☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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「罪の声」

2020年11月03日 | ★★★★

2020/10/30公開 日本 142分
監督:土井裕泰
出演:小栗旬、星野源、松重豊、古舘寛治、宇野祥平、篠原ゆき子、原菜乃華、阿部亮平、尾上寛之、川口覚、阿部純子、市川実日子、火野正平、宇崎竜童、梶芽衣子

35年の時を経て
蘇る宿命。

STORY:35年前に起きた食品会社を標的とした脅迫事件は、警察やマスコミを翻弄し続け、日本中を巻き込んだ衝撃的な日本犯罪史上初の劇場型犯罪となった。しかし犯人グループは忽然と姿を消し、事件は解決することなくそのまま時効を迎えた。大日新聞記者の阿久津英士は文化部記者ながら、この“ギンガ・萬堂事件”を取り上げた特別企画班に入れられ、戸惑いつつも取材を重ねていく。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中に古いカセットテープを発見し、自分の声が“ギン萬事件”で使われた脅迫テープの声と同じことに気づく... (allcinemaより)


かつて日本を震撼させ未解決のまま時効を迎えた実在の劇場型事件をモチーフにした塩田武士の小説を映画化したヒューマン・ミステリー。すでに時効となった昭和の大事件を改めて取材する新聞記者の男と事件で使われた脅迫テープの声が幼少期の自分の声だと気づいた男を主人公が事件の真相と犯人像に迫っていく姿を描く。監督は『涙そうそう』『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』などの土井裕泰。

原作は未読。実在の事件は「グリコ森永事件」で、その事件をモチーフにしたフィクションではあるけれど、事件については忠実に描かれていて冒頭から引き込まれる。実際の事件にも本当に子供の声が使われていたそうで重ねて観てしまう。「ギンガ」は「グリコ」で「萬堂」は「森永」。似顔絵の「キツメ目の男」はまんまで、犯人グループの「くら魔てんぐ」は「かい人21面相」。

子供の声の主と記者とが別の視点から事件を追っていき、やがてつながっていく過程は見応えあった。その後は巻きまこれてしまった子供たちの物語が切なく悲しく展開される。犯人グループの内幕も描かれているけれどなかなかリアルに描かれているのでもしかしたら...と思えてくる。知らずに巻き込まれた3人の子供たちがかわいそうで仕方がない。特に姉弟たちは大人たちの都合で将来を台無しにされてしまったことは許されることではないよね。

改めて映画を通して考えてみると不思議な事件。社長を誘拐しても逃げられ、身代金も失敗、実際の事件を検索してみたけれどまとまりがなさすぎ。これだけマスコミに騒がれて忽然と消えてしまった。まるで警察やマスコミを巻き込んで世間を騒がせるためにやったような...本当の目的だったのだろう。

鑑賞日:2020/10/31

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
にゃむばななさんへ (yukarin)
2020-11-17 14:33:53
大人の身勝手で姉弟の未来をうばってしまったのは本当に悲しいことです。
子供のことを考えて大人は接しなくてはいけませんね。
考えさせられる作品でした。
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ふじき78さんへ (yukarin)
2020-11-17 14:27:49
結局どうなったんでしょうかね。そのへんはあいまいにしとかないといけない問題でもあったんですかね。
やくざ屋さん怖かったすね💧
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ノルウェーまだ~むさんへ (yukarin)
2020-11-17 14:25:43
県外から見た地元が新鮮で楽しめました!
お泊り考えてみます。

映画はリアルで見ごたえありましたね。
公に出来ない事ばかり...が興味深いですね。本当に謎の多い事件でした。
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こんばんわ (にゃむばなな)
2020-11-14 23:54:04
父親のせいで人生を台無しにされた姉弟が可哀想でしたよね。
何で私だけ…と子供に思わせる人生を、身勝手な大人が送らせるなんて。しかも35年ですよ。
私たちも大人として子供への接し方も考えなあきませんね。
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Unknown (ふじき78)
2020-11-04 23:34:47
結局、株価操作では儲からなかったのか、儲かったのに「中央」に吸い上げられてしまったのか、その辺がハッキリしなかったですねえ。久しぶりにこええヤクザでした。
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リアル (ノルウェーまだ~む)
2020-11-04 21:53:44
yukarinさん☆
沢山コメントありがとうございました!
宿泊すれば県民のGOTOのほうがお得なはずだから、是非何処かお泊りしてみて~
さて、映画はなかなかにリアルでしたね☆
小栗旬が番宣で「記者の人に訊いたら取材してもほとんどの事が公に出来ない事ばかり」と話していたので、きっと取材を基に映画にするという形で世に出したのかな?って思いました。
最後のほうはずっと泣いてました~~
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