それにしても、満腹し過ぎた時のあの気持ち悪さって、どうしてああやるせないんでしょうね?
アホだ、アホだおれは、と運転席で繰り返しつつ、スプリンガーという小さな街でI-25を降りて、412号という田舎道。
アボットで右折して、39号というのを南へ。
どんどん何もない荒野の一本道に入っていく感じでして、あらかじめ地図を調べておいたとはいえ「どこに連れてかれるんだよ!?」という気分になってしまうドライヴ。
やっぱりねえ、体力がない → 気力がわかない → 気分落ち込む という作用があるわけなんですよね。
年齢のせいにしたくはないけど、これ、やっぱ年齢のせいですわね。
これからどんどんさらに体力なくなっていくわけですし、今後はこういう旅はヤバいのかなあ・・・。
しかし、不安が高まり切る前に、目印にしていたロイという街が出てきて、とりあえずホッとしてドライヴを続けます。
続いて通ったモスケロという街は、壁画が楽しい!
事前にGoogle ストリートビューで見て「なるほど、そうなのね」と思っていたのですが、描きかえられてたり、さらに増殖していたりで、より「壁画の街」に!
小さい街の、こういうアピールは、見ていてとてもうれしい気分になってしまいます。
これは、村役場と消防署。
「D」の字が燃えてる!
とても楽しそうな街に思えて、ステキです!
この日午後のワタクシは、ナゴヤ堂「アメリカ人じゃない」Tシャツに、ミント色のハワイビーチ巡りアロハ。
ピンクとミント色の組み合わせは、なんだかアメリカン!
さらに進んでローガンという街で54号に乗り換えて、南西に走りますと・・・
ついにたどり着きました、ツクムカリの街!
ワタクシがルート66を初めて旅したのが2011年、つまり5年前。
この街にある「ブルースワロー・モーテル」に憧れたのが、その後今まで続いてるワタクシのアメリカ旅の原点なのです。
てっぺんが平たいツクムカリ山の姿を見た時は、なぜだか、
「帰ってきた」
と思ってしまいました。
お前の故郷じゃねえよ!
街の中心部、ツクムカリBlvd.を走っていると、古くからやっているモーテルやレストラン、お土産屋さんなどがガンガン現れてきます。
5年ぶりの景色に、感動を抑えきれないのですが、なんとか通り抜けて、
ブルースワロー・モーテルに!
おお、5年前とは看板が塗り替わってる!
ようし、部屋をとるぞ、とオフィスに向かいますと・・・
「Sorry , No Vacancy Tonight」
の貼り紙がドアにありました。
えー・・・5年ぶりに来たのに、泊まれないの・・・?
今回の旅は、どうしてこうモーテルに恵まれないのか!?
ショックですが、一応オフィスに入ってみます。
ここのオフィスはお土産ものも売ってますしね。
オフィスにいた男性に、
ワ「部屋はないんですか?」
男「残念だが、今日は満室なんだ。ようこそ、ブルースワローへ。私はケヴィンで、妻はナンシーというよ」
握手しながら、ここで渾身の「I know」を発音しました。
ワ「前に一度泊まったんです。ここへは5年ぶりに来たんですよ」
ケ「おお、そうだったのか!」
奥さんのナンシーも現れて、
ナ「覚えてるわ。3号室に泊まってもらったんじゃない?」
ワ「その通りです! すごい!」
って会話になったのですが、これはアレですよね、シングルのお客は3号室に入れることに決めてるとか、そういうカラクリがあるんですよね?
5年前にたった一度泊まったことを覚えられてたら、逆に怖い・・・。
Tシャツを買いました!
そう、この5年の間に、ブルースワローのネオンには、スワローがくわえてる木の枝が描き足されたのですよね。
ナ「ツクムカリで泊まるなら、近くの『モーテル・サファリ』もおすすめよ」
ということでしたので、ブルースワロー以外ならどこでも同じと思っているワタクシは、直ちに従いました。
まぁ、でも、看板にあるように、ここも古くからある名門モーテルには違いありません。
看板を新しくした際に、「MOTEL SAFARI」のフォントを味気ないものにしちゃったのが残念ですが・・・。
オフィスにいたのは、ゲイルさんという女性でしたが、ワタクシが英語しゃべれない日本人だと見てとると、とても丁寧にいろいろ教えてくださいました。
税込みで73ドルと少し、というのは、ワタクシの宿代としては高価な方ですが、部屋もとてもキレイで居心地よさそうなモーテルです。
ワタクシがブルースワローに泊まりたかったもんだから、「残念」とか言っちゃって申し訳ないのですが、サファリもすばらしいモーテルでした。
さすがは名門!
ブルースワローが満室だったのは残念でしたが、他にもこんないいモーテルがあると知れて、かえって良かったかもしれません。
荷物を部屋に運び込むのももどかしく、早速散策に出ました!
ブルースワローをバックに、変なポーズで足がちょん切れてるワタクシ。
5年前に取った下の写真を、5年後に完コピ!
ブルースワローの看板は、たいていの写真では2016のようにツートンカラーなのですが、2011は水色一色だったのですね。
オフィスの建物も色が塗り替えられてます。
ここも有名なお土産屋さんの「ティーピー・キュリオス」。
牛が乗ってるのがかわいい「デルズ・レストラン」。
ソンボレロ型の建物のメキシコ料理「ラ・チータ」も健在でした。
うん! ツクムカリ、5年前と変わってない!
