「デイリーポータルZ」の企画「ここはどこでしょう?」。
今回は、1月31日の第52回で出題した分の答え合わせです。
第52回の出題では、
「今回は『ここどこ?』史上最も難しい問題かもしれません」
という、強烈な脅し文句とともに出題されたのですよね!
さあ、ワタクシはどうなってしまったのでしょうか!?
そして、名だたる「ここどこ?」戦士のみなさまは!?
早速答え合わせをしてみましょう!
まずは第1問!
(いつも通り、デイリーポータルZさんのサイトでは、拡大図がご覧いただけます)
島ですね。
昔は、航空写真が苦手で、
「文字情報がなくて何の『ここどこ?』よ!?」
と思っていたワタクシでしたが、さすがにこれだけ取り組んでいると、多少は腕も上がったのですよ。
まぁ、どうしたって、この画像の場合は、中央右側の陸繋島に注目せざるを得ませんわな。
ただ、それだけでは絞れんのです。
複雑な島の形は、やはり瀬戸内海に思われて「陸繋島 瀬戸内海」などで探しますが、まだまだ数が多くて見つけられず。
陸繋島を眺めているうち、トンボロがキレイでしかも長いことに気づき、
「これは、絶対観光要素のはず」
と思って「陸繋島へ歩く」という画像検索をしますと「香川観光13選」というサイトが見つかりました。
「エンジェルロード」として知られているようですね。
はい、答えは「香川県小豆島」! 正解です!
「陸繋島へ歩く」で検索、なんてのは、なかなかのオシャレ解法だったのでは、と悦に入るワタクシでしたが、そもそも賢い「ここどこ?」戦士のみなさまは、ひと目見てだいたいわかった、という方が多かった模様・・・。
第2問!
うわーっ、難しかったああああ!
パッと見て「こんなの簡単にわかるわけがない」と思って、安心してじっくり取り組んだのですが、それにしても。
画像を拡大、左右を反転させてガラスに映り込む道路標識を必死に読むと「↑福井 敦賀」が読み取れました。
福井や敦賀へ向かう・・・招き猫・・・石川県の九谷焼?
さらに標識下部の白い部分は、大きな観光施設、トイレや駐車場のアイコン。
兼六園かな、と思って、金沢周辺をストリートビューでかなり回ってみたのですが、手掛かりなし。
「大きな招き猫 店内」とか「九谷焼 招き猫」なども絡めてみますが、これもダメ。
(途中から「-カラオケ」も加えました。紛れ込む「カラオケまねきねこ」の情報が、かなりうっとうしかったです)
そして、どうも九谷焼の招き猫は、ちょっと違うデザインのものばかりだな、と思います。
しかも、金沢市街では「↑福井 敦賀」という道路標識は見られません。
もうちょっと郊外へ出なければと、なんとなく候補だと思っていた国道8号沿いに小松市あたりを散々うろつき回って収穫ナシ。
もう一度画像から「釣 エ つ 具」の文字を見つけて「釣具屋があるから海辺?」と思って海岸沿いの道路を当たるも、何もなし。
小松市辺りで道路標識を見ると「↑福井 加賀」になってまして、どうもちょっと違う気がする・・・。
反対の西側から福井や敦賀を目指すとすると、舞鶴あたりから? とその辺も調べましたが、空振り。
ところで、道路標識下部の白い部分を観光施設と思ったのですが、よくよく見ると上の方が「道の駅」と読めるんじゃないの?
最初は「の」を「六」だと思って、兼六園にこだわったのでしたが、どうも「道の駅」に見えてきました。
しかも、他の標識で見てみると「道の駅」のマークが出題画像に近い気がします。
そうか、これがわかれば、きっともう答えは近いぞ!
もう一度石川県で道の駅を当たってみますが、意外にも全部違います。
ええ・・・絶対そうだと思ったのに・・・・。
西側からも、また舞鶴あたりから始めて、順に道の駅をたどりますが、これも違う。
福井県若狭町の国道27号で「道の駅・三方五湖」がある辺りは、かなり近い雰囲気で、未練がましくしばらく周りを探してしまいました。
でも、道の駅は間違いないだろう、と思って検索範囲を広げてみると、滋賀県が出てきました。
確かに、滋賀から北に進めば、福井や敦賀を目指せるけど・・・どうなんだろう? そんな道路標識あるかなあ?
