いちゃった。
高「乗るか!」
ワ「乗るか!」
急遽もう一駅小湊のお世話になることにしまして、ダッシュで乗車。
隣の「里見」駅へ。
昔は近くで良質な砂利が取れるのが有名で、そこそこメジャーな駅だったようです。
ホームが2面あるのですが、ひとつはもう使っていないのだとか。
お昼でして、本当は高滝の近くで飯を食うつもりだったのですが、思わず里見に来てしまいました。
どうしようかと思ったのですが、なんと里見駅では地域住民の方々が「駅喫茶」を実施!
駅務室だったスペースが厨房になっていまして、おにぎりや焼きそば、団子などが売られていまして、思いがけず昼ご飯にありつくことができました。
さあ、予定より一駅短縮しちゃいましたが、ここからは真面目に歩きますよ!
<つづく>
いつの頃からだろう、ボクはこの恐怖を、自分の中に認めざるを得なくなってしまったのだ。
多分、みんながボクのことを見ても、誰も病気だとは思うまい。
外からは健康に見えていても、ボクは内側から病に蝕まれているのだ。
そう、ゆっくりと。しかし、確実に・・・。
ボクを蝕む、その病魔。
その名は・・・
そう、『鉄』!
・・・あ、動画が長すぎて、その前のフリなんか誰も覚えてませんか・・・?
まぁ、アレですよ。
ともかく、自分が『鉄』になってしまったんじゃないかと怖くなってしまったワタクシは、
「ローカル線に乗ってその線路の周囲を歩くことがメインの旅」
を企画したわけですよ。
これが楽しめてしまったら、その時はもうホントに『鉄』ですよね。
39歳独身、女っ気もサッパリないワタクシが、今さら『鉄』なんてことになったら、これはホントにオシマイですよね。
何がって、もう、何もかもがオシマイですよね。
そんなことがあっていいはずがない!
この旅をもって、ワタクシが『鉄』なんかじゃないってことを証明するんだ!
つまりこれは、自分自身の身体に潜んでいるかもしれない病魔の影を突きとめる旅なのだ!
高「だから、なんでオレが付き合わにゃならんのだ!」
という意見もごく一部に聞かれましたが、そんなこと言うなよ、友達甲斐のない!
ニコニコ笑いながら、詳しい旅のスケジュールをどんどん決めて行くワタクシだったのでした。
要するに、小湊鉄道といすみ鉄道に乗ってみたくて仕方なかったってだけの話です。
回りくどくてゴメンね。
でねでね! この小湊いすみってのが、どっちも本当にステキなローカル線でね!
まずは小湊鉄道!
千葉県の五井という駅から房総半島の真ん中方面に向けて走っている鉄道です。
五井ってのは、例の「ぐるり東京湾」の時などに通りがかる駅でして、いつも横目で眺めていたんですよ。
非電化・単線! 首都圏にありながらバツグンのローカル感を持ってまして、駅舎なんかも実に味わい深そう。
そして、小湊の終着駅「上総中野」から先を、外房へと走るのが、いすみ鉄道です!
これまた同じようなローカル線ですが、赤字経営で存続の危機に面しているそうでして、早いうちに乗っておかないとなくなってしまうかもしれないのです。
ここは、ぜひ合わせ技で房総半島を横断してしまうという旅程にしましょう!
両鉄道とも、1時間に1本程度という迫力のあるダイヤですので、両方に乗って1日で帰ってくるなんてとても無理。
これは、この散歩旅プロジェクト初の1泊2日になるも止む無し・・・ってことは、早い段階で決定してました。
最初から泊まりを覚悟すれば、ついでにタップリ観光もできるわけです。
いやぁ、明らかにワタクシ達も、新たなる領域に踏み出しましたね!
そうなると、実は初日は多少ゆっくりしたスタートが実現しまして、東京駅10:02発の京葉線で蘇我まで。
そこから内房線で五井に出ますと、いよいよ小湊鉄道です。
どちらの乗り換えも3~4分しかないというナイスタイミング!
クリーム色と朱色のコンビがレトロ感満点の車両。
ディーゼルの音がギャリギャリと鳴っているのも頼もしい限り!
ローカル線とは言え観光地もありますし、東京にも近いので、車内は大混雑でした。
しかし、車内は混雑でも車外はいきなりの田園風景。
途中からは、ほとんどの駅が無人駅となって、景色もさらに非日常になるでしょうから、その辺りまで列車に乗って、そこからは歩いて小湊をエンジョイするという素敵プランです!
・・・ということで、11:40、ワタクシ達が降り立ったのは「高滝」駅! モチロン、ここも無人駅です!
近くには高滝ダムがあるので、それを観光した後は、いよいよ徒歩。
終点の前の駅「養老渓谷」まで歩いて宿に泊まるのですが、どのくらいかかるのか見当もつきません。
ま、最悪「もう歩けない!」となったら途中の駅からまた小湊に乗ればいいのですが・・・。
さて、高滝駅は、小湊鉄道ファンには猫が住んでる駅として有名。
ワタクシ達が降り立ったホームに、すでに1匹目の猫さんがいらっしゃって、なるほど、この方が営業担当なのでしょう。
駅舎を出てみますと、広場にいるわいるわ。合計7匹。
ワ「でもね、おれ達は犬派だから!」
高「モチロンだ。浮気はしない」
ワ「・・・まぁ、しかし、たまには猫と遊んでやるのも・・・」
高「・・・どいつもこいつも、痩せててかわいそうだから、食べ物くらいは・・・」
なんだかんだ言いながら、駅前のお店で食べ物を購入、小一時間も猫さん達に遊んでもらいました。
中に1匹、いちばん可愛らしいのが、極端に気が弱くて人見知りで、みんなはワタクシ達からエサをもらってるのに、なかなか近づいても来れないのです。
わざわざそいつにエサを投げてやっても他の奴に取られちゃったりするのが不憫で、最終的には、いかにそのカワイコちゃんに食べさせるか、という遊びになりました。
猫さん達に飽きられてから、ダム湖の周りを小さめに一周。
今見てみますと、あんまりいいダム写真を撮ってませんでした・・・。
高滝駅に戻ってきますと、ちょうどまた小湊の列車が到着するタイミング。
本当はここから歩くつもりだったのですが、猫とダムで時間も使いましたし、結構歩いちゃった。
高「乗るか!」
ワ「乗るか!」
急遽もう一駅小湊のお世話になることにしまして、ダッシュで乗車。
隣の「里見」駅へ。
昔は近くで良質な砂利が取れるのが有名で、そこそこメジャーな駅だったようです。
ホームが2面あるのですが、ひとつはもう使っていないのだとか。
お昼でして、本当は高滝の近くで飯を食うつもりだったのですが、思わず里見に来てしまいました。
どうしようかと思ったのですが、なんと里見駅では地域住民の方々が「駅喫茶」を実施!
駅務室だったスペースが厨房になっていまして、おにぎりや焼きそば、団子などが売られていまして、思いがけず昼ご飯にありつくことができました。
さあ、予定より一駅短縮しちゃいましたが、ここからは真面目に歩きますよ!
<つづく>