エロゲ感想 

プレイ記録。
だんだん悪口が増えてきた。

「喫茶ステラと死神の蝶」 感想

2020-07-20 21:19:22 | か行作品
*今回はかなり否定的な感想になると思う。ただ、ディスりたいだけというわけではなく、他作品に比べると気になるなと思ったところが多い。ちなみに、サノバは綾地だけやって諦めた。

1シナリオが薄い
2キャラのかわいさ
3カフェについて
4各ルートを終えての印象(結構長く、批判的)
5蝶


1分かってはいたけどシナリオは薄い。各ルートごと、それぞれヒロインに関わる問題が発生するけど、けっこう簡単に解決する。栞那とか、消えたのに数分後くらいには、また会えたねって。このブランドの、作品はきつい言い方すると、少々薄っぺらいような内容だからしょうがないとは思うけど、全くこちらの感情が動かなかった。すごい大問題が起きて死ぬ気で解決、とかじゃなくても、ちゃんと面白いと思える話ならいいんだけど、全体的に展開が雑なのが気になった。だから、「軽い」ではなく「薄い」。詳しくは4。

2かわいさだけは、よくできてると思う。実際、発売当初こそ悩んだものの、キャラの可愛さにつられて買ってしまった。シナリオを全く気にしないとすれば、希はめちゃくちゃ好き。

3四苦八苦して、大家に認めさせて開店させたり、どうやって御客を呼び込むかとかそういう部分は普通に面白かった。
ただ、メニューが少なすぎる。ストーリーには大きく関係しないけど、フロアに出てるヒロインが毎回、ほぼ同じメニューを言うからさすがに気になった。あと燻製しただけで、売り切れると客が残念がるほどのものって逆に気になる。カフェのメニューなんてネットで検索すればいくらでも出てくるんだから、もうちょっと気合入れてほしかった。せっかく、カフェを舞台にしたエロゲというあまりない作品なんだからそこで手を抜くのはすごくもったいない。結局、設定を生かし切れていないし、ほとんど蝶のためのカフェ、という感じになってるのがマイナスポイント。

4*長め
ヒロインのルートに入ると、「実は…」っていう感じで問題が起きる。こういう部分が少し雑というか、付け足した感が強く感じた。多分、共通では、カフェがどうこうとかでヒロインそれぞれと蝶との関係性がほぼ出てこないからだと思う。しかも、その「実は…」って言う後に、さらに「本当は…」という展開になるから正直クリアしても感動はなかった。
自分的にどうなのと思ったところは、各ルートごとのつながりがないということ。それぞれのルートで、「蝶」が共通して関係しているのにてんでばらばらな話になっている。愛衣の目の力とか、けっこう重要なはずなのに。結局、ルートごとに設定を作ったような話の流れだから、しっくりこないんだと思った。どれか一つのルートに入って、ほかのルートの問題が解決されなかったらどうなるんだろう。

ナツメとか、蝶に関係する病気とかならまだしも、体が弱いという設定(確か)。生まれつき、というだけでは感情移入も何もという感じ。そのうえ、こういう展開にすれば感動するでしょう?みたいな。あと、主人公が、ナツメの一番嫌がりそうなことを進んでやっているとことか。ああいう、やさしさの押し付けとかただの自己満でしかないのは個人的に嫌い。最終的には、ナツメも満足、うれしそうにしてたけどあれはない。まだいうのかという感じだけど、勝手に想像していたナツメのキャラクター像と違って、めっちゃデレる。違和感しかない。
希は、ぶっちゃけあまり覚えてない。これも、実は祀られているやつの生まれ変わりの娘でした、みたいな内容だった気がする。この設定、正直いらない。無理に蝶と絡めようとするくらいなら、普通にイチャラブ全開でいいと思う。悪寒を感じるのもそれこそ神社の娘だから、とかって適当な理由で済ませていいと思う。手を抜くところが違う。
愛衣のルートは、ほかに比べてよかった印象がある(というか、一番まとも?)。個人的な愛衣の好感度も上がった。目の力で友達と疎遠になってしまったけど、それを乗り越え、むしろ目の力を使って人を幸せにしようと前向きに頑張ろうとする姿はよかった。
涼音も詳しく覚えてない。蝶にとりつかれた本当の原因が別にあるから何とかしようみたいな話。良くも悪くもといった印象。
栞那は、死神の正体が明かされ、栞那が生まれ変わるために消えるところらへんは良かった。その後割と簡単に、また明月栞那として、生まれ変わりました~という展開。まあそうなるんだろうなとは思っていたけど、もう少しなにかあっても良かったんじゃないかと思う。一番シナリオが面白くなるであろうルートだっただけに、ただのイチャラブになって肩透かし。主人公の両親の過去が分かったけど、あれこそそんなに長々やることか?と思った。どうせなら、そこをもう少し簡潔にして、その後の、「時は流れ~」の連続をどうにかして欲しかった。

5蝶についての設定が、蝶を捕まえる人たちですらよくわかってないという。だから、後から追加した設定でルートを作って、ふらふら迷走した話になったのかな。核の部分が曖昧。「~なのかもしれんな」で解決できてしまうところとか。作品名になってるわりには、大したことない存在に思えてしまう。


全体評価
書きながら思ったけど、かなり批判的。ただ、逆に脳みそを使わないで、キャラの可愛さだけでやる分にはいいと思う。疲れてる平日とかに頭を使う作品はしんどいし。ほかの感想ブログとか読むと、評価が分かれる理由も分かった。ゆずは初めて全ルート最後までちゃんとやったけど、ここの作品が好きな人じゃないとあまりにもストーリーが気になってしまうと思う(悪い意味で)。気になるところが多いと、どうしても段々否定的に見てしまう。あと肯定的な評価も、結局ストーリーがいい!(具体的にはどこ?)、キャラがかわいい!(これは分かる)、というイメージ。
キャラが可愛くてHがエロいというところは、うれしいかな。人に勧めようとはあまり思わないけど。


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