暖簾に腕押し日記

毒吐き独り言ぶろぐ。ほのぼのと毒が交互にやってきますよ。
コロナでQOL優先に切り替えてまったり生活します。

悠久の彼方へ

2023年01月14日 | おでかけ
久しぶりの雨ですね

南関東はもうずっとお湿りがなくてカラッカラでしたから、待望の雨です


今日は旦那はフレさんの誕生日だとかで
いつものオタカフェへ

私は恵比寿の写真美術館へ
星野道夫の写真展をやっています


ここ入るの初めてだなー(*´ω`*)


星野道夫の本や写真は
母が亡くなって父が私と弟を実家から追い出して、とても辛かった20代前半を支えてくれたもののひとつです

父を野生動物だと思う事にして
話が通じない言葉が通じない、彼岸にいるわかり合えないイキモノだと思うようにしたあの頃

しばらく前にも、没20年とかで、
横浜に写真展を見に行きましたが

亡くなっているので写真は増えないから
テーマや展示方法が変わってたりするかな?

楽しみ(*´ω`*)心を浄化するんだ



星野道夫はアラスカに移り住み
アラスカに人生を溶け込ませ
現地の自然や動物や人々を
写真やエッセイに収めた写真家です

