吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

お正月はお正月らしく

2012-01-04 23:19:53 | 日記
「近頃はお正月や言うてもせいぜい元日だけで、ニ日にもなったらもう風情も何もないようになりました」


というのは、桂米朝師匠が「正月丁稚」などのお正月ネタの噺の枕によく言わはることです。

ワタクシも、今年は特に何をするでもなかったので、全くお正月らしいことはなかったですね。

お餅もおせち料理も食べてません。

唯一、昼夜逆転の中で出かけたコンビニで、BGMが「春の海」だったので、


「ああ、お正月だなあ」


なんて思ったぐらいです。

何年前でしたか、人っこ一人いない商店街に、やはり「春の海」が流れている中を、一人で歩いた時は、なぜかものすごく強烈に、


「あああああ! お正月だああああ!!」


と思ったもんでしたけどね。



だいたいが、お正月休みというのはツマランもんです。

外へ遊びに行こうと思っても、お店がほとんど閉まってるんですもんね。

でもまぁ、そのせいで生まれる静けさこそが、お正月の味わいというものかもしれないとも思いますが。



お正月らしいと言えば、ワタクシが個人的に思い出すのが、自動車のフロントグリルのところにしめ飾りをつけて走ってる、というアレ。

近年は見かけなくなりましたね。

ワタクシは、小さいころからなぜかあれにアコガレがありまして、


「いつか自分が大人になって自動車を運転するようになったら、アレをやりたい!」


と思う子供でした。

20代の終わり頃に、少しだけ車に乗ってた時期がありまして、ついにそれが実現したのですが、すでに当時でも、そんなことしている車は少なかったような気がします。

自動車なんていう現代を象徴するような機械、しかもあれの商標名は必ず横文字名前ですからね、そういうものに、思いきり日本的なしめ飾りをつける、というあの感じは、とても日本らしいと思うのです。

ワタクシは、いつも「ビル街の中に急にある神社の鳥居」をイメージします。

すっかり欧米風になってしまった生活の中に、わずかに息づく「和」。

日本びいきの外人さんなんかが見たら、きっと大喜びなんじゃないでしょうか。

今年も、そういう車はほとんど見ないなあ、と思っていましたが、今日になってようやく1台見まして、うれしかったです。

ワタクシは今は車に乗っていませんが、乗ってる方にはぜひこの日本にしかないであろう風景を守るムーヴメントにご参加いただけないものかと思っております。

お正月は、愛車にしめ飾りを!



・・・って、そういうことは年末に言わなきゃダメでしたか・・・。


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