尾てい骨の痛み
60代女性
2~3日前から座ると尾てい骨が痛いと言う。
心当たりを問うと、座って作業することが多かったとのこと。
尾てい骨が痛くなる大きな要因としは、単純に尻餅をついた(尾てい骨を打った)
ということがあるが、それ以外の大きな要因はお尻の筋肉が落ちたということがある。
人は年齢を重ねて行くとお尻の肉が落ちてくる。そうすると足腰の力が弱まり、バランスが取れなくなり首が痛くなったり、腰や膝が痛くなる。
と同時に仙骨や尾てい骨周りの筋肉がなくなる。筋肉のカバーが無くなった状態になる。
寝たきりにになると褥瘡ができやすい場所でもある。
お尻の筋肉が落ちると、全身の力が低下してあらゆるところに負担が出てくる。
代謝が落ちてしまう。あちこちが痛み出し、湿布や痛み止めを服用することとなる。首の負担は交感神経を緊張させ血圧は上昇する。
老化して筋肉が落ちていくとそれは内科的疾患にまで関係してくる。
彼女はまだ60代なので老化というよりも、ストレスで痩せてしまったのが原因だと思う。
これは督脈(尾てい骨から背中の真ん中を通り、頭のてっぺんから鼻を通り歯まで繋がる経絡)が問題であることが多い。
督脈は精神的ストレスでも気が停滞する。
だから督脈のどこか一点に気の滞りがあるはずである。
督脈上の気の滞りを探し出し、そこに鍼を入れる。そうすると、あーなんだか通ってきましたと本人は体感する。
そこで、僕はどうぞベッドに腰かけたり立ち上がったりしてくださいと言うのです。
そうすると痛みはその場で消失しました。
あとは、対話を40分くらいして終わりました。
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