「デイリーポータルZ」の企画「ここはどこでしょう?」。
今回は、1月17日の第51回で出題した分の答え合わせと新たな出題です。
早速答え合わせから!
まず、第1問。
(いつも通り、デイリーポータルZさんのサイトでは、拡大図がご覧いただけます)
山ですね。
見事に山です。
で、この写真が何か?
いやいや。いくら「ここどこ?」戦士が優秀だからって、こんな山の写真見ただけで、世界中から探せるわけが?
え、マジでこれが問題?
じゃあ、逆に言えば、これだけでどこかわかるはずだってか!
いやー、じゃあ、そうおっしゃるなら、一応取り組んでみますか・・・。
さっき、なんとなく「世界中から」と言いましたけど、だって、写真見る限りなんとなく日本の風景じゃなさそうですもんね。
なんとなく、ですけど、植物の感じがなんとなく日本じゃないっぽい。
どこかもっと暖かい国に思えます。
山頂から煙が出ているので火山? そして美しい円錐形なので、そこは絶対検索ポイントになるはず、と思って「火山 円錐形」で画像検索。
コスタリカにある「ボルカン・アレナル」の情報が出てきて、なるほど中南米はありそう。
これか、と思ったのですが、微妙に山頂の形が違います。
もう一度「火山 円錐形」の結果に戻ると、少し下の方にフィリピンのマヨン火山の情報が出てきました。
こっちの方が形が出題写真に似てるな。
で、「マヨン山」のWikipediaに飛んでみますと、掲載されてた写真が出題画像にソックリに思えました。
まぁ、これなら納得、というわけで、確証はないままですが、マヨン山と答えました。
というわけで、第1問の答えは「フィリピン・ルソン島のマヨン山」! 正解!
Wikipediaを読み進みますと、案の定、日本からの移民はこの山を見て「ルソン富士」と言ったようですね。
まったく、日本の人って、美しい山を見るとすぐに「○○富士」って呼んじゃうんだから。
それにしても、いやはや、こんな山の写真だけで、どこだかわかっちゃうものなのですね。
モチロン、ワタクシも含め、ですけど。
第2問!
どうしてもまずは、車の愛媛ナンバーに目が行ってしまいましたが、さすがにすぐこれに食いつくなんてのは「ここどこ?」戦士としてのプライドが許しません。
そんなことしなくたって、建物の特徴ですぐに答えはわかるはず!
瓦屋根の洋式建築で、星のマーク。鬼瓦の位置にある飾りは、孔雀? 鳳凰? どっちだろう? まぁ、いいや、どちらでも検索してみよう。
・・・ところが、信じられないことに、このあたりの要素をどう組み合わせてもまるで空振りなのです。
しかたないので、あっさりとプライドを投げ捨てて「愛媛」も要素に加えて検索し直しますが、それでもダメ。
ウソだろ、おい・・・。
さすがに慌て始めます。
この「愛媛」さえ使えば、スンナリ解決するはず、と思っていたので、これはショックでした。
まさか「愛媛」はダミー情報だったのか!
プライドとか言っておきながら、結局ダミーに引っかかったなんて、恥ずかしすぎる!
ええい、考え直せ。
まずはこの車だよ。どうして車が映り込んでなきゃならなかったのか。
で、そもそもこの車は・・・「R」? もしかして、これが、あのロールスロイス・・・?
ははあ、つまりアレだ。建物は今はホテルかなんかになってて、ロールスロイスでお出迎えとか観光とかそういうサービスをしているに違い
ない。
それとも、結婚式場として使われてるのかもしれないな。
「ロールスロイス」「観光」「結婚式場」などの要素をいろいろと試しますが、サッパリ。
えー、困ったなあ・・・。もう検討する要素がない! あとこの画像から何が読み取れるのか。
あれこれ悩んで、もう一度「洋館 瓦屋根 星」あたりの情報に戻ってしばし。
あ、この星って他にどう呼ぶっけ。ああ、そうだ「五芒星」。
ちょっと違う気もするけど一応そっちでも検索してみるか。
で、これなんか似た感じなのにな、という建物の画像をいろいろと見たりしているうちに、
「星のマークは、陸軍に関連するものである」
という情報を読んだのです。
それまでは、星のことを「警察関連?」と思って「警察」などを加えたりして検索していたのですが、そうじゃなくて陸軍だったのか。
ならば、と「洋館 陸軍」で検索すると、結果を少し下がったあたりにこの建物の画像が出てきたのでした!
答えは、「香川県善通寺市文京町の旧善通寺偕行社」! 正解です!
ああ、やっぱり香川か。愛媛はダミーだったんだ。
あ、結婚式場として使われてるんじゃん!
いいところまでは推理できてたのになあ・・・。
それにしても「洋館 瓦屋根 星」あたりの検索じゃあ、まったく引っかかって来ないのは見事だったなあ。
いや、でも、難しかったけど、歯ごたえのある楽しい問題でした!
