小石川植物園*歩きカメラ35
小石川植物園は1684年に徳川幕府によって小石川薬園として設けられた。その後、植物学の研究と教育を目的に東京大学の附属施設になった。
丘の上にあるので高低差のある変化にとんだ地形です。
9月の「歩きカメラ」は8人で真夏の35℃の中を歩き回りました。
森の木陰は涼しかった!
Aさんの写真です
スイレンの花が2つ咲いていました。
スイレンの葉の特徴は丸い葉の一画が切れています。
睡蓮(スイレン)と蓮(ハス)は似ているけどいるけどずいぶん違いがあります。
花も葉も根っこも全然別物。
簡単な見分けは睡蓮は葉が水に浮かんでいます。
しかも丸い葉の一画に切れ込みがある。
一方のハスは花は水面上に高く茎が伸びてその先に咲きます。
葉も水面より高く伸びます。
トンボの季節になりました。
今年の夏は史上最高の気温だったので、昆虫さんにも大変だったでしょう。
東京では気持ち蚊が少なくなった気がします。
あまりの暑さに植物も大変だったようです。
農作物の種(大根や人参)うえしても発芽する前に、土の中で焼け死んでしまうそうだ。
蝉の抜け殻が鼻の先っぽについていた。
今年は、、、中国人の観光客がセミやら蝉の幼虫を乱獲して大変な騒ぎになりました。
中国人にとって日本の自然は手付かずでウハウハなんじゃないか。
鳩もカラスも昆虫だってなんでも食べるし漢方にしますから。
「美味しそうな鳩が東京の公園にいっぱいだよ〜〜〜」
日本人だったら海で泳いでいてナマコを見つけたら、「うーーーん美味しそうなやつがいっぱいいたよ〜〜〜」となるでしょう。
Bさんは
植物園なので樹木の観察でした。
こんな木肌の大木があった。
猿滑(百日紅)のように木肌がツルツルです。
それに白い斑模様が面白い。
日本の森林にはない木々ですね。
これは宿木の標本でした。
元の木は胡桃の木だった。
森の中は東京とは思えないほど静かで涼しい。
何かの実ですがわからない。
Cさんは
小石川植物園の入り口は1つしかなく、そこから入場するとすぐにこのススキが目に入ります。
ところがこれはススキじゃなくパンパスグラス(シロガネヨシ)だそうです。
ヨシはアシとも呼ばれて屋根を拭く材料に使われます。
藁葺き屋根になるのかな。
古代の関東平野は見渡す限りヨシの原だったそうです。
ムラサキシロガネヨシ。
シロガネヨシの色違いです。
湿地帯に生えていた気根。
ニョキニョキ地面から生えていて異様な光景です。
大きな笹株です。
群生していました。
スイレン(睡蓮)は小さいけど目立ちます。
歩きカメラは撮影機材はなんでもOKです。
一眼デジカメ、ミラーレス一眼、コンパクトデジカメ、スマホでもなんでも可です。
歩いて何かを発見すれば良い。
Dさんは
種だか実だかわからない物に目がいきました。
ミズカンナの原産は北米で、浅い水辺に育ちます。
1cmぐらいの実ですが食べそうだ。
どうも、植物の実を見ると「食べられるか?」が一番気になります。
食虫植物みたいな葉です。
バナナみたいな葉ですが、、、。
スイレンは形がいいですねー。
Eさんの写真は
大きな蜂です。
花の蜜を吸っているので、邪魔しない限り刺してはこないのではないか。
流石に植物園なのでこの季節でも花は咲いています。
最近都内で見かけなくなったミノムシ。
植物園にはしっかり生きていました。
何の実でしょうね。
気根は沖縄など南の島に行くとよく見かけます。
マングローブの気根とは形が微妙に違う。
小さいけど椿に似た花が咲いていた。
ごたぶんにもれず色違いのスイレンです。
水に浮いた葉の外側がギザギザで棘があります。
オニバスみたいなものか?
はすの裏は野蛮な感じがしますよ〜〜〜。
イチョウの大木の前にオルガンが置いてあった。
イチョウが精子で受精するという大発見は日本人の平瀬作五郎!!!
平瀬作五郎のイチョウ精子発見の記事は、明治29年(1896年)10月20日に発行された植物学雑誌第116号に載っている。
イチョウと同じようにソテツも精子でもって受粉する。
どちらも日本の大発見だった。
それを記念してイチョウの葉の標本を見せていたが、、、オルガンはなんだったんだろ。
歩きカメラの面々は好奇心が旺盛なので、オルガンを弾いてもらった。
しかしイチョウの精子とオルガンの結びつきは最後まで分からなかった。
ガイドさんはオルガンも弾けたのだ。
Fさんの写真です
植物園なので草花に興味を持たれたようです。
観葉植物ではない雑草のような草花でも地味な花を咲かせます。
東京の空き地で見かける草花ですが名前はあるのでしょう。
この日は35℃ぐらいあって、人はゆだってしまいますが、植物だってたぶん同じように辛いのでしょう。
小石川植物園
文京区白山3−7−1
正式名称は
東京大学大学院理学系研究科附属植物園というそうな。