【12 YEARS A SLAVE】 2014/03/07公開 アメリカ PG12分
監督:スティーヴ・マックィーン
出演:キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティ、ルピタ・ニョンゴ、サラ・ポールソン、ブラッド・ピット、アルフレ・ウッダード
[Story]
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモンは、ある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう。狂信的な選民主義者エップスら白人たちの非道な仕打ちに虐げられながらも、彼は自身の尊厳を守り続ける。やがて12年の歳月が流れ、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会い...
南北戦争前の19世紀前半に実在したソロモン・ノーサップの自伝を映画化した伝記ドラマ。
自由の身でありながら拉致され、南部の綿花農園に売られた12年間もの奴隷生活を描いた作品。監督は『SHAME -シェイム-』のスティーヴ・マックィーン。
先日のアカデミー賞では作品賞、脚色賞、助演女優賞を受賞、第71回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)を受賞。ということで観てきましたー。何気に豪華キャスト~。
アカデミー効果か?で、映画は滅多に観ないであろうオバちゃん2人が券売機の前で戸惑ってたので買ってあげた(笑) しかし、お茶の間と勘違いしてるようで話し声が、、、。予想して席を離して購入したのはせいかーい。でも思ったほど人は入ってませんでした。
作品賞を受賞しただけあって見応えある作品でした。が、もう一度観る気にはなれないですね。
とにかく辛いし痛いし切ないしで、精神的にもきついお話でした。
しかし、実話なのでやはり観ておくべき、知っておくべき作品だと思います。
奴隷制度があった時代の黒人というとみんなそうなのかと思ってたけれども、アメリカ東部では白人と同じような暮らしができる“自由黒人”という身分があるんですね。
ソロモンは運悪く悪いやつらに騙されて拉致され、突然奴隷として南部に売られてしまいました。身包み剥がされちゃったから自由証明書もないのでどうすることもできず.....
理不尽に12年間も奴隷生活強いられてきたのは壮絶。ソロモンは奇跡的に身分を証明できたらからいいけどそれはほんの一握りで、同じような状況で戻れないまま奴隷として終わった人もいるんですよね....つらすぎる。
今までもこういった黒人奴隷を扱った作品は多いですが今回はちょっと違いましたね。
黒人白人関係なく人の心の弱さを描いた作品のようにも思えました。
意外にも白人農園主に対しても憎いというよりもかわいそうな人だなと思いました。
奴隷制度を利用しながら罪悪感を持っているフォードやソロモンが酷いことをされてたのを止めた監督官やそれを見て見ぬふりしてる黒人奴隷たち。それと奴隷に鞭打ちや八つ当たりするエップスやその夫人にしても、これは仕方のないことと自分に言い訳してるようも思えました。
それは後半でのパッツィーと別れるソロモンも同じ....
ラストはホッとしたけれど、ソロモンの“許してくれ”という言葉が何とも言えない気持ちになりましたね。
奴隷制度があった時代だけでなくて現代でも通じる所がありますね。
こういうところが作品賞につながったのかなと思います。
★★★★.4
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安易に悪を作らないことで、ここまで強烈な映画になるとは思いもしませんでした。
でも、、、見て、知って、よかったのかも。。。
自由黒人なんて身分すら知らなかったし。
買ってあげたおばちゃんたち、
ちゃんと見れたのかな~?(苦笑
こういう作品に出てくる白人は悪いやつのイメージなんですけど、今回はかわいそうな人間に思えたんですよね。
そういう所がずこいなと思いました。
そうそう、私も自由黒人というのがあるのを初めて知ったから、観て良かったと思ったよ。
おばちゃんたち....上映が終わったら別の話ししてて笑い声が聞こえてた(汗)
見応えありましたね。
誰もが時代のせいにして言い訳をしながらやってしまう、そこに正義はあるのか?と問いかけられているようでした。
まさに現代にも通じる話です。
自分がかわいいから・・・・で見てみぬことがあるのでは?と改めて思わずにはいられませんでしたね。
一番の悪は、奴隷として扱った主人よりも、拉致して売りとばした連中ですね。
エンドロールで罪を罰せられなかった字幕が出ていましたが、当時のアメリカは、あまりにも理不尽な世の中だったと思います。
奴隷制度のお話でしたけど、現代の人たちにもいろいろと考えさせられる作品でした。
でも歴史として1度は観ておく作品だと思います。
そうそう売り飛ばしたやつらが悪い!
でも罰せられないのは酷すぎますよね。
そういう時代だったとはいえ....悲しすぎます。
「リンカーン」「大統領の執事の涙」…
どちらの作品よりも今作の方がスクリーンに見入ってしまいました。
絶望から希望へ…
それを上手く描いていたと思います。
私もリンカーンよりも見入ってしまいましたね。
何度も観る作品ではないけれど、見応えのある作品でした。
絶望から希望への描き方もうまいなと思いますよね。