【WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN】 2012/06/30公開 イギリス PG12 112分
監督:リン・ラムジー
出演:ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー、エズラ・ミラー
母さん、僕が怖い?
[Story]
自由奔放に生きてきた作家のエヴァは、突然の妊娠に戸惑いを拭えなかった。やがて誕生した息子ケヴィンは、なぜか自分にだけ懐こうとせず、子育ては苦難の連続となる。成長するにつれ、反抗的な態度はエスカレートし、エヴァは我が子に対し恐怖さえ抱くようになる。夫に相談しても真剣に取り合ってもらえず、次第に不安が募っていくエヴァだったが...
ライオネル・シュライバーの同名ベストセラーを映画化。
母親への異常な悪意を持つ息子と、その彼に戸惑う母親をえがいたおはなし。
監督は『ボクと空と麦畑』『モーヴァン』のリン・ラムジー。脚本も携わっておりまする。
製作総指揮にスティーヴン・ソダーバーグ、ティルダ・スウィントンのほか大勢のみなさまのお名前が...。
なんと残酷なお話なのでしょう....。
突然の妊娠で戸惑ったとはいえ、生まれてからはちゃんと愛情を向けたのにまるで生まれる前から母親を憎んでいたかのように全く母親に対してだけ心を開こうとしないケヴィン。
赤ちゃんの時も嫌がらせのように泣き続けるし、大きくなってもなかなか言葉を話そうとしないしオムツも取れない....。でもこれも嫌がらせなんですよねぇ....そんな辛い状況でぎこちないけど一生懸命に息子といい親子関係になろうと努力しているエヴァが切ないです。
生まれた時からすでに反抗期だなんて....自分の子じゃなかったら知らんぷりできるけど、自分の子供なだけに辛いですね。
でも、母親に対して悪意をもった行動をしててもチラリと見て気にしてるるあたり...ケヴィンはエヴァの気を惹こうとしてるというか、自分への愛情を確かめてるように思えますね。本当はエヴァが大好きなんじゃん!!ただ愛情を自分へ向けさせる手段が異常だったというだけ...。
エヴァとケヴィンて愛情表現がヘタな似た者親子なんでしょうね。
ケヴィンを演じたエズラ・ミラーがパっと見に美少年?と思ったけど微妙に好みではなかったけれど目がとてもイイ!! 突き刺さるような冷たい視線が印象的でした。
水を張った洗面台につけたエヴァの顔がケヴィンに変わった時のこの2人似てた~。
好みで分かれると思うけれど私は好きかも。
だけどジョン・C・ライリーは...どうしても苦手、、、。
でもティルダ・スウィントンは好きなんで、もー彼女の演技がとても良かった。
冒頭のトマト祭りの映像で人々がトマトまみれになる所が血に染まってるように思える演出はうまいなー。それとエヴァの家と車に赤い塗料がぶちまかれてる所やそれを拭うシーンは、血のイメージがすごく出てて、グロいシーンではないのにちょっとゾッとしましたね。
★★★.8
少年は残酷な弓を射る [DVD] | |
ティルダ・スウィントン,エズラ・ミラー,ジョン・C・ライリー | |
東宝 |
ジャケット画像だとギリシャ風美少年にみえるんですけどね
動いてる映像を見ると、そうでもなかったという…(笑)
ただ瑞々しさはありましたね
エヴァの「なぜ?」という問いかけが痛いほど心にささりますよね。答えはでないのでしょうけれど。
そうそうキレイに見えますね。
でも印象に残る顔ですわ。
なかなか言葉するのが難しい作品でした。
うーん、そうですね答えはでないんでしょうね。
それが不思議と嫌がらせではないんですよねー
私も子育て苦労して、『愛情を試そうとしている』とよく思ったけど、パパンはそうは感じなかったみたい。
ここまで酷い話は普通無いけど、ある程度よくある情景ではあります。
好きな子にスカートめくりするような?
ニコニコしていると放っておかれるけど、悪さをすると怒ってかまってくれるお母さん・・・・がエスカレートしていくのかも。
この映画のエズラ・ミラーは動いても美少年と私は思ったけど、他の穏やかな映画では全くオーラを感じない青年でしたー
特に子育て経験した方には思うところもあると思いますが...
ここまでエスカレートしちゃうと恐ろしいですね。
なかなか恐ろしい作品でした~
エズラ・ミラーくんは普通の役よりもクセのある役のほうが合うのかもしれませんね。