【THE BANSHEES OF INISHERIN】
2023/01/27公開 アメリカ 114分 PG12
監督:マーティン・マクドナー
出演:コリン・ファレル、ケリー・コーンドン、ブレンダン・グリーソン、バリー・コーガン
すべてがうまく行っていた、
昨日までは。
STORY:1923年、アイルランドの孤島“イニシェリン島”。島民全員が顔見知りののどかな島で、純朴な男パードリックと音楽家で飲み仲間のコルムは、長年友情を育んできた親友同士。ところがある日、パードリックはコルムから一方的に絶縁を宣言されてしまう。理由もわからず激しく動揺するパードリック。許してもらおうとしつこく話しかけるも、余計にコルムを怒らせてしまい、ついには衝撃の宣告をされてしまうパードリックだったが... (allcinemaより)
内戦に揺れる本土と海峡を挟んだ対岸に位置するアイルランドの小さな島を舞台に、ある日突然、親友だと思っていた相手から絶縁を宣言された男の戸惑いと、すれ違う2人のいさかいがエスカレートしていくさまを描く。監督は『ヒットマンズ・レクイエム』『スリー・ビルボード』などのマーティン・マクドナー。
ちょっと前の地元シネコンのラインナップにはなかったような...。ゴールデングローブ賞の作品賞・監督賞の受賞とアカデミー賞に8部門9ノミネートのおかげかな。というわけで二人の和解はあるのか...と鑑賞。
『スリー・ビルボード』もそうだったけどこちらも人間関係を描いた作品。パードリックとコルムは親友同士だったが突然コルムから理由もなく絶縁されてしまい、パードリックは戸惑いを隠せない。冒頭からすでに絶縁された状況で始まり...えーどうしたの?何があったの?と。ちょっとクセある人間関係の物語。
コルム曰く、パードリックの退屈な話に時間をとられたくないと....。昨日までは親友だったのに今日は絶縁と...退屈な話をするから親友やめるといわれてもあまりにも突然すぎる...がまんの限界だったんだろうか。退屈が原因で絶縁とはパードリックが気の毒な気もする。
いつかは和解の方向に行くのかと思いきや、何が何だかわからない状態のパードリックの行動が原因でコルムを怒らせてしまい、コルムはまさかの行動に出る。かなり衝撃的な展開でなんだかジャンルが変わってきてる💦 その後はお互いムキになってエスカレートしていくのが怖い、、、
人間関係というのは難しいもので一度こじれると大変、しかも思わぬ方向にいってしまうことも....。対岸で起きている内戦とイニシェリン島で起きている二人の争いが平行して描かれていて、元は小さないさかいが次第に大事(戦争)に発展してしまうということを描いていたりするのかな。
人間関係は悪くなる一方だったけれど、島の大自然の風景はとても素敵でそこが救い。それにしてもコルムはかなり異常にも思えるんだけど...。
アカデミー賞の授賞式前に観られたのは良かったのと、いかにもアカデミーが好きそうな作品だよね。
鑑賞日:2023/01/28
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