さて、前項でルート66を旅したあの夏を思い出していたワタクシ。
やっぱりいいなぁ、ルート66!
いつかまた行きたいなあ!
ですが「また行きたい!」なんて思っても、お金はない、時間はない、あるのは日常生活でやらなきゃいけないことばかり。
これでは、簡単にアメリカへなんか行けません。
そこで、代りに駅前のレンタルビデオ店に行きました。
そう、ルート66関連の映画を見ようというのです。
映画はワタクシの弱点でして、ほぼ全く見ないと言って差し支えありません。
誰でも知ってるような超大作だろうが、単館上映のマニアックムービーだろうが、とにかく見てないのですね。
時々人にあきれられるほどの、常識外れの映画知らず、それがワタクシ!
駅前のレンタルビデオ店の会員証だって、前に使ったのは、数年前に80年代洋楽のオムニバスCDを借りまくった時以来で、アッサリ再度入会手続きをさせられました。
いや、しかしですよ。
それにしても、ルート66に関連する映画はいろいろいいのがあるらしい、と聞いてはいましたので、いずれは観なきゃなるまいなあ、と思っていたのです。
そこで、今回!
まず最初に借りてきましたのが「怒りの葡萄」!
1940年作品ですよ! 当然モノクロ!
去年ルート66を旅する前には、この「怒りの葡萄」の小説版だけは読んでいて、元ネタとして大いにすがったものです。
小説版には深い感銘を受けましたので、やはり映画もコイツから見なければなるまい、と思い入れ過多の状態でレンタル。
プレステ3にディスクを突っ込んで、座椅子の上に正座して「プレイオール」をクリック。
完全に気合が入り過ぎです。
で、そういう気合ってのは、往々にして空回りするのが相場ってものでして・・・。
ハイ! 当然ながら、ここからはネタバレありですよ!!
・・・うーん、やはりものすごく分厚い文庫本で上下2巻に及んでいた小説を映画にしちゃいますと、先に小説を読んでいた側としましては、どうしても薄っぺらな印象を受けちゃうと言いますか・・・。
とにかく、オクラホマからおんぼろトラックに乗り込んで、カリフォルニアを目指したジョード一家が、あまりにも映画の序盤でカリフォルニアに着いてしまって拍子抜けしました。
確かにこの物語の真骨頂は、カリフォルニアに着いた後に眺める悲惨な現実の方ではあるのですが・・・うーん。
やはりここは、一応カリフォルニアに着くまでにも、あとひとつかふたつくらいの苦難を表現してほしかったですな。
ああ、だから、つまり、きっと、小説版は何よりもその長さ自体が、物語の重苦しさをさらに増していたという効果があったのでしょうね。
長かったもんなぁ・・・。
エンディングも、なんかちょっと納得いかず・・・っていうか、
「ああ、まだエンディングじゃないな」
と油断しながら見ていたシーンで、唐突に「END」の文字が出てきてしまって、呆気にとられつつ
「しまった!」
と叫んだワタクシでした。
小説版の、あのやるせなくて、衝撃的なまでに救いのない、情け無用の悲惨な悲惨なエンディングはどこへ行ったんだ!
あの、どこにも逃げ道のない、腹の底に重い読後感が溜まるようなエンディングがあってこそ、この物語に意味が出るのだと思うのです。
うーん、そうじゃないのかなぁ、そこがこの物語の良さだと思ってたんだけどなぁ・・・。
悪口ばかり言いましたが、モチロンいい点もたくさん見られた映画ではありました。
まずは、とにかく、去年ルート66ミュージアムで見た「ジョード一家のおんぼろトラック」の映像版がやはりすばらしかった!
同じく、去年の旅で、セイヤーという田舎街のコートハウスを見て、その街のど真ん中に堂々と立ってる姿が美しかったのですが、それがほぼ変わらない姿で映画に出てきた!
主人公・トム・ジョードを演じるヘンリー・フォンダがハマり役!
でも、そのおっ母さん役のジェーン・ダーウェルがもっとハマり役!
何となく頭に思い描いていた「ジョードのおかみさん」そのまんまで、ビックリしました!
小説の中でもワタクシが好きだったシーンである、途中のダイナーでのひとコマが、完全に再現されていた!
子供たちが買ってもらう、しましまのキャンデーが美味しそう!
うーん、考えてみたら、一応映画として原作に忠実に作られてはいますし、ワタクシが言う文句は映画というメディアにおいては実現不可能なワガママばかりなのかもしれない、とも思えてきました。
でも、やはり、この物語を知るのは小説版であった方が幸せな気がする、とワタクシは主張したいのです!
って言うか、先に小説を読んじゃうと、たとえどんな映画でも満足できないものでしょうかね?
さあ!
新たな企画を始めて、そのメインに据えたはずの映画で、いきなりイマイチだったワタクシ!
やはり、この後もワタクシは映画をほぼ全く観ない人に戻ってしまうのか!
早くもちょっと及び腰になりつつあるワタクシは、次にどの映画を観るのか!?
頑張れワタクシ、負けるなワタクシ!
