リウマチ
何年も前からリウマチと診断され、それでも薬を使わずなんとか生活を改善して生活している人がいます。
関節も全く変形せず普通に過ごせます。
たまに季節の変わり目や無理をした時に、関節が痛くなりますが養生しているとそのうち痛みがとれて、また普通に生活できます。
かかりつけの病院の健康診断に行くと、やはりリウマチと言われ薬を勧められます。
これは症状の有無は関係ありません。
リウマチは現代医学的には自己免疫が過剰に働き、自己の細胞を攻撃する為に関節破壊や組織破壊などが起こる自己免疫疾患と言われています。
しかし、それは違います。リウマチの患者さんは免疫過剰では無く、免疫力は確実に低下しています。
自分の細胞を間違って攻撃している訳では無く、排除しないといけない細胞があるので攻撃しているのです。
物理的ストレスに心理的ストレスが重なり発症します。
何らかの衝撃(事故などの物理的損傷など)で細胞が破壊され細胞核が露出してそれに免疫細胞が反応してしまうことにより、自己の細胞に反応して抗核抗体が出来てしまうようです。
ちなみにリウマトイド因子があるからといって、リウマチの症状がでるとは限りません。
その方が、登山をした後に関節の痛みが出てしまい良くならないということで来院されました。
診ると全身の関節痛で、特にひざの関節が痛くて、歩くのもやっとです。
朝起きてまず、動くのが大変です。
このまま寝たきりになるのではと心配しています。
問診して、動きを診て痛みがあるところを確認して、どうもこれは腎虚心熱で心熱が小腸経に熱を跳ね返し、小腸経の経絡上に気の滞りがあるようです。
腎虚なので腎の精気の虚があります。だからもちろん肺虚大腸経の熱もあります。
気を補う必要があるところの経穴と、虚熱により気の滞りがある経穴に鍼をしました。
毎日治療に来ていいですか。と尋ねられましたが、自宅でお灸をして下さいとお灸を行う場所を教えて、3日に一回、つまり一週間に2回来てくださいと言いました。
僕は毎日治療することは滅多にありません。なぜなら、その人に治癒力が備わっており鍼はそれを助けるものであるからです。
その人の身体を良くするのは鍼ではなく、その人自身です。
鍼をして次の治療までに何がその人に起こったのかがとても重要です。
患者さんが鍼で良くなったではなく、自分で良くなったと言う感覚が最も重要です。
大体鍼をすると現代医学的には自律神経を整え、副交感神経反射により免疫系が整います。具体的には顆粒球による炎症の悪化を防ぐと思います。
リウマチの人の関節内には顆粒球が多数見られます。これに対して現代医学的には血漿交換療法も行われたりします。今はあまりやらないと思いますが。
さて治療を重ねること6回、見事に痛みが軽減して普通に生活できるようになりました。
寝たきりになるのではという恐れもとれたようです。
※誰もがこのように鍼灸で良くなるわけではありませんし、この方は自分で自分の身体が良くなったのです。
僕は臨床20年の鍼灸師ですが、鍼灸で病気や痛みを取ったことはありません。
あくまでもその人はその人自身で良くなったのです。
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