位置関係的に、長浜市中心部あたりなら、そういう標識があるかも。
それに、大きな招き猫があるようなお店は、街中じゃないだろうか、とも思いましたし。
検索に引っかかった「道の駅・塩津海道 あぢかまの里」を「まぁ、この場所じゃ違うだろうけど」と、一応見に行ってみると、標識の感じがソックリ。
ええ、まさか、と建物を見てみたら、遠目でも招き猫がハッキリ見えて「ああ!」と叫んでしまいました。
はい、答えは「滋賀県長浜市・道の駅 塩津海道 あぢかまの里」! その通り!
招き猫にこだわったのが、よくなかったですね。
でも、わかってみたら、おもしろい!
招き猫といえば、井伊直政(招き猫伝説)=彦根=滋賀・・・ということだったそうなのですが、ワタクシはまったく無関係なルートからたどり着いちゃいましたね!
でも、ガラスに映り込んだ標識から文字を必死に読んで、というくだりは、なんとなく探偵っぽくて、挑んでて楽しい問題でした!
第3問!
いやーっ、これだけは! まさに死ぬほど難しかったです!
これが噂の「『ここどこ?』史上最ムズかもしれない」問題だったのですね!
難しさも「探しても探しても見つからない」みたいなことではなくて「どう探したらいいか全くわからない」という難しさでした。
出題当日に解けなかったのも久しぶりでしたが、冗談抜きに、今回だけは結局わからなくて回答できないかと思いました。
画像中央の木で組んだもの、まずこれが何かわからず「キャンプファイヤー 高い」「木を井桁に組んだ台」「鳥の餌台」などで散々検索し
ますが、全く手掛かりなし。
これは一体、何なのか?
土俵みたいな丸い盛り土の上にあるのが、何か意味あるのか?
このぐらいで初日終了。
次の日は、全く違う線から攻めよう、と思ったのですが・・・後は、湖、山並みぐらい? こんなものからヒントは探れません。
雪があるから寒い地域、ってことで、北海道の湖をいろいろと眺めるうち、洞爺湖の周辺のストリートビューを見てみると、雪をかぶった遠くの山の感じが出題画像と似ているように思われました。
よし、なんとなく北海道に決めた。
「ここどこ?」では、いつもヒドイ目に遭う思い込みですが、この段階ですでに「今回はわからんかも」と思っていたので、もういい、北海道じゃなかったら捨てる、という気持ちになれました。
そのまま洞爺湖を皮切りに、北海道の湖をストリートビューで回り続けます。
木組みの台が、やはりキャンプ関連の何かに思えるので、特に湖畔にキャンプ場を見つけた時はキャンプ場の名前で画像検索も欠かしません。
キャンプ場ってたくさんあるんですね・・・。「ゆるキャン△」か。さすが、流行ってるんだなあ・・・。
2日間、全く何もつかめず、ああ、これはもうダメだ、と思いました。
これは多分、ワタクシでは気づきようがない何かなんだ。
いつだったかの「ここどこ?」でも1問だけ答えがわからず、後で解説記事を読んでも「ああ、そんなの、おれじゃ100年考えたって気づかんわ」と思ったことがありました。
今回もきっとそういうのなんだ。だったら、おれのやってること全部無駄だ。
だいたい「ここどこ?」なんてのは、画像に映ってるのが何なのか、そこからどんな情報が読み取れるのかを考えて、知らないものだったら工夫して検索して、それで答えを見つけていくのが楽しいんじゃないか。
今、おれがやってることは、ただ単に北海道の湖をしらみつぶしに当たって、たまたま見つかるかどうか、ってもので、たとえ見つけたとしても、そんなことに意味があるのか?
