フライ，ダディ，フライ

監督：成島出
脚本：金城一紀
原作：金城一紀
出演：岡田准一、堤真一、松尾敏伸、須藤元気、星井七瀬

大切なものをとりもどす、最高の夏休み！

 

大切な娘を殴ってケガをさせた男子高校生に復讐する父親のお話。

それほどすばらしいというわけじゃないんですけど、意外に感動できました。
冒頭のおっさんのいつの日常をモノクロで表現してあるのは切り替えがわかっていいかも。
ある日突然いつもと違う日がやってきたら・・・

おっさんは、どこにでもいるようなサラリーマン。
でも娘がケガをさせられた。しかも相手の男はへらへらして謝ってる。
しかも学校関係者も誠意をみせていないし、いい加減。
こんなだったら、ヤツをボコボコにしてやりたいよね～。
心から謝ればすむ問題じゃないけど。

で、包丁を隠し持って復讐しにいくのに学校間違えちゃうし・・・ちょっとマヌケなおっさん(笑)
間違えたお陰で、復讐に手を貸してもらえることになったわけだけど。

岡田くん演じる在日朝鮮人のスンシン。
別に日本人でも良かったんじゃないのかと思ったけれど、スンシンの過去にも関係してたのね。
でもって、おおっクールじゃないですか。
かっこいいねェ。かっこよく成長してくれてうれしいよ。

おっさんの猛特訓が始まるんだが・・・
時々でてくるおじいさんとおばあさんがメチャクチャ元気だねぇ。
おっさん後ろでバテてるし(笑)
すごくなさけないかっこしてておもしろい。
クールでかっこいい堤真一も好きだけど、なさけない堤真一もいいっすね。
私はこの人の声が大好きです。

会社帰りの終電？バスに乗らずに、走り込みするんだけど最初は転んだりしてたけど毎日の走り込みの成果が出てくる。
やはり毎日の訓練は大切だよね。
バスの中のおっさんたちも最初は興味がなかったけどだんだん気になって仕方がないらしい(笑)

猛特訓の最中に“ロッキーのテーマ”とか流したくなりました。
階段のぼったりしてね(笑)

大切なものを守りたいんだろ、おっさん

いままでは情けないおっさんだったけど、特訓をしていくうちに仲間との友情、奥さんと娘との絆も深まっていくのが良かったですね。

こんなに頑張るおとうさんてすごいよね。
でもちょっとうまく行き過ぎたかなというところもあるけど。
でも娘のため・・・そして自分のためでもある？
世の中のお父さんたちも頑張ればできるってのを見せてくれたんじゃないですかね。

おっさんとスンシンの友情もよかったね。
この出会いによってスンシン自身も何か吹っ切れた感じがしたし・・・

世の中のおっさんたち、がんばれっ

■鑑賞日:2005/12/29
■2005/07/09公開

*映画鑑賞★日記・・・より転載