吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

アメリカおぼれ旅 23

2019-10-10 14:19:00 | 日記
中華街のパーキングに車を停めたまま、歩いて移動しました。

そうなんです。ここからだと、すぐ近くにあるのですよね。



「T-モバイル・パーク」が!

メジャーリーグ、シアトル・マリナーズの本拠地!

しかし、このどでかい球場を、ワタクシは実に微妙な思いで眺めるのでした。

ケン・グリフィーJr.がマリナーズで活躍した90年代は、20年ほど前。

その後、イチローが入団し、数々の伝説を築いた2000年代からは約10年が経過しています。

今や、イチローでさえも、選手としてグラウンドには立っていない2019年。

どうしたって来るのが遅すぎたとしか、思えないのですよね・・・。

20年前にここに来れたなら、ワタクシは飛び上がって喜んでいたことでしょう。



そして、もっと言えば、いつまで経っても「T-モバイル・パーク」という名前には慣れませんよね。

どうしたって「セーフコ・フィールド」だと思ってしまうのです。

まぁ、おっさんが早口で思い入れをダラダラ語ってしまって、気持ち悪いところかと思いますが、要するに「素直に喜べない」ワタクシの気分だけわかってやってくださいよ。



今回、旅を計画して、見たいものを繋ぎ合わせてルートを決めて、じゃあ、シアトルをゴールにしようかね、となった時は、マリナーズのことを少しも思っていませんでした。

出発前に「そう言えばシアトルなんだな」と思って、たまたまマリナーズのスケジュールを調べたら、本当にたまたまゲームがあったのです。

えー、じゃあ、行けるのか? 行くのか? 今のマリナーズの選手なんか全然知らない! どうせ今年も地区最下位なんだろ(本当にそうだった)?

結局、現地で行けたら行く、ってことにして、旅に出ました。

ケン・グリフィーJr.のレプリカユニフォームは、持って行く気になれず、スーツケースに入れるの止めました。



まぁ、行けなくもなさそうだ、ということで、来てみたのですが、これもたまたまこの日は「イチロー・セレブレイション・ナイト」で、試合前にセレモニーがあって、イチローがファンに向けてスピーチをするというのですね。

大変なラッキーなんだと思うのですが、これまた「そんなのより、活躍するイチローを見たかった」と思ってしまうと・・・。



しかたなくチケットオフィスに行きまして、


「内野でいちばん安い席が欲しいんですねん」


という図々しいセリフを、平気で言うことができました。

ワタクシのモヤモヤした気持ちからの、完全な八つ当たりです。27ドル。

すでに入場を待って並んでいる人の中には、結構な数の日本人がいたようで、「お一人様」Tシャツも多少笑っていただけたようです。

ワタクシは、少し歩いて近くのサンドイッチ店に。

テキトーにチキンブレストサンドイッチを買って、鞄に突っ込みました。



球場に戻ると、そろそろ開場時刻。

入場時に係員のおばさんが、ワタクシのルート66標識アロハを見て、


お「いいシャツね! ルート66に行ったの?」

ワ「全部いてこましたりましたで!」

お「いいわねえ! 私の夢なのよ!」


楽しい会話で多少気持ちがほぐれたところに、隣のおじさんからドン! と箱を渡されました。

先着順でイチローのボブルヘッドがもらえるんだそうです。

これもラッキーなんですけど、ワタクシより持つのにふさわしい人がいるよな、と思うとツライ・・・。



内野でいちばん安い席、というのは、入場してから階段をこれでもか、と登った先にありました。

さすがに選手は遠いけど、ゲーム全体のことはよく見えるので、特にダメな席という気はしません。



さっきのチキンブレストサンドを席で食べたんですが、全然期待してなかったのに、すごく美味しくて思わずサンドイッチを二度見。

これは、お見それしました!



試合前にセレモニー。

イチロー登場前の映像がよかったので見てください。



イチローの実質的なメジャーデビューとも言える、あのライトからサードへの送球「ザ・スロウ」のシーンは、涙が出そうになりました。

みなさまもご覧になったかと思いますが、イチローは、時折ジョークも交えた英語のイチロー節でスピーチ。

最後の「Now , let's play Baseball!」は、カッコよかったなあ。感動したなあ。



試合の方は・・・まぁ、実にセレモニーの半分も魅力のないもので・・・。

マリナーズのロングがホームランを打って「おおっ!」となりましたが、その後ホワイトソックスにゲッツー崩れで1点取られて追いつかれて、あとは淡々とアウトが積み重なるゲーム。

1-1の9回の裏に席を立ちました。

中華街のパーキングへ戻って、狼号に乗り込むと、シアトル・タコマ国際空港を目指しました。


<つづく>





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