そして、それだけじゃなく、新しいモーテルやお店などもあったのは、うれしいことでした。
ルート66は、だんだん滅んでいってるだけではなくて、新しく生まれ変わって語り継がれていく部分もあるのだ、というのがワタクシには希望に思えるのです。
<つづく>
アホだ、アホだおれは、と運転席で繰り返しつつ、スプリンガーという小さな街でI-25を降りて、412号という田舎道。
アボットで右折して、39号というのを南へ。
どんどん何もない荒野の一本道に入っていく感じでして、あらかじめ地図を調べておいたとはいえ「どこに連れてかれるんだよ!?」という気分になってしまうドライヴ。
やっぱりねえ、体力がない → 気力がわかない → 気分落ち込む という作用があるわけなんですよね。
年齢のせいにしたくはないけど、これ、やっぱ年齢のせいですわね。
これからどんどんさらに体力なくなっていくわけですし、今後はこういう旅はヤバいのかなあ・・・。
しかし、不安が高まり切る前に、目印にしていたロイという街が出てきて、とりあえずホッとしてドライヴを続けます。
続いて通ったモスケロという街は、壁画が楽しい!
事前にGoogle ストリートビューで見て「なるほど、そうなのね」と思っていたのですが、描きかえられてたり、さらに増殖していたりで、より「壁画の街」に!
小さい街の、こういうアピールは、見ていてとてもうれしい気分になってしまいます。
これは、村役場と消防署。
「D」の字が燃えてる!
とても楽しそうな街に思えて、ステキです!
この日午後のワタクシは、ナゴヤ堂「アメリカ人じゃない」Tシャツに、ミント色のハワイビーチ巡りアロハ。
ピンクとミント色の組み合わせは、なんだかアメリカン!
さらに進んでローガンという街で54号に乗り換えて、南西に走りますと・・・
ついにたどり着きました、ツクムカリの街!
ワタクシがルート66を初めて旅したのが2011年、つまり5年前。
この街にある「ブルースワロー・モーテル」に憧れたのが、その後今まで続いてるワタクシのアメリカ旅の原点なのです。
てっぺんが平たいツクムカリ山の姿を見た時は、なぜだか、
「帰ってきた」
と思ってしまいました。
お前の故郷じゃねえよ!
街の中心部、ツクムカリBlvd.を走っていると、古くからやっているモーテルやレストラン、お土産屋さんなどがガンガン現れてきます。
5年ぶりの景色に、感動を抑えきれないのですが、なんとか通り抜けて、
ブルースワロー・モーテルに!
おお、5年前とは看板が塗り替わってる!
ようし、部屋をとるぞ、とオフィスに向かいますと・・・
「Sorry , No Vacancy Tonight」
の貼り紙がドアにありました。
えー・・・5年ぶりに来たのに、泊まれないの・・・?
今回の旅は、どうしてこうモーテルに恵まれないのか!?
ショックですが、一応オフィスに入ってみます。
ここのオフィスはお土産ものも売ってますしね。
オフィスにいた男性に、
ワ「部屋はないんですか?」
男「残念だが、今日は満室なんだ。ようこそ、ブルースワローへ。私はケヴィンで、妻はナンシーというよ」
握手しながら、ここで渾身の「I know」を発音しました。
ワ「前に一度泊まったんです。ここへは5年ぶりに来たんですよ」
ケ「おお、そうだったのか!」
奥さんのナンシーも現れて、
ナ「覚えてるわ。3号室に泊まってもらったんじゃない?」
ワ「その通りです! すごい!」
って会話になったのですが、これはアレですよね、シングルのお客は3号室に入れることに決めてるとか、そういうカラクリがあるんですよね?
5年前にたった一度泊まったことを覚えられてたら、逆に怖い・・・。
Tシャツを買いました!
そう、この5年の間に、ブルースワローのネオンには、スワローがくわえてる木の枝が描き足されたのですよね。
ナ「ツクムカリで泊まるなら、近くの『モーテル・サファリ』もおすすめよ」
ということでしたので、ブルースワロー以外ならどこでも同じと思っているワタクシは、直ちに従いました。
まぁ、でも、看板にあるように、ここも古くからある名門モーテルには違いありません。
看板を新しくした際に、「MOTEL SAFARI」のフォントを味気ないものにしちゃったのが残念ですが・・・。
オフィスにいたのは、ゲイルさんという女性でしたが、ワタクシが英語しゃべれない日本人だと見てとると、とても丁寧にいろいろ教えてくださいました。
税込みで73ドルと少し、というのは、ワタクシの宿代としては高価な方ですが、部屋もとてもキレイで居心地よさそうなモーテルです。
ワタクシがブルースワローに泊まりたかったもんだから、「残念」とか言っちゃって申し訳ないのですが、サファリもすばらしいモーテルでした。
さすがは名門!
ブルースワローが満室だったのは残念でしたが、他にもこんないいモーテルがあると知れて、かえって良かったかもしれません。
荷物を部屋に運び込むのももどかしく、早速散策に出ました!
ブルースワローをバックに、変なポーズで足がちょん切れてるワタクシ。
5年前に取った下の写真を、5年後に完コピ!
ブルースワローの看板は、たいていの写真では2016のようにツートンカラーなのですが、2011は水色一色だったのですね。
オフィスの建物も色が塗り替えられてます。
ここも有名なお土産屋さんの「ティーピー・キュリオス」。
牛が乗ってるのがかわいい「デルズ・レストラン」。
ソンボレロ型の建物のメキシコ料理「ラ・チータ」も健在でした。
うん! ツクムカリ、5年前と変わってない!
そして、それだけじゃなく、新しいモーテルやお店などもあったのは、うれしいことでした。
ルート66は、だんだん滅んでいってるだけではなくて、新しく生まれ変わって語り継がれていく部分もあるのだ、というのがワタクシには希望に思えるのです。
<つづく>