第3問!
対してこちらは、純粋に苦しめられた難問!
古墳でしょ、なんか文字も書いてあるし、楽勝じゃん、と気軽に取り組んで地獄を見ました。
まずは「古墳公園 駐車場 池のそば」などで検索を始めます。
そんな見たまんまの検索で答えにたどり着けるのが「ここどこ?」ってもんなのさ、と思っていましたが、まったくダメ。
そもそも世の中には、古墳が多すぎます! こんなにあったのか!
・・・いや、待て待て。
古墳に文字が書いてあるっておかしくないか?
それに、なんか後ろの山と一体化しちゃってるし。
これは古墳に似てるけど古墳じゃない、わざと作ったものじゃないのか?
「古墳風」「古墳みたいな」「古墳にひらがな」、果ては「インチキ古墳」「古墳じゃない」など失礼なワードも含めて検索して、全部無駄足。
ええと、じゃあ、この平仮名はなんて書いてるんだ?
「せ・・・ん・・・〇・・・じ・・・」
〇の部分は「げ」にも見えるけど、そうすると「げ」と「じ」の間が妙に開いてる気がするし・・・。
最後が「じ」だからお寺だな、きっと。
「お寺 古墳公園」などで検索しますが、そういうものもまたたくさんあるし、その割りにはうまく文字に当てはまるお寺が出てこないのです。
「じ」だからお寺、というのもダミー情報かもしれない・・・。
さっきダマされたばかりなので、すっかり疑心暗鬼になっています。
そして、もう、要素が読み取れません。もう何も映ってない!
絶望的な気分になって、しばらく同じようなワードの組み合わせで検索を繰り返しました。
だいぶたった後。
改めて出題画像をにらみつけるうち、平仮名部分がさっきと違った印象で見えてきたのでした。
最初の文字、本当に「せ」か? そして、やっぱりさっき「げ」じゃないかも、と思った文字は「げ」にしか思えない。
なんとなく5文字だろうと思ってたけど、もしかしたら「〇んげじ」の4文字なのかも?
ここで再度、まさかの検索「んげじ」を実行してみました。
ヒット!
タンザニアの「ンゲジ森林保護区」の情報が!
そうだったのか! 意外と外国! よーし、もらったぞお!
・・・いや、さすがに落ち着け。いくら何でもそんなわけはありませんね。
落ち着いて「ンゲジ森林保護区」のすぐ下を見てみますと「静岡県御殿場市深沢蓮花寺」という検索結果が!
あ・・・「せ」じゃなくて「れ」・・・。
今なら、どうしてあれが「せ」に見えてたんだ、と思うわけですが、いやあ、見えちゃってたんですね。
こんなもん「れ」に決まってんだろーよ!
すぐに御殿場市周辺の地図に飛びまして、ほどなく「蓮華寺池公園」にたどり着きました。
答えは、「静岡県藤枝市の蓮華寺池公園」! その通りです!
あれ? でも、御殿場市じゃなくて藤枝市の公園だったんだ・・・。
わずか「んげじ」ってだけの検索で「蓮華寺」まで連れて行ってくれるGoogleさんといい、本当は御殿場市じゃなくて藤枝市だったのに、な
んとか「蓮華寺池公園」見つけ出せたことといい、いくつもの奇跡が重なってたまたま答えを見つけられたってことですね。
しかしまあ! いやあ、苦しかった!
今になって振り返ってみれば、最初に「古墳」と思い込んだせいで必要以上に時間かかっちゃった感がありますね。
「ここどこ?」で決してしてはいけない「思い込み」を、今回もやってしまったというわけでした・・・。
そして・・・問題はその後・・・。
第52回で出題された問題が、
「もしかしたら、ここはどこでしょう史上、一番難しいかも」
という脅し文句がついてまして、早速取り組んだのですが・・・。
いやー! 死ぬかと思った! マジで今回だけはあきらめようと何度思ったか!
1月31日から取り組んで、日月2日間でサッパリわかんなくて、死にそうな絶望感の中、火曜日は
「あー、もー、こんなんやめじゃ!」
と叫んで一切「ここどこ?」に触らず、昨日の水曜日の夕方に、ようやく答えがわかって投稿できたのでした。
いや、ホント、苦しかった!
なんとかワタクシにも解けましたので、「ここどこ?」史上一番、という脅し文句ほどではなかったと思うのですが、いやー、死にましたね。
今回だけは、よくやったよ、ワタクシ!
えらかったよ・・・。
回答締め切りまでには、まだ時間もありますので、みなさまもぜひ取り組んでみてください。
ワタクシと同じ地獄の苦しみを、一人でも多くの方に味わっていただけたら、と願っています。
それこそが「ここどこ?」の味なのですよ・・・。
今回は、1月17日の第51回で出題した分の答え合わせと新たな出題です。
早速答え合わせから!