ワタクシだけは次回を楽しみに待ってるぞ!!
やっぱりいいなぁ、ルート66!
いつかまた行きたいなあ!
ですが「また行きたい!」なんて思っても、お金はない、時間はない、あるのは日常生活でやらなきゃいけないことばかり。
これでは、簡単にアメリカへなんか行けません。
そこで、代りに駅前のレンタルビデオ店に行きました。
そう、ルート66関連の映画を見ようというのです。
映画はワタクシの弱点でして、ほぼ全く見ないと言って差し支えありません。
誰でも知ってるような超大作だろうが、単館上映のマニアックムービーだろうが、とにかく見てないのですね。
時々人にあきれられるほどの、常識外れの映画知らず、それがワタクシ!
駅前のレンタルビデオ店の会員証だって、前に使ったのは、数年前に80年代洋楽のオムニバスCDを借りまくった時以来で、アッサリ再度入会手続きをさせられました。
いや、しかしですよ。
それにしても、ルート66に関連する映画はいろいろいいのがあるらしい、と聞いてはいましたので、いずれは観なきゃなるまいなあ、と思っていたのです。
そこで、今回!
まず最初に借りてきましたのが「怒りの葡萄」!
1940年作品ですよ! 当然モノクロ!
去年ルート66を旅する前には、この「怒りの葡萄」の小説版だけは読んでいて、元ネタとして大いにすがったものです。
小説版には深い感銘を受けましたので、やはり映画もコイツから見なければなるまい、と思い入れ過多の状態でレンタル。
プレステ3にディスクを突っ込んで、座椅子の上に正座して「プレイオール」をクリック。
完全に気合が入り過ぎです。
で、そういう気合ってのは、往々にして空回りするのが相場ってものでして・・・。
ハイ! 当然ながら、ここからはネタバレありですよ!!
・・・うーん、やはりものすごく分厚い文庫本で上下2巻に及んでいた小説を映画にしちゃいますと、先に小説を読んでいた側としましては、どうしても薄っぺらな印象を受けちゃうと言いますか・・・。
とにかく、オクラホマからおんぼろトラックに乗り込んで、カリフォルニアを目指したジョード一家が、あまりにも映画の序盤でカリフォルニアに着いてしまって拍子抜けしました。
確かにこの物語の真骨頂は、カリフォルニアに着いた後に眺める悲惨な現実の方ではあるのですが・・・うーん。
やはりここは、一応カリフォルニアに着くまでにも、あとひとつかふたつくらいの苦難を表現してほしかったですな。
ああ、だから、つまり、きっと、小説版は何よりもその長さ自体が、物語の重苦しさをさらに増していたという効果があったのでしょうね。
長かったもんなぁ・・・。
エンディングも、なんかちょっと納得いかず・・・っていうか、
「ああ、まだエンディングじゃないな」
と油断しながら見ていたシーンで、唐突に「END」の文字が出てきてしまって、呆気にとられつつ
「しまった!」
と叫んだワタクシでした。
小説版の、あのやるせなくて、衝撃的なまでに救いのない、情け無用の悲惨な悲惨なエンディングはどこへ行ったんだ!
あの、どこにも逃げ道のない、腹の底に重い読後感が溜まるようなエンディングがあってこそ、この物語に意味が出るのだと思うのです。
うーん、そうじゃないのかなぁ、そこがこの物語の良さだと思ってたんだけどなぁ・・・。
悪口ばかり言いましたが、モチロンいい点もたくさん見られた映画ではありました。
まずは、とにかく、去年ルート66ミュージアムで見た「ジョード一家のおんぼろトラック」の映像版がやはりすばらしかった!
同じく、去年の旅で、セイヤーという田舎街のコートハウスを見て、その街のど真ん中に堂々と立ってる姿が美しかったのですが、それがほぼ変わらない姿で映画に出てきた!
主人公・トム・ジョードを演じるヘンリー・フォンダがハマり役!
でも、そのおっ母さん役のジェーン・ダーウェルがもっとハマり役!
何となく頭に思い描いていた「ジョードのおかみさん」そのまんまで、ビックリしました!
小説の中でもワタクシが好きだったシーンである、途中のダイナーでのひとコマが、完全に再現されていた!
子供たちが買ってもらう、しましまのキャンデーが美味しそう!
うーん、考えてみたら、一応映画として原作に忠実に作られてはいますし、ワタクシが言う文句は映画というメディアにおいては実現不可能なワガママばかりなのかもしれない、とも思えてきました。
でも、やはり、この物語を知るのは小説版であった方が幸せな気がする、とワタクシは主張したいのです!
って言うか、先に小説を読んじゃうと、たとえどんな映画でも満足できないものでしょうかね?
さあ!
新たな企画を始めて、そのメインに据えたはずの映画で、いきなりイマイチだったワタクシ!
やはり、この後もワタクシは映画をほぼ全く観ない人に戻ってしまうのか!
早くもちょっと及び腰になりつつあるワタクシは、次にどの映画を観るのか!?
頑張れワタクシ、負けるなワタクシ!
ワタクシだけは次回を楽しみに待ってるぞ!!