脚立から転落して右腰を殴打した症例
脚立に乗り庭木の剪定をしていたところ、脚立から落ちてしまい、右腰を地面で殴打した。
一週間経過したが痛みが取れず、病院からは湿布と鎮痛薬をもらっている。
当院に来院。
立ち座りの時、布団に寝た時に痛みがでる。
右の背中から臀部に至るまでが痛い。
本人はうつぶせになろうとするので、いや座ったままでいいですよと言うと、私は腰が痛いので、痛いところに鍼をいっぱいして欲しいのですとのこと。
今のあなた状態では、うつぶせになり鍼をしたら立てなくなりますよ。
そもそもうつぶせになることがありますか?と尋ねたら、うつぶせはほとんどしないけれど頑張りますと返事。
いやいやがんばらなくて良いです。せかっく鍼に来たのに、立てなくなり来た時よりも悪くなったら意味がないでしょう。
しばらく話をした。
座った状態で小腸経に鍼をした。痛みはその場で軽減した。それでもやっぱり、本人はどうして痛いところに鍼をしないのですか?と不満そうにしている。
それに背部から腰、臀部が痛いということは現代医学的に診た時にも、その部分の組織損傷によって炎症が起きている状態なので、そこに鍼を入れても何の意味も無いどころか、もっと悪化する可能性がありますよ。
それに東洋医学である鍼灸は経絡を診て鍼をするのであって、痛いところに鍼をするものではありませんと経絡の話をしました。
しかし、丁寧に説明してもわからない。
結局、最後には良くなって帰っていきました。
だから、すっかり良くなったら痛いところに鍼が出来ますよと僕は言いました(笑)
#鍼灸 #東洋医学 #経絡
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