しかもだ、おれなんかと違って頭のいい、知識をいっぱい持った「ここどこ?」戦士のみなさんには、この木の台が何なのか、すぐにわかったって人もいるんじゃないのか。
あるいは、後ろの木が何の木なのか、それによってどの辺の地域なのか推測できる人もいるんじゃないのか。
そういう「〇〇に詳しい人なら、すぐにわかったでしょう」みたいなタイプの問題なんじゃないのか、これは。
いやだ、おれはキャンプにも植物にも、興味ないんだ。
でも、だからって「ここどこ?」で苦しむなんて、おかしいんじゃないのか。
知らなくても、工夫して何とかできるのが「ここどこ?」のいいところなんじゃないのか。
結局は、木の台が何なのかわからない、その一点でどうしようもないわけなのですが「ここどこ?」が解けない時というのは、どうしても「おれはバカな
んじゃないのか?」という自分の内心の声との戦いになってしまうのです。
2日目も終わりごろには、こういうかなりネガティヴな考えで頭がいっぱい。
正直「ああ、もう、やめだやめだ、今回は!」と思いましたし、テキトーに「洞爺湖!」とか書いて答えを送ろうかとも思いました。
先ほどの第2問も難しく、苦労しましたが、どこか楽しい苦労でした。
この問題には、それはありません。純粋な苦痛。
そして、繰り返しの疑問。
しらみつぶしで、時間かけて、たまたま答えを見つけたって、意味はあるのか?
3日目は、もうほとんど「ここどこ?」には取り組みませんでした。
本格的にあきらめてました。
で、4日目の水曜日。
この日も全然取り組まなかったのですが、夕方ごろ「もう少しだけ、やってみるか」としらみつぶしの続きを。
画像が、それほど大きな湖ではないかもしれないと思ったので、なんとか沼とか池とか、とにかく目についた水辺とキャンプ場を中心に。
で、「沙流川」を調べていた時に「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」というのがあったのでした。
何となくクリックして、関連画像を見ていると!
たくさんあった画像の中に、出題画像の、あのにっくき木の台によく似たものがあったのです!
すぐに地図に戻りましたが、どうもここではない様子。
札幌市南区アイヌ文化交流センターや登別のアイヌ生活資料館など、アイヌ関連の資料館を探して回ります。
木の台についても調べてみますと「ヘペレセッ(またはエペレセッ)」という子熊の檻だということがわかったのでした。
「ヘペレセッ 湖」という検索の中で、出題画像のと同じヘペレセッの写真を見つけて、「弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館」の関連画像を見てみると、出題画像と同じ場所、しかし冬ではない季節の、緑豊かな写真があって、感動しました。
なるほど「ゆるキャン△」じゃなくて「ゴールデンカムイ」を読んでおけばよかったのか!
苦しんで、苦しんで、苦しんで、解けたって何の報われることもなく、何度も「もうやめだ」と思いましたが、それでもやっぱり解けてよかった。
これぞ「ここどこ?」の味。
堪能しました。
問題が簡単な時は「すぐに解けてつまらない」と文句ばかり言うくせに、ちょっと難しくなったら途端に「苦しい」だの「やめる」だの。
まったくお恥ずかしい限りですが、それでも、また次の「ここどこ?」を楽しみにしています。
今回も、どうもありがとうございました!
はい、正解は「北海道川上郡弟子屈町屈斜路の弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館」なのですが、いや、もう、そんなことはどうでもいい!
とにかく、このワタクシの回答が、今回の「ここどこ?」の記事にまさかの全文掲載されてまして、ビックリしました!
いや、何なら、すでに記事を開く前に、記事のタイトルが「『ゆるキャン△』じゃなくて『ゴールデンカムイ』を読んでおけばよかったのか!」になってて、すでにビックリしました!
絶対、ワタクシのセリフじゃん!
いやぁ、まぁ、これまでも回答のコメントが記事に載ったことはあったのですが、今回の「史上最ムズ」と謳われたこの問題で、これだけ長々と問題が難しくて苦しんだ恨みつらみを綴った文章が、まさか丸々載っかるとは!
いろいろな意味で、忘れがたい問題になりましたね!
そんなことはないかと思いますが、もしもいつかこの場所を訪れる機会があったなら。
ワタクシはきっとこの風景を、目から血が出るほどの鬼の形相で睨みつけてしまうだろうなあ!
モチロン、弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館さんは、何も悪くないんですけどね!
いやぁ、苦しかったあ!
それでも見つけられてよかったあ!
今回の「ここどこ?」は、苦しみながらも何とかハッピーエンドで終えることができました!
また次回も!
この、苦しくて苦しくて苦しくて、答えがわかっても、別に何も報われない遊びに、ぜひとも挑みたいと思います!
今シーズンも、三流「ここどこ?」戦士・吉田ナゴヤに、ご声援ありがとうございました!!