まず、第1問。
(いつも通り、デイリーポータルZさんのサイトでは、拡大図がご覧いただけます)
山ですね。
見事に山です。
で、この写真が何か?
いやいや。いくら「ここどこ?」戦士が優秀だからって、こんな山の写真見ただけで、世界中から探せるわけが?
え、マジでこれが問題?
じゃあ、逆に言えば、これだけでどこかわかるはずだってか!
いやー、じゃあ、そうおっしゃるなら、一応取り組んでみますか・・・。
さっき、なんとなく「世界中から」と言いましたけど、だって、写真見る限りなんとなく日本の風景じゃなさそうですもんね。
なんとなく、ですけど、植物の感じがなんとなく日本じゃないっぽい。
どこかもっと暖かい国に思えます。
山頂から煙が出ているので火山? そして美しい円錐形なので、そこは絶対検索ポイントになるはず、と思って「火山 円錐形」で画像検索。
コスタリカにある「ボルカン・アレナル」の情報が出てきて、なるほど中南米はありそう。
これか、と思ったのですが、微妙に山頂の形が違います。
もう一度「火山 円錐形」の結果に戻ると、少し下の方にフィリピンのマヨン火山の情報が出てきました。
こっちの方が形が出題写真に似てるな。
で、「マヨン山」のWikipediaに飛んでみますと、掲載されてた写真が出題画像にソックリに思えました。
まぁ、これなら納得、というわけで、確証はないままですが、マヨン山と答えました。
というわけで、第1問の答えは「フィリピン・ルソン島のマヨン山」! 正解!
Wikipediaを読み進みますと、案の定、日本からの移民はこの山を見て「ルソン富士」と言ったようですね。
まったく、日本の人って、美しい山を見るとすぐに「○○富士」って呼んじゃうんだから。
それにしても、いやはや、こんな山の写真だけで、どこだかわかっちゃうものなのですね。
モチロン、ワタクシも含め、ですけど。
第2問!
どうしてもまずは、車の愛媛ナンバーに目が行ってしまいましたが、さすがにすぐこれに食いつくなんてのは「ここどこ?」戦士としてのプライドが許しません。
そんなことしなくたって、建物の特徴ですぐに答えはわかるはず!
瓦屋根の洋式建築で、星のマーク。鬼瓦の位置にある飾りは、孔雀? 鳳凰? どっちだろう? まぁ、いいや、どちらでも検索してみよう。
・・・ところが、信じられないことに、このあたりの要素をどう組み合わせてもまるで空振りなのです。
しかたないので、あっさりとプライドを投げ捨てて「愛媛」も要素に加えて検索し直しますが、それでもダメ。
ウソだろ、おい・・・。
さすがに慌て始めます。
この「愛媛」さえ使えば、スンナリ解決するはず、と思っていたので、これはショックでした。
まさか「愛媛」はダミー情報だったのか!
プライドとか言っておきながら、結局ダミーに引っかかったなんて、恥ずかしすぎる!
ええい、考え直せ。
まずはこの車だよ。どうして車が映り込んでなきゃならなかったのか。
で、そもそもこの車は・・・「R」? もしかして、これが、あのロールスロイス・・・?
ははあ、つまりアレだ。建物は今はホテルかなんかになってて、ロールスロイスでお出迎えとか観光とかそういうサービスをしているに違い
ない。
それとも、結婚式場として使われてるのかもしれないな。
「ロールスロイス」「観光」「結婚式場」などの要素をいろいろと試しますが、サッパリ。
えー、困ったなあ・・・。もう検討する要素がない! あとこの画像から何が読み取れるのか。
あれこれ悩んで、もう一度「洋館 瓦屋根 星」あたりの情報に戻ってしばし。
あ、この星って他にどう呼ぶっけ。ああ、そうだ「五芒星」。
ちょっと違う気もするけど一応そっちでも検索してみるか。
で、これなんか似た感じなのにな、という建物の画像をいろいろと見たりしているうちに、
「星のマークは、陸軍に関連するものである」
という情報を読んだのです。
それまでは、星のことを「警察関連?」と思って「警察」などを加えたりして検索していたのですが、そうじゃなくて陸軍だったのか。
ならば、と「洋館 陸軍」で検索すると、結果を少し下がったあたりにこの建物の画像が出てきたのでした!
答えは、「香川県善通寺市文京町の旧善通寺偕行社」! 正解です!
ああ、やっぱり香川か。愛媛はダミーだったんだ。
あ、結婚式場として使われてるんじゃん!
いいところまでは推理できてたのになあ・・・。
それにしても「洋館 瓦屋根 星」あたりの検索じゃあ、まったく引っかかって来ないのは見事だったなあ。
いや、でも、難しかったけど、歯ごたえのある楽しい問題でした!
