BSテレビ「東京発→パリ行き」

テレビの４Kが始まったということで、特別企画の番組を見た。
BS放送「東京発→パリ行き」、4時間の番組である。

境港からウラジオストクへ、そして、そこからモスクワへの列車の旅が始まる。
列車は、平原を6日間ひた走り、終着駅モスクワから、更に乗り継ぎ、各国を訪れて行くというもの。

ヨーロッパの街並みの美しさ。
ゴチックの建物、アールヌーヴォーの建築物、礼拝堂、お城、石畳の道路････。

そして････、
ポーランドの、アウシュビッツ強制収容所を訪れた時は････。

カメラは、ガス室の中まで、映し出している。
今、特別博物館になっているその場所は、訪れる人も多いそうだが、皆、言葉を失っているようである。

ガス室に続く線路上に、古い木造の貨物列車（当時のままのもの）が、２両置かれている。
その列車には、赤い花の花束がひとつ、捧げられていた。

古びた貨物列車、そこに置かれている鮮やかな赤い花、とても、心に突き刺さる。
人類の残した、負の遺産、永遠に、消えることはない。

抑え気味のナレーションと、音楽が、いい。
この番組は、今夜も、その続き（パリへー）がある。