今回は、1月31日の第52回で出題した分の答え合わせです。
第52回の出題では、
「今回は『ここどこ?』史上最も難しい問題かもしれません」
という、強烈な脅し文句とともに出題されたのですよね!
さあ、ワタクシはどうなってしまったのでしょうか!?
そして、名だたる「ここどこ?」戦士のみなさまは!?
早速答え合わせをしてみましょう!
まずは第1問!
(いつも通り、デイリーポータルZさんのサイトでは、拡大図がご覧いただけます)
島ですね。
昔は、航空写真が苦手で、
「文字情報がなくて何の『ここどこ?』よ!?」
と思っていたワタクシでしたが、さすがにこれだけ取り組んでいると、多少は腕も上がったのですよ。
まぁ、どうしたって、この画像の場合は、中央右側の陸繋島に注目せざるを得ませんわな。
ただ、それだけでは絞れんのです。
複雑な島の形は、やはり瀬戸内海に思われて「陸繋島 瀬戸内海」などで探しますが、まだまだ数が多くて見つけられず。
陸繋島を眺めているうち、トンボロがキレイでしかも長いことに気づき、
「これは、絶対観光要素のはず」
と思って「陸繋島へ歩く」という画像検索をしますと「香川観光13選」というサイトが見つかりました。
「エンジェルロード」として知られているようですね。
はい、答えは「香川県小豆島」! 正解です!
「陸繋島へ歩く」で検索、なんてのは、なかなかのオシャレ解法だったのでは、と悦に入るワタクシでしたが、そもそも賢い「ここどこ?」戦士のみなさまは、ひと目見てだいたいわかった、という方が多かった模様・・・。
第2問!
うわーっ、難しかったああああ!
パッと見て「こんなの簡単にわかるわけがない」と思って、安心してじっくり取り組んだのですが、それにしても。
画像を拡大、左右を反転させてガラスに映り込む道路標識を必死に読むと「↑福井 敦賀」が読み取れました。
福井や敦賀へ向かう・・・招き猫・・・石川県の九谷焼?
さらに標識下部の白い部分は、大きな観光施設、トイレや駐車場のアイコン。
兼六園かな、と思って、金沢周辺をストリートビューでかなり回ってみたのですが、手掛かりなし。
「大きな招き猫 店内」とか「九谷焼 招き猫」なども絡めてみますが、これもダメ。
(途中から「-カラオケ」も加えました。紛れ込む「カラオケまねきねこ」の情報が、かなりうっとうしかったです)
そして、どうも九谷焼の招き猫は、ちょっと違うデザインのものばかりだな、と思います。
しかも、金沢市街では「↑福井 敦賀」という道路標識は見られません。
もうちょっと郊外へ出なければと、なんとなく候補だと思っていた国道8号沿いに小松市あたりを散々うろつき回って収穫ナシ。
もう一度画像から「釣 エ つ 具」の文字を見つけて「釣具屋があるから海辺?」と思って海岸沿いの道路を当たるも、何もなし。
小松市辺りで道路標識を見ると「↑福井 加賀」になってまして、どうもちょっと違う気がする・・・。
反対の西側から福井や敦賀を目指すとすると、舞鶴あたりから? とその辺も調べましたが、空振り。
ところで、道路標識下部の白い部分を観光施設と思ったのですが、よくよく見ると上の方が「道の駅」と読めるんじゃないの?
最初は「の」を「六」だと思って、兼六園にこだわったのでしたが、どうも「道の駅」に見えてきました。
しかも、他の標識で見てみると「道の駅」のマークが出題画像に近い気がします。
そうか、これがわかれば、きっともう答えは近いぞ!
もう一度石川県で道の駅を当たってみますが、意外にも全部違います。
ええ・・・絶対そうだと思ったのに・・・・。
西側からも、また舞鶴あたりから始めて、順に道の駅をたどりますが、これも違う。
福井県若狭町の国道27号で「道の駅・三方五湖」がある辺りは、かなり近い雰囲気で、未練がましくしばらく周りを探してしまいました。
でも、道の駅は間違いないだろう、と思って検索範囲を広げてみると、滋賀県が出てきました。
確かに、滋賀から北に進めば、福井や敦賀を目指せるけど・・・どうなんだろう? そんな道路標識あるかなあ?
