蕁麻疹の症例
中学生。運動会の為に100メートル走の練習を連日行った。
疲れがたまり蕁麻疹が出た。
小学校の時に一度蕁麻疹が出たことがある。皮膚疾患の既往は無い。
食生活にも特段問題は見受けられない。
病院に行き、お昼過ぎに昼食におにぎりを食べて来たとのこと。口の周りが赤くなってぽつぽつで蕁麻疹が出ている。
最初は全身に蕁麻疹が出ていたという。
当院に来たのは蕁麻疹が出て2日後。
病院では抗ヒスタミン剤が処方されていた。
問診をして食欲は落ちていないという。脾虚胃熱証と診て経絡を確認する。
脾虚で陽明経ではなく三焦経の上焦の熱のようだと確認して三焦経の気の停滞している経穴に鍼を入れる。
その場で顔の蕁麻疹は落ち着いた。
病院で処方された薬は抗ヒスタミン剤であり病院では原因不明と言われたとのこと。
確かに原因は多岐に渡りわからない場合が多いが、口腔内から大腸にかけてどこかの粘膜に炎症があり、そこから細菌やウイルス、あるいは異種タンパクが血中に侵入しているはずである。
だから炎症が起きて肥満細胞からヒスタミンが遊離されている。
炎症があるのでヒスタミンが放出されている訳であり、ヒスタミンが出て炎症を起こしてる訳では無い。
治療をしていると時々咳をすることから上咽頭に炎症があるものと思う。上咽頭の炎症からヒスタミンが遊離されているものと思う。
抗ヒスタミン剤を使用すると蕁麻疹を治まるが、それは治っている訳では無く、炎症を止めているだけに過ぎない。
何しろ炎症は細胞が壊れているので治そうとして遊離されているものであるので、ヒスタミンが炎症を起こすと言われているがこのヒスタミンは治癒するときに必要なのだ。
お母さんにはその説明をした。
きっと運動会では一等賞になった筈だ。楽しみ。
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脾虚で三焦経?ですか?
そして胃熱とは?謎が多すぎです(笑)
今度教えていただきたいです!
>まだ初心者(1年生)なのでよく分かりません。... への返信
とても残念なシステムですが、鍼灸学校は国家試験を取得するところに過ぎず、臨床に関わる理論や実技は授業にほとんどありません。自分で勉強するしかありませんね。今度話をしましょう。