第3問!
対してこちらは、純粋に苦しめられた難問!
古墳でしょ、なんか文字も書いてあるし、楽勝じゃん、と気軽に取り組んで地獄を見ました。
まずは「古墳公園 駐車場 池のそば」などで検索を始めます。
そんな見たまんまの検索で答えにたどり着けるのが「ここどこ?」ってもんなのさ、と思っていましたが、まったくダメ。
そもそも世の中には、古墳が多すぎます! こんなにあったのか!
・・・いや、待て待て。
古墳に文字が書いてあるっておかしくないか?
それに、なんか後ろの山と一体化しちゃってるし。
これは古墳に似てるけど古墳じゃない、わざと作ったものじゃないのか?
「古墳風」「古墳みたいな」「古墳にひらがな」、果ては「インチキ古墳」「古墳じゃない」など失礼なワードも含めて検索して、全部無駄足。
ええと、じゃあ、この平仮名はなんて書いてるんだ?
「せ・・・ん・・・〇・・・じ・・・」
〇の部分は「げ」にも見えるけど、そうすると「げ」と「じ」の間が妙に開いてる気がするし・・・。
最後が「じ」だからお寺だな、きっと。
「お寺 古墳公園」などで検索しますが、そういうものもまたたくさんあるし、その割りにはうまく文字に当てはまるお寺が出てこないのです。
「じ」だからお寺、というのもダミー情報かもしれない・・・。
さっきダマされたばかりなので、すっかり疑心暗鬼になっています。
そして、もう、要素が読み取れません。もう何も映ってない!
絶望的な気分になって、しばらく同じようなワードの組み合わせで検索を繰り返しました。
だいぶたった後。
改めて出題画像をにらみつけるうち、平仮名部分がさっきと違った印象で見えてきたのでした。
最初の文字、本当に「せ」か? そして、やっぱりさっき「げ」じゃないかも、と思った文字は「げ」にしか思えない。
なんとなく5文字だろうと思ってたけど、もしかしたら「〇んげじ」の4文字なのかも?
ここで再度、まさかの検索「んげじ」を実行してみました。
ヒット!
タンザニアの「ンゲジ森林保護区」の情報が!
そうだったのか! 意外と外国! よーし、もらったぞお!
・・・いや、さすがに落ち着け。いくら何でもそんなわけはありませんね。
落ち着いて「ンゲジ森林保護区」のすぐ下を見てみますと「静岡県御殿場市深沢蓮花寺」という検索結果が!
あ・・・「せ」じゃなくて「れ」・・・。
今なら、どうしてあれが「せ」に見えてたんだ、と思うわけですが、いやあ、見えちゃってたんですね。
こんなもん「れ」に決まってんだろーよ!
すぐに御殿場市周辺の地図に飛びまして、ほどなく「蓮華寺池公園」にたどり着きました。
答えは、「静岡県藤枝市の蓮華寺池公園」! その通りです!
あれ? でも、御殿場市じゃなくて藤枝市の公園だったんだ・・・。
わずか「んげじ」ってだけの検索で「蓮華寺」まで連れて行ってくれるGoogleさんといい、本当は御殿場市じゃなくて藤枝市だったのに、な
んとか「蓮華寺池公園」見つけ出せたことといい、いくつもの奇跡が重なってたまたま答えを見つけられたってことですね。
しかしまあ! いやあ、苦しかった!
今になって振り返ってみれば、最初に「古墳」と思い込んだせいで必要以上に時間かかっちゃった感がありますね。
「ここどこ?」で決してしてはいけない「思い込み」を、今回もやってしまったというわけでした・・・。
そして・・・問題はその後・・・。
第52回で出題された問題が、
「もしかしたら、ここはどこでしょう史上、一番難しいかも」
という脅し文句がついてまして、早速取り組んだのですが・・・。
いやー! 死ぬかと思った! マジで今回だけはあきらめようと何度思ったか!
1月31日から取り組んで、日月2日間でサッパリわかんなくて、死にそうな絶望感の中、火曜日は
「あー、もー、こんなんやめじゃ!」
と叫んで一切「ここどこ?」に触らず、昨日の水曜日の夕方に、ようやく答えがわかって投稿できたのでした。
いや、ホント、苦しかった!
なんとかワタクシにも解けましたので、「ここどこ?」史上一番、という脅し文句ほどではなかったと思うのですが、いやー、死にましたね。
今回だけは、よくやったよ、ワタクシ!
えらかったよ・・・。
回答締め切りまでには、まだ時間もありますので、みなさまもぜひ取り組んでみてください。
ワタクシと同じ地獄の苦しみを、一人でも多くの方に味わっていただけたら、と願っています。
それこそが「ここどこ?」の味なのですよ・・・。