位置関係的に、長浜市中心部あたりなら、そういう標識があるかも。
それに、大きな招き猫があるようなお店は、街中じゃないだろうか、とも思いましたし。
検索に引っかかった「道の駅・塩津海道 あぢかまの里」を「まぁ、この場所じゃ違うだろうけど」と、一応見に行ってみると、標識の感じがソックリ。
ええ、まさか、と建物を見てみたら、遠目でも招き猫がハッキリ見えて「ああ!」と叫んでしまいました。
はい、答えは「滋賀県長浜市・道の駅 塩津海道 あぢかまの里」! その通り!
招き猫にこだわったのが、よくなかったですね。
でも、わかってみたら、おもしろい!
招き猫といえば、井伊直政(招き猫伝説)=彦根=滋賀・・・ということだったそうなのですが、ワタクシはまったく無関係なルートからたどり着いちゃいましたね!
でも、ガラスに映り込んだ標識から文字を必死に読んで、というくだりは、なんとなく探偵っぽくて、挑んでて楽しい問題でした!
第3問!
いやーっ、これだけは! まさに死ぬほど難しかったです!
これが噂の「『ここどこ?』史上最ムズかもしれない」問題だったのですね!
難しさも「探しても探しても見つからない」みたいなことではなくて「どう探したらいいか全くわからない」という難しさでした。
出題当日に解けなかったのも久しぶりでしたが、冗談抜きに、今回だけは結局わからなくて回答できないかと思いました。
画像中央の木で組んだもの、まずこれが何かわからず「キャンプファイヤー 高い」「木を井桁に組んだ台」「鳥の餌台」などで散々検索し
ますが、全く手掛かりなし。
これは一体、何なのか?
土俵みたいな丸い盛り土の上にあるのが、何か意味あるのか?
このぐらいで初日終了。
次の日は、全く違う線から攻めよう、と思ったのですが・・・後は、湖、山並みぐらい? こんなものからヒントは探れません。
雪があるから寒い地域、ってことで、北海道の湖をいろいろと眺めるうち、洞爺湖の周辺のストリートビューを見てみると、雪をかぶった遠くの山の感じが出題画像と似ているように思われました。
よし、なんとなく北海道に決めた。
「ここどこ?」では、いつもヒドイ目に遭う思い込みですが、この段階ですでに「今回はわからんかも」と思っていたので、もういい、北海道じゃなかったら捨てる、という気持ちになれました。
そのまま洞爺湖を皮切りに、北海道の湖をストリートビューで回り続けます。
木組みの台が、やはりキャンプ関連の何かに思えるので、特に湖畔にキャンプ場を見つけた時はキャンプ場の名前で画像検索も欠かしません。
キャンプ場ってたくさんあるんですね・・・。「ゆるキャン△」か。さすが、流行ってるんだなあ・・・。
2日間、全く何もつかめず、ああ、これはもうダメだ、と思いました。
これは多分、ワタクシでは気づきようがない何かなんだ。
いつだったかの「ここどこ?」でも1問だけ答えがわからず、後で解説記事を読んでも「ああ、そんなの、おれじゃ100年考えたって気づかんわ」と思ったことがありました。
今回もきっとそういうのなんだ。だったら、おれのやってること全部無駄だ。
だいたい「ここどこ?」なんてのは、画像に映ってるのが何なのか、そこからどんな情報が読み取れるのかを考えて、知らないものだったら工夫して検索して、それで答えを見つけていくのが楽しいんじゃないか。
今、おれがやってることは、ただ単に北海道の湖をしらみつぶしに当たって、たまたま見つかるかどうか、ってもので、たとえ見つけたとしても、そんなことに意味があるのか?
しかもだ、おれなんかと違って頭のいい、知識をいっぱい持った「ここどこ?」戦士のみなさんには、この木の台が何なのか、すぐにわかったって人もいるんじゃないのか。
あるいは、後ろの木が何の木なのか、それによってどの辺の地域なのか推測できる人もいるんじゃないのか。
そういう「〇〇に詳しい人なら、すぐにわかったでしょう」みたいなタイプの問題なんじゃないのか、これは。
いやだ、おれはキャンプにも植物にも、興味ないんだ。
でも、だからって「ここどこ?」で苦しむなんて、おかしいんじゃないのか。
知らなくても、工夫して何とかできるのが「ここどこ?」のいいところなんじゃないのか。
結局は、木の台が何なのかわからない、その一点でどうしようもないわけなのですが「ここどこ?」が解けない時というのは、どうしても「おれはバカな
んじゃないのか?」という自分の内心の声との戦いになってしまうのです。
2日目も終わりごろには、こういうかなりネガティヴな考えで頭がいっぱい。
正直「ああ、もう、やめだやめだ、今回は!」と思いましたし、テキトーに「洞爺湖!」とか書いて答えを送ろうかとも思いました。
先ほどの第2問も難しく、苦労しましたが、どこか楽しい苦労でした。
この問題には、それはありません。純粋な苦痛。
そして、繰り返しの疑問。
しらみつぶしで、時間かけて、たまたま答えを見つけたって、意味はあるのか?
3日目は、もうほとんど「ここどこ?」には取り組みませんでした。
本格的にあきらめてました。
で、4日目の水曜日。
この日も全然取り組まなかったのですが、夕方ごろ「もう少しだけ、やってみるか」としらみつぶしの続きを。
画像が、それほど大きな湖ではないかもしれないと思ったので、なんとか沼とか池とか、とにかく目についた水辺とキャンプ場を中心に。
で、「沙流川」を調べていた時に「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」というのがあったのでした。
何となくクリックして、関連画像を見ていると!
たくさんあった画像の中に、出題画像の、あのにっくき木の台によく似たものがあったのです!
すぐに地図に戻りましたが、どうもここではない様子。
札幌市南区アイヌ文化交流センターや登別のアイヌ生活資料館など、アイヌ関連の資料館を探して回ります。
木の台についても調べてみますと「ヘペレセッ(またはエペレセッ)」という子熊の檻だということがわかったのでした。
「ヘペレセッ 湖」という検索の中で、出題画像のと同じヘペレセッの写真を見つけて、「弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館」の関連画像を見てみると、出題画像と同じ場所、しかし冬ではない季節の、緑豊かな写真があって、感動しました。
なるほど「ゆるキャン△」じゃなくて「ゴールデンカムイ」を読んでおけばよかったのか!
苦しんで、苦しんで、苦しんで、解けたって何の報われることもなく、何度も「もうやめだ」と思いましたが、それでもやっぱり解けてよかった。
これぞ「ここどこ?」の味。
堪能しました。
問題が簡単な時は「すぐに解けてつまらない」と文句ばかり言うくせに、ちょっと難しくなったら途端に「苦しい」だの「やめる」だの。
まったくお恥ずかしい限りですが、それでも、また次の「ここどこ?」を楽しみにしています。
今回も、どうもありがとうございました!
はい、正解は「北海道川上郡弟子屈町屈斜路の弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館」なのですが、いや、もう、そんなことはどうでもいい!
とにかく、このワタクシの回答が、今回の「ここどこ?」の記事にまさかの全文掲載されてまして、ビックリしました!
いや、何なら、すでに記事を開く前に、記事のタイトルが「『ゆるキャン△』じゃなくて『ゴールデンカムイ』を読んでおけばよかったのか!」になってて、すでにビックリしました!
絶対、ワタクシのセリフじゃん!
いやぁ、まぁ、これまでも回答のコメントが記事に載ったことはあったのですが、今回の「史上最ムズ」と謳われたこの問題で、これだけ長々と問題が難しくて苦しんだ恨みつらみを綴った文章が、まさか丸々載っかるとは!
いろいろな意味で、忘れがたい問題になりましたね!
そんなことはないかと思いますが、もしもいつかこの場所を訪れる機会があったなら。
ワタクシはきっとこの風景を、目から血が出るほどの鬼の形相で睨みつけてしまうだろうなあ!
モチロン、弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館さんは、何も悪くないんですけどね!
いやぁ、苦しかったあ!
それでも見つけられてよかったあ!
今回の「ここどこ?」は、苦しみながらも何とかハッピーエンドで終えることができました!
また次回も!
この、苦しくて苦しくて苦しくて、答えがわかっても、別に何も報われない遊びに、ぜひとも挑みたいと思います!
今シーズンも、三流「ここどこ?」戦士・吉田ナゴヤに、ご声援ありがとうございました!!