家畜の行きつくところ

以下は消えたブログの過去記事（7月6日）です。

 

僕は開業当初は治療ベッドを３台並べて、一度に３人治療をしていた。

 

休みは不定休にしていつでも治療できるようにしていた。

 

朝早い時は早朝の５時に玄関のチャイムが鳴った。

 

夜遅い時は２２時にも治療をしていた。

 

僕の考えで、なるべく僕に依存しない様に、また来てくださいとか言うことは無く、いろいろと知識を伝え、必要があれば来てくださいということにしていた。

 

この考えは開業当初から全く変わらない。

 

しかし、それは僕の治療家との理想とは違い、そのうち２台にした。

 

しかし、２台でも僕は一人に対して集中することが出来ず、僕の理想とはかけ離れていた。

 

そうやって１０年ほど前に治療ベッドを一台にして、一人一人を丁寧に治療するとともに、身体の仕組みや、治癒の仕組み、どうやったら自分で治せるのかに重点を置き、知識を伝えた。

 

東京や大阪、名古屋そして地元で講演を行い。ブログは２００５年から現在に至り２４１９の記事に至る。全国から患者が訪れていた。

 

それでも不定休で休みは特に設けなかった。

 

こうやって僕は無理がたたり、２年前には身体を壊し約一年間実質休業した。

 

そうして昨年に体力の回復を見ながら、週に３日だけ診療日にして週休４日制で診療をはじめ、今は週に４日診療（水・木・金・土）で、３日休む（日・月・火）という週休３日制にして今に至る。

 

今の診療は時間をかけてゆったりと治療をしている。その為に一日に診ることが出来る患者は非常に少なくなった。

 

こうしてみると、開業当初が一番患者が多く収入も多かった。ベッドを３台から２台へ、２台から１台へ、リピーターをつくらない依存させない。

 

そして無理がたたり、病気をして一年間休業。今、再開したが、ゆったりと一人ずつしか治療していないので、収入は開業当初から右肩下がりで、今が一番少ない。

 

当初からすると約４分の１位の収入となった。

 

僕は収入が激減したが、僕の理想の形が出来上がった。じっくりと患者さんと向き合う時間が出来たわけだ。

 

僕は僕が今得ているネームバリューから考えると、少しだけ有名になったが、収入は激減。

 

家族には申し訳ないが、僕は今が一番、本当の仕事が出来るようになったと満足している。

 

よく周りから、ビジネスを考えろと言われるが、僕は自分のしたいこと以外の事は出来ない。

 

無理にすると身体も心も動かなくなるのだ。

 

つまり自分に反したことは一切できない。

 

わがままだと言われるかもしれないが、仕方が無い。嘘をつくことは出来ない。身体と心が固まるのだ。

 

僕は努力不足では無いし、わがままでもない。想像を絶するほど努力をして生きている。それでも、まあ、お前偉そうだとか足りないと言う人がいるかもしれないが、これ以上は僕には無理です。

 

外からは見えないのでわからない。理解されない。そういう人はたくさんいると思う。

 

ここまで言っても、俺の方が努力している。何をたわけたことを言っているのだとか、甘えるなとか言う人もいる。

僕はそれに答えようと頑張って無理した結果、２年前に倒れたのです。

 

そして、がんばれという言葉や、甘えるなという言葉は、僕にとって一切関係ないこととなりました。

 

僕は僕を守らないといけないのです。

 

出来ないことは出来ない。これは忍耐不足とは言わないし努力が足りなとか根性が無いとも一切関係ない。

 

そういう自分に嘘をつかずに生きていける社会が完成するといいですね。

 

自分が出来ることで生きていける。

 

あなたは存在しているだけで価値がある。生きていていい。あなたが必要だ。あなたがいるだけで嬉しい。そういう社会が幸せな社会でしょう。

 

これは怠惰で、怠けている、堕落とは一切関係ありません。

 

そういう社会では誰もが、するべきことがあり、生きている喜びを感じるでしょう。喜んでいる人が自暴自棄になったり、自堕落になることはありません。

 

犯罪を犯す人も減るでしょう。

 

今の社会が明らかに異常なのです。その自覚も無い。これが不幸の元凶です。

 

お金を稼げない人は（現代金融社会で言う生産性が無い人）無駄だと言う世界は、まさに異常であり、そういうことに加担している人は、必ず家畜になり奴隷になります。

 

家畜は最後にはどうなるのか、誰でもわかるでしょう。

 

 

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