吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

中西部こじれ旅 9

2016-09-26 16:14:45 | 日記
それにしても、満腹し過ぎた時のあの気持ち悪さって、どうしてああやるせないんでしょうね?

アホだ、アホだおれは、と運転席で繰り返しつつ、スプリンガーという小さな街でI-25を降りて、412号という田舎道。

アボットで右折して、39号というのを南へ。

どんどん何もない荒野の一本道に入っていく感じでして、あらかじめ地図を調べておいたとはいえ「どこに連れてかれるんだよ!?」という気分になってしまうドライヴ。

やっぱりねえ、体力がない → 気力がわかない → 気分落ち込む という作用があるわけなんですよね。

年齢のせいにしたくはないけど、これ、やっぱ年齢のせいですわね。

これからどんどんさらに体力なくなっていくわけですし、今後はこういう旅はヤバいのかなあ・・・。

しかし、不安が高まり切る前に、目印にしていたロイという街が出てきて、とりあえずホッとしてドライヴを続けます。

続いて通ったモスケロという街は、壁画が楽しい!



事前にGoogle ストリートビューで見て「なるほど、そうなのね」と思っていたのですが、描きかえられてたり、さらに増殖していたりで、より「壁画の街」に!

小さい街の、こういうアピールは、見ていてとてもうれしい気分になってしまいます。



これは、村役場と消防署。

「D」の字が燃えてる! 



とても楽しそうな街に思えて、ステキです!

この日午後のワタクシは、ナゴヤ堂「アメリカ人じゃない」Tシャツに、ミント色のハワイビーチ巡りアロハ。

ピンクとミント色の組み合わせは、なんだかアメリカン!



さらに進んでローガンという街で54号に乗り換えて、南西に走りますと・・・



ついにたどり着きました、ツクムカリの街!

ワタクシがルート66を初めて旅したのが2011年、つまり5年前。

この街にある「ブルースワロー・モーテル」に憧れたのが、その後今まで続いてるワタクシのアメリカ旅の原点なのです。

てっぺんが平たいツクムカリ山の姿を見た時は、なぜだか、


「帰ってきた」


と思ってしまいました。

お前の故郷じゃねえよ!

街の中心部、ツクムカリBlvd.を走っていると、古くからやっているモーテルやレストラン、お土産屋さんなどがガンガン現れてきます。

5年ぶりの景色に、感動を抑えきれないのですが、なんとか通り抜けて、



ブルースワロー・モーテルに!

おお、5年前とは看板が塗り替わってる!

ようし、部屋をとるぞ、とオフィスに向かいますと・・・


「Sorry , No Vacancy Tonight」


の貼り紙がドアにありました。

えー・・・5年ぶりに来たのに、泊まれないの・・・?

今回の旅は、どうしてこうモーテルに恵まれないのか!?

ショックですが、一応オフィスに入ってみます。

ここのオフィスはお土産ものも売ってますしね。

オフィスにいた男性に、


ワ「部屋はないんですか?」

男「残念だが、今日は満室なんだ。ようこそ、ブルースワローへ。私はケヴィンで、妻はナンシーというよ」


握手しながら、ここで渾身の「I know」を発音しました。


ワ「前に一度泊まったんです。ここへは5年ぶりに来たんですよ」

ケ「おお、そうだったのか!」


奥さんのナンシーも現れて、


ナ「覚えてるわ。3号室に泊まってもらったんじゃない?」

ワ「その通りです! すごい!」


って会話になったのですが、これはアレですよね、シングルのお客は3号室に入れることに決めてるとか、そういうカラクリがあるんですよね?

5年前にたった一度泊まったことを覚えられてたら、逆に怖い・・・。



Tシャツを買いました!

そう、この5年の間に、ブルースワローのネオンには、スワローがくわえてる木の枝が描き足されたのですよね。


ナ「ツクムカリで泊まるなら、近くの『モーテル・サファリ』もおすすめよ」


ということでしたので、ブルースワロー以外ならどこでも同じと思っているワタクシは、直ちに従いました。



まぁ、でも、看板にあるように、ここも古くからある名門モーテルには違いありません。

看板を新しくした際に、「MOTEL SAFARI」のフォントを味気ないものにしちゃったのが残念ですが・・・。

オフィスにいたのは、ゲイルさんという女性でしたが、ワタクシが英語しゃべれない日本人だと見てとると、とても丁寧にいろいろ教えてくださいました。

税込みで73ドルと少し、というのは、ワタクシの宿代としては高価な方ですが、部屋もとてもキレイで居心地よさそうなモーテルです。



ワタクシがブルースワローに泊まりたかったもんだから、「残念」とか言っちゃって申し訳ないのですが、サファリもすばらしいモーテルでした。

さすがは名門!

ブルースワローが満室だったのは残念でしたが、他にもこんないいモーテルがあると知れて、かえって良かったかもしれません。



荷物を部屋に運び込むのももどかしく、早速散策に出ました!



ブルースワローをバックに、変なポーズで足がちょん切れてるワタクシ。

5年前に取った下の写真を、5年後に完コピ!

ブルースワローの看板は、たいていの写真では2016のようにツートンカラーなのですが、2011は水色一色だったのですね。

オフィスの建物も色が塗り替えられてます。



ここも有名なお土産屋さんの「ティーピー・キュリオス」。



牛が乗ってるのがかわいい「デルズ・レストラン」。



ソンボレロ型の建物のメキシコ料理「ラ・チータ」も健在でした。



うん! ツクムカリ、5年前と変わってない!

そして、それだけじゃなく、新しいモーテルやお店などもあったのは、うれしいことでした。

ルート66は、だんだん滅んでいってるだけではなくて、新しく生まれ変わって語り継がれていく部分もあるのだ、というのがワタクシには希望に思えるのです。



<つづく>


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