吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

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オリジナルフォント「トローチ」について

2014-06-04 22:53:37 | 日記
ナゴヤ堂オリジナルフォント「トローチ」について、大いに語るナイト!

今春の新作「お一人様」Tシャツがこちらなんですが、



これは、ワタクシが毎回ちまちまと丸と四角を貼り合わせて作っている文字なのですね。

ワタクシ、実は結構この文字というか字体が気に入ってまして、これまでも、

「アメリカ人じゃない」Tシャツ「ヒマ週末」Tシャツ「日曜日の悪魔」Tシャツ、と、シツコクこのフォント「トローチ」を使い回して来ていたのです。

今回の「お一人様」Tシャツは、久々登場の「トローチ」シリーズ四作目、ということになってるわけなのですよ。

で、今日はこの文字について書いてみるという日記なのです。



ちなみに、まずこの「トローチ」という名前。

このフォントにおける「。」として登場する二重丸がトローチを思わせるので、何となくワタクシはこう呼んでいたのですが、前回「お一人様」の紹介の日記では「正式な名前ではない」とか言ってました。

まぁ、しかし、でも、何となく「トローチ」と呼んでいた名前が結構気に入っちゃいましたので、こりゃもう、ほぼ正式名称って感じでいいや、と思い直しました。

今後、そう呼びます。

まぁ、どうせこんなのワタクシの中だけでの決めごとですから、別にこんなテキトーに決めちゃっても誰にも怒られたりしませんしね!



で、さあ、名称も決まったところで、この「トローチ」、デビューとなったのが「アメリカ人じゃない」Tシャツの時でして、2008年の10月。

ありゃあ、結構前だったんですねえ・・・。



自分で丸や四角を切ったりつないだり並べたりして文字を作っていったわけですが、いきなりデビュー文字の「私」を作っている時がいちばん楽しかった気がします。

「のぎへん」の1画目や「ム」の部分の丸の使い方が我ながら満足。

「で」や「は」はこの後のTシャツでも盛んに使い回す重要な文字となりました。

半径の長さの違う2つの四分の一円弧だけで作った「メ」も、気に入っています。

反対に「あ」は産みの苦しみをたっぷり味わったものでした!

正直、途中でこのフォントをあきらめかけたレベルの難産!

あと「ん」は、やや不満な出来。

もう少しどうにかできたんじゃないか、と今からでも思いますが、もう多分作り直したりはしないな、ワタクシは。



2作目は「ヒマ週末」、2009年10月。



漢字3文字が難しかったように覚えてます。

「今」は、なんだか雑な出来ばえ。

「週」は、画数が多いのが難点。

このフォントの場合、ある程度の一画の太さというのが、このフォントらしさとして大事だと思うのですが、画数の多い文字だとその辺が難しくなるのですね。

でもまぁ、「しんにょう」の処理がまぁまぁ気に入ったので、よしとします。

「末」は、左右の払い、特に右払いがすでにデッサン狂っているのですが、この時は妥協。

そして、この妥協があとあと悲劇を生むのですね・・・。

カタカナの「ヒマ」は、どちらもとても気に入っています。

「ヒ」の四角さが特にいい感じ!

ひらがな「は」「で」は、「アメリカ人」からの使い回し。

「す」が初登場ですが、これも「トローチ」名物の丸い部分がある文字ですので、このフォントらしくなりやすいですね。



3作目「日曜日の悪魔」、2010年5月。



これは「トローチ」4兄弟の中では、若干毛色が違う感じですね。

「明日」「月曜日」と「日」と「月」がほぼ交互にドンドン出てくる文句でしたので、「日」を「U」型に、「月」を「∩」型にデザインしてみたところ、ワタクシがおもしろくなっちゃって気に入った、というものです。

しかし、これまた「曜」の字は画数が多いので、それっぽく作れるか不安でした。

まぁ、どうしてもそれっぽくできなければ、この作品は違うフォントでやる、と、ワタクシはそういう解決策をとる作り手ですので、あんまり深く悩まず作ってみたところ、意外とまぁまぁだった、という出来。

ひらがな「は」「で」「す」は、安定の使い回し。

唯一のカタカナ「ネ」が効いてますね!

乱暴な作り方ではありますが、とりあえず「ネ」には見えますし。

「トローチ」4兄弟の中では、これだけが最後「。」で終わってませんが、その代わりのいびつなハートも偶然の産物でして、もう一度同じ形を描けと言われても、ワタクシにも描けない形なのです。



そして、今回の「お一人様」。



「人」は「アメリカ人」からの使い回し、「来」は「ヒマ週末」の「末」をベースにリメイクしたのですが、どちらもデッサンが狂っていたのが、今回より目立つ形になってしまったように思います・・・。

「人」は「アメリカ人」の段階ですでに、左右の払いがどうしても同じ高さにならず、おかしいな、とは思っていたのですが、今回文字数が少なくなってみますと、さすがにワタクシにも明らかに形が変に見えてきました。

「来」も左右の払いが細すぎて変な形ですね。

拡大・縮小を繰り返しているうちに、形が歪んでいたのではないかと思います。

あと、今回付け足した左右の点が、他の画に近すぎるような気がします。

ひらがな「で」は、唯一の「トローチ」4兄弟皆勤賞。

「ま」は「アメリカ人」からの使い回しですが、「アメリカ人」の時に上下の横棒の長さが違っていたのが気になっていましたので、今回長さをそろえました!

「トローチ」は日々進歩している!

だったら、他にもなんとかした方がいいところがいろいろあると思うんですけどー!

「し」「た」は、今回初登場文字ですが、「た」はまずまず満足。

反対に「し」は、いくら何でも横幅が広すぎ!

でも、縦棒に同じ太さの半円弧をくっつけると、どうしてもこの横幅になってしまうのです・・・。

どうすればよかったんだろう。

誰か教えてください・・・。

最後は「トローチ」の「トローチ」たる所以、定番の「。」でシメ!



さあ、次回「トローチ」は、いつ、どんな作品で登場するのか!

そして、次なるナゴヤ堂オリジナルフォントの登場はあるのか!

ワタクシだけが、今から楽しみにしています!

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