【DEAR EVAN HANSEN】
2021/11/26公開 アメリカ 138分
監督:スティーヴン・チョボスキー
出演:ベン・プラット、ケイトリン・デヴァー、ジュリアン・ムーア、エイミー・アダムス
思いやりでついた嘘。
そして、たどりついた本当。
STORY:母と2人暮らしの高校生エヴァン・ハンセンは、学校に友だちのいない孤独な日々を送っていた。ある日、セラピーの一環で自分あてに書いた手紙を、彼が秘かに思いを寄せていたゾーイの兄コナーに奪われてしまう。後日、校長に呼び出されたエヴァンは、コナーが自殺したことを知らされる。しかも、コナーがエヴァンから奪った手紙を見た両親は2人が親友だったと勘違いしていた... (allcinemaより)
『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の音楽チームが楽曲を手掛けた大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルを映画化。自殺した同級生の両親に親友と勘違いされた孤独な高校生が、彼らを悲しませないようにとついた嘘に振り回されながらも、やがて本当に大切なことに気づいていく葛藤を描く。監督は『ワンダー 君は太陽』のスティーヴン・チョボスキー。
予告編で作品を知ったのでブロードウェイ版はもちろん未見。ランドもショーマンも観ていたので素敵な作品なんだろうと期待。友達がいなくて好きな子にも話かけられない孤独な日々を過ごしていたエヴァンが、ある思いやりの嘘をついたことがきっかけとなり成長していく物語。
嘘といってもコナーの母親の勘違いに否定できる状況ではなかったよね。親友(全く違う)コナーとの友人関係の空想を話しているうちにいつの間か大事になってしまい益々本当のことを言えなくなってしまったという展開に...。
やはり思いやりとはいえ嘘は嘘だし、あとで真実がわかった時の代償は大きすぎるよと心配してしまった。でも自分がエヴァンのあの立場になったら....と考えると難しい、、、。
エヴァンからすると今回のことでほかの同級生たちと少しずつ交流がうまれ、自然に会話もできるようになったし、片思いだったゾーイとも普通に話せるようになったから彼からしたらすごい成長で良かったねと思いたい....でも素直に良かったとは思えないところもある。
ミュージカル映画というからもっとみんなで歌って~というのを思っていたけど、個人個人が台詞の延長で歌ってる感じだったので、ミュージカルが苦手な人にも観やすいかも。楽曲が素晴らしかったし歌詞がグッとくる。エヴァンを演じたベン・プラットはロードウェイ版でも演じてただけあって演技は良かったし歌声も素敵だった。ラストはミュージカルらしく感動のフィナーレとはならなかったけれど作品としては良かったと思う。
素直に感動できなかったのは、コナーは変わり者で関わりたくないと思ってたのに、いなくなったら追悼集会やクラウドファンディングで関わりだしてきた。最初は同じように孤独を抱えてる人たちに寄り添えるようにと活動することは良いことだと思って観てるんだけど、だんだん冷静になってくるときれいごとに思えてきちゃったり、、、。
なんかコナーを思うとちょっかい出してきたりギプスにサインしたこととかエヴァンなら気づいてくれるかなと思ったのかなと思うと切なくなって泣けてくる。ギターのシーンは何ともいえない気持ちなった。やはり何かしらサインは出していると思うので気づいてあげられたらいいのかなと思う。
鑑賞日:2021/11/27
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