吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

放浪放浪ルート66 2013の1

2013-10-01 18:40:56 | 日記
ずっと楽しみにしてたことが実現した時。

あなたは、思いっきりワクワクできて、力一杯楽しめちゃうタイプの人ですか?



・・・ワタクシは・・・逆にプレッシャーで押しつぶされそうになるタイプの人です・・・。



2011年に行って以来、またいつか必ず行きたいとずっと思っていたルート66の旅がいよいよ始まるというのに、スーツケースを転がして成田空港に着いた時は、なんだか怖くて怖くて逃げだしたいくらいの気分。

前回はアメリカ個人旅行ならおまかせ、みたいな旅行会社さんに準備のすべてを頼ったのでしたが、今回はそこをケチったためすべて――とは言っても、航空券とレンタカーの予約ぐらいなんですが――を自分で手配したってのもあります。

いや、これは怖かった!

何だって、ワタクシなどという信用のおけない人物に旅の手配なんか任せてしまったのか!

絶対なにか致命的な失敗があるに決まってる! いいや、ワタクシにはわかるのです!

例えば手続きに問題があって、飛行機にすら乗れずに旅がいきなり終わってしまったり、いや、それならまだましだ、最悪なのはアメリカに着いてからレンタカーが取れてないってパターンですね、それだったり、いや、もっと最悪なのは、モーテルがどこもいっぱいで、車中泊せざるを得なくなって、朝目覚めてみると車が怖い人に囲まれてたりとかか。

ともかく嫌な想像ばかりがやけに具体的に頭の中をぐーるぐる回っているのですよ。

しかし、やっぱり決定的だったのは、ワタクシにとってルート66の旅は重要であり過ぎたことでしょう。

「絶対ヘタは打てない」というプレッシャー。

これがキツかったのです。

見どころの押さえ漏れがないように、前日までは受験生だった頃にもなかったような猛勉強につぐ猛勉強。

出発日には、アメリカ、と聞くだけでウンザリ、という精神状態に仕上がってしまいました。



前回ハワイに行った時に写真を撮った場所を見つけまして、同じ感じで撮ってみました。

すっかりリラックスしているように見えるかもしれませんが、心では泣いているのです。

この後に外貨両替に行きましたが、不安な気持ちの裏返しで、ワタクシごときの旅行では絶対に必要のないはずの額を、しかもトラベラーズチェックならまだしもドル現金に換えてしまうという田舎者丸出しの失態。

絶対そんなにいらねえって!

空港を飛び立ちますと、アメリカの会社さんの飛行機ということで、もはやすべて英語の世界でして、


「ビーフ or ○○?」


の○○が聞き取れずに、仕方なくビーフを注文したところイマイチ。

こっそり隣のおじさんの食事を見てみますと、サーモンとマカロニにクリームソースがかかったもので、メチャクチャ美味しそうだったのでした!

チクショー! サーモンごときが聞き取れなかったのか、おれは!



さて、では、気を取り直して、今回の旅のあらましをご説明します。

前回、2011年のルート66では、オクラホマ州オクラホマシティを出発点としまして、テキサス、ニューメキシコ、アリゾナ、そして最終的にはカリフォルニア州バーストーまで達していながら、目前に迫った西の終点、LAサンタモニカを見ずしてラスベガスへと方向転換、ルート66の西半分をチョイ欠けで制覇したワタクシでした。

ですので、今回は、ルート66東の端・シカゴから出発して、イリノイ、ミズーリ、カンザス、オクラホマの4州を走破、前回の出発の地・オクラホマシティが今回のゴールとなるのです。

前回と今回の2回で、ルート66ほぼ全域を制覇となるわけですね!

有名なナット・キング・コールの「ルート66」の歌い出しも「If you ever plan to motor west」であることだし、なんとなくルート66の旅は西行きで行うのが正統、という気がするのです。

ルート66の旅は、前回行った西半分の方にハデな魅力スポットが多いとよく言われているような気がするのですが、いやいや、調べてみますと東もなかなかイカしてます。

今回は、前回よりディープなルート66の魅力にたっぷり触れる旅となるのですよ!



飛行機で今回の旅の予定を書いたノートを読み返して、ようやく若干テンションが上がってきた状態でシカゴ・オヘア国際空港に降り立ったワタクシ。

なんとかレンタカー屋さんが集まってる場所へのバスに乗り込んで、四苦八苦した挙句、今回の相棒である日産マキシマに出会えました!



マキシマは、日本では「ブルーバード・マキシマ」の名で昔販売されていた車だそうです。

それにしても、ナンバーがモンタナ州のもので驚きました! 悪いけど、どこだ、それは!

旅の間中、モンタナ・ナンバーの車なんか他には1台も見ませんでしたね。

乗り込んでみますと、だいたい標準的な車だとわかりましたが、ガソリン給油口を開けるボタンが見当たりません。

仕方なく、その辺にいた従業員のお兄さんに聞いてみましたら、


「プッシュオープン」


とのこと。

実際にお兄さんが給油口のフタを軽くつつくと、すぐに開きました。

こ、こういう車もあるんですか? 知らなかった・・・。

あ、あと、車にキーを差すんじゃなくて、ボタン一発でエンジンがかかるというのにもビビりました。

今はこうなってるんだ・・・。



さあ、それでは、張り切って出発!



いやあ、もう、すばらしいお天気ですよねっ!

シカゴさん、雨男検定一級所持のワタクシを、こんな形で歓迎してくださるなんて、粋な計らい!

冗談抜きで、雷なんてこんなもんじゃなかったですから。

運転中のフロントグラスが稲光でホワイトアウトとか、衝撃的!



そして、さらに悪いことには、道がサッパリ解らない!

いや、ワタクシだって一応地図で行き方も確認してきたんです。


「空港からこう行って、ここで曲がって、○○ストリートを南下・・・なあんだ、アメリカ第3の都市なんつっても、たいしたことねえな、シカゴ! 

 これなら、初日の宿なんか、わざわざ予約しなくたって、アドリブで何とでもなるっしょ」


って、マジで思ってました。

しかし、空港からシャトルバスでレンタカーのオフィスに連れて行かれただけで、スッカリ方向が解らなくなってしまったのです。

殴りたい。マジで、あの頃の自分をブン殴りたい!

それでも、ついつい「道なんか知ってるぜ」という態度でレンタカー屋さんを出て、とりあえず右に曲がってみた(アメリカでの運転では右折が楽)ワタクシでしたが、今落ち着いて地図で調べてみますと、そもそもこの最初の判断がまるっきり逆だったですよね・・・。

それから数時間、シカゴの街のどこかをグニャグニャと走り回りまして、雨は止んだけどまだ雷は時々ゴロゴロ言ってるわ、だんだん暗くなってきて視界なんか最悪だわ、早くモーテルを見つけないと宿なしだわ、もうあせる一方!

全くの偶然から、何とか当初予定していたあたりのモーテルを見つけて、必死でチェックインしました。



シカゴランド・モーテル。

フロントに行くと、無気力なおばさんがガラス越しに対応。

65ドルは、高いなぁ。

ルート66の本で見てて、泊まりたくてしょうがなかったとかいうモーテルならともかくですけど・・・。

もしかしたら、今回は前回に比べて宿泊代が高くつくかも、と思っていたのがイキナリ当たりました。

まぁ、でも、もう疲れてるし、部屋がもらえただけでもいいか。



なんとか部屋が手に入ってひと安心、なんですが、これで眠ってしまうわけにはいきません!

早速ではありますが、シカゴの街のネオン狩りだ!

あ、それにそもそも、晩ご飯もまだですし。

ちょっと落ち着くと、また車に乗り込んでモーテルを出発しました。

モーテルの前の道、オグデンAve.はもうすでにルート66の一部でして、この道を真っ直ぐ行けばシカゴの中心部へ行けるのです。

で、その途中にあったのが「ヘンリーズ・ドライヴイン」!



しまった、昼の写真を撮るのを忘れちゃいました。

看板には「It's a meal in itself」の文字。

「それ自体食事である」って、どういうこと? って話なのですが、これも看板にあるように、このお店のホットドッグは、ソーセージだけじゃなくてフレンチフライも挟まってくる、ということなのですね。

なので、ホットドッグだけで食事だよ、ということ。

それを解っていただくためにも、看板の写真は必須だったのに・・・。

仕方ないので、googleで「Henry's Drive in」で画像検索してみてください・・・。

モチロン、看板メニューであるホットドッグを頼みまして、さあ、果たしてどんな姿で、と包みを開いてみますと、



ホットドッグの上にポテト山盛り・・・。

ま、まぁ、そうなっちゃうか。



仕方ないので、ワタクシが自分でポテトを挟みこんで、少しでも看板のホットドッグの状態に近づけて食べることにしました。

店内もルート66関連のグッズが一杯で、楽しい雰囲気!



さあ、さらにシカゴ中心街に入っていきまして、まずは



アセニアン・キャンドルのろうそくネオンがカッコいい!

さらには、





シカゴ・シアターとオリエンタル・シアター、どちらも堂々とした美しさ!

そして、



何かの本で見かけて、ぜひネオンだけでも、と思った「ブルー・シカゴ」。

今にも店内からブルースが聴こえてきそう!

でも、じゃあ店内に入るかって言われると、何となく怖気づいてしまうのですが・・・。



ネオンを撮って、満足したワタクシは、シカゴランドに戻ってベッドに潜り込みました。

時差のせいで、時々目を覚ましたりしつつ、それでも朝までよく寝ました。


<つづく>






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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱり(笑) (マーク♂)
2013-10-01 23:04:55
そうだったんですね!
田舎へ息抜きに行ったか、遠くへ行ったか(笑)どちらかだと思いました。
それにしてもボクにとって憧れの一人旅。
見せつけてくれるじゃないですか(笑)
ナゴヤ氏もボクにとっての憧れであってくださいよ。
ところでシカゴといえば、ボクがいちばん大好きなバンド「CHICAGO」の出身地。
一度は行ってみたいです。
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CHICAGO! (髭男)
2013-10-02 02:55:07
1980年代後半、実はシカゴから車で4時間弱の所に住んでいたんですよ。休みには、よく遊びに行ったなぁ。
Chicago TheatreにBlue Chicago!
友人と、ルート66を走ろうって話したっけ・・・。
結局、青春の積み残しになっちゃったけど。
ヤベ、懐かしい!
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Unknown (吉田ナゴヤ)
2013-10-03 22:57:12
>マーク♂さん

とてもマーク♂さんに憧れてもらえるようなカッコいい旅にはなりませんでしたが、ワタクシが楽しかったので、それでもOK!
一人旅のいいところは、それですよね!
この旅の弱点は、みんなが知ってる大都市にはあまり行かないので、伝わりづらいことだと思います。
シカゴぐらいですよ。それもすぐに次の街へ行っちゃうし・・・。


>髭男さん

うおお、髭男さんってば国際派じゃないですか!
カッコいい!
ワタクシ、もう中年ですもんで、積み残すともうそれは人生の積み残しになりそうで、今回はややあせり気味に
「行っておかねば!」
と思ったものでした。
これ以降、だんだん体力もキツくなるんでしょうしね・・・。
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