2016/05/14公開 日本 129分
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ 、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、
橋本一郎、中本賢、西村雅彦、松田龍平、草笛光子、山崎努、羽生結弦
これも
世の貯め、
人の貯め。
STORY:江戸中期、財政の逼迫(ひっぱく)した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく... (シネマトゥデイより)
『武士の家計簿』の原作者・磯田道史による「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を映画化した痛快人情時代劇コメディ。江戸時代に、貧しい町を救うために奇想天外なアイデアで藩主に立ち向かった実在の商人のおはなし。監督は『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』『予告犯』の中村義洋。
殿様にお金を貸して利息をもらう...なんてすごい考えだ!!
そのお金集めがものすごーーーーく大変なんだけど、面白く楽しく描かれているのが良かったです。破産や夜逃げ...って現代にもある話だし、お上が何かをしてくれるのを待ってるだけでは何も変わらないわけで、だったら町の人たちが何か起こさないと!...いうところは現代にも通じるところがあるように思えました。
パッと見はコメディでしたけど、じーんとくる人情ものでとっても良いお話でした。町の人たちがみんな良い人ばかりで少しばかり都合が良いかなと思うところもありましたが、個性的な俳優さんたちが多く笑って泣けて楽しめる作品でした。
このお話が実話というから驚き。どこまでがそうなのかわかりませんが、よほど良い人たちが集まってないと無理ですもんね。誰もが自分のためだけじゃなく町のため人のために頑張ったわけですね...感動します。それと当時のお金の単位がピンとこなかったのですが、千両が今の3億円...というように解説があるので分かりやすかったです。濱田岳くんのナレーションもぴったり!!
すでに予告編で出演してるのはわかってたけれど、フィギュアスケーターの羽生結弦くんが殿様役で出てましたね。なかなか殿様姿も似合っていたし台詞はあまりないのかなと思ってたら結構あって、演技も自然でなかなか上手でした。
山崎努さんて最初と最後くらいにしか出てこないのに...あの存在感はすごい。最初の亀に小銭をためてる顔を見た時はああいう展開になるとは思わなかったな。
★★★.8
鑑賞日:2016/05/22
※TOHO cinemas free passport #10
殿、利息でござる! [DVD] | |
阿部サダヲ,瑛太,妻夫木聡,竹内結子,寺脇康文 | |
松竹 |
無私の日本人 (文春文庫) | |
磯田 道史 | |
文藝春秋 |
殿様にお金を貸すという発想、なかなか思いつかないような気がする…。
もっとコメディ要素が強いのかな?と思っていましたが、
至って大真面目な作品で、時折ホロッとするようなエピソードもあって、なかなか良かったです。
一人では出来ない大事業を、みんなで力を合わせてやるって、本当にこんな人たちがいたのですね~~
ビックリ!!
見習わなくては~~とシミジミ。
後半はとにかく泣きました!
はるか昔にこんな発想を思いつく人がいたとは驚きです。
わりとコミカルな感じでしたが、ちゃんと泣かせる所を作ってあるのもうまいですね。
今の時代にも通じるような気がします。
後半は良い話でうるうるしてしまいました。
コメディだと思い込んでいたから、まさか泣くことになるとは・・・
濱田岳さんのナレーションもあってた。
出るのかな~って思って出ないのがすごい(笑)
笑って泣けてのバランスの良いお話でした。
私もずっとコメディな感じでいくのだと思ってましたよ。
濱田岳さんの出番はなかったけどナレーションもハマってましたね~