【THE GIRL IN THE PARK】 2007年劇場未公開 アメリカ 116分
監督:デヴィッド・オーバーン
出演:シガーニー・ウィーヴァー、ケイト・ボスワース、アレッサンドロ・ニヴォラ、ケリー・ラッセル、デヴィッド・ラッシュ、イライアス・コティーズ
ある日3歳の娘を連れて公園に出掛けたジュリア。しかしほんのちょっと目を離した隙に娘は姿を消してしまう。失意の人生を過ごしていたジュリアだったが、16年後のある日、彼女はルイーズという若い女性と出会う...
これサスペンスとあるんですが決してサスペンスではないです。
娘の行方をさがすお話ではないし、どちらかというとヒューマンドラマに近いと思います。これは間違い。
冒頭、娘の失踪する場面から始まります。で、すぐに16年後に飛んでしまいます。16年後、ジュリアの息子は結婚を控えていました。ある日、お店で別れ話に傷ついたルイーズと出会います。きっと自分の娘と同じ年頃だと思ったのか、それとも何か因縁めいたものがあったのか彼女に振り回されながも何かと世話を焼いてしまうんですねぇ。その後、帰る家がないルイーズを自宅に住まわせてしまう、、、。
ここから、このルイーズはもしかして娘?と思わせる演出がされるんですね。ジュリアのほうも次第に娘だと確信していくし、ルイーズのほうも知ってて近づいたのかそれとも一緒に暮らしはじめて気づいたのか微妙なところがうまい。
とにかくキャストが良いです。特にシガーニー・ウィーヴァーとても素晴らしい。娘が失踪していきなり16年後に飛んでも、その間どんな思いで過ごしてきたのかが雰囲気だけでも感じ取れる。決してお涙頂戴的な演出はないのに切なくて泣けてきてしまいます。
ただ、公園でジュリアがちょっと子供に話しかけただけなのに、怪しい人物に思われてしまったのはとても気の毒でした。まぁ物騒な世の中でもありますし親としては警戒しちゃうんでしょうけど、そういう世の中になってしまったのが残念ですね。
ルイーズを演じたケイト・ボスワースも好演。『ラスベガスをぶっつぶせ』『スーパーマン リターンズ』にも出演していますね。シガーニー・ウィーヴァーとの微妙な関係が良かったです。
思ってたよりも良くて泣けたんですけど劇場未公開だったとは・・・。
でもはっきりテーマがこれ!!というのはないんですが、失踪した娘を思う母親の心情を丁寧に描いたお話です。別れた夫や息子の奥さんの両親なども出てくるんですが、かなり抑えた演出なのが良かった。
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