【THE IRON LADY】 2012/03/16公開 イギリス 105分
監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント、オリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン、ニック・ダニング、ニコラス・ファレル、イアン・グレン、リチャード・E・グラント、アンソニー・ヘッド、ハリー・ロイド、アレクサンドラ・ローチ
世界を変えたのは、
妻であり、母であり、
ひとりの女性だった。
英国史上初の女性首相の栄光と挫折、そして最愛の夫との感動の物語。
1979年、父の教えである質素倹約を掲げる保守党のマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)が女性初のイギリス首相となる。“鉄の女”の異名を取るサッチャーは、財政赤字を解決し、フォークランド紛争に勝利し、国民から絶大なる支持を得ていた。しかし、彼女には誰にも見せていない孤独な別の顔があった... (シネマトゥディより)
イギリス初の女性首相、マーガレット・サッチャーを描いた人間ドラマ。
1979年の就任以来、強気の姿勢でイギリスを導いて“鉄の女”と称されたサッチャーの誰もが知る姿と、その裏に隠された孤独な一面を繊細に描く。
監督は、『マンマ・ミーア!』のフィリダ・ロイド。
“鉄の女”と呼ばれたサッチャーさんだけど、こうして観てみると普通の女性だったのですね。そのサッチャーを演じたメリル・ストリープは、今年のアカデミー賞では主演女優賞を獲得し3度目の受賞というからすごい。そのせいか、ほぼ満席でやや年配者が多かったです。めずらしく母が観たいというので同行。
“THE IRON LADY”....なんかIRON MANの相棒みたいに思える。
アベンジャーズにでも出てきそう。
現在の86歳からの回想というかたちで展開されていて、現在と過去が頻繁に行ったり来たりと忙しい。しかも現在は認知症であるため、亡き夫の幻想が出てきたりとさらに忙しい...。
現役時代で面白くなってきたと思ったらすぐ現代に戻っちゃうのでこのテンションをどこに持っていけばいのやら...。栄光と挫折、感動ものを描いているそうだけど、盛り上がりがあるわけでもなく感動というものもなく...です。
“鉄の女”というタイトルがついてるので、もっと現役時代の活躍が観られるのかと思ってたのに現在のシーンが多く感じました。認知症となった現在を重点に描くのはどうなのかな。あのサッチャーさんのこういう姿はあまり見たくないな。家族とか観てどう思うんだろう...。タイトルの“鉄の女”時代をもっと見たかった!!
とはいえ、メリル・ストリープは主演女優賞を取っただけある素晴らしい演技。ちゃんと似てたしかなり研究されたんだなーと思います。これってマーガレット・サッチャーを描いた作品というより“メリル・ストリープのマーガレット・サッチャー”という感じ。なのでメリルの演技を堪能するために観るなら楽しめると思うけど、作品としての面白さはいまひとつでした、、、。
★★.8
★★★★ メリル・ストリープ
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監督は晩年のサッチャーを出すことで、家族との関わり方を描きたかったのかもしれないな。そんな風には思ったんだけど、如何せん自分の観たいものとは乖離しちゃってました^^;
近年の主演女優賞、主演男優賞受賞作の中ではもっともつまらなかったです。(笑)
この一言に尽きますね。
これ以上でもこれ以下でもない、その程度の映画でしたよ。
誰もが“鉄の女”の姿を見たかったとおもうのに。。。
盛り上がりそうになると老いた彼女に戻ってしまって、
なんともむずがゆい作品でしたわ。
確かに邦題はそうですね。
でも私の観たかったのとは違いました^^;
ちょっと残念でしたわ。
感想書こうと思ったらあまり印象に残るシーンがなかったです・・・
メリル・ストリープの演技はさすがでしたね♪
むしろ、出だしのシーンで、老いたサッチャーがミルクを買って帰り、いるはずのないデニスにミルクが高くなったことを愚痴っている、そんなサッチャーの落差を描いたものだと思います。
ロイド監督の狙いは、強いサッチャーとの対比の中に、だれにでも訪れる人間の宿命的な老いの悲しさを描くことにあったのです。その意味でストリーブの演技力うまく引き出せたいい作品だと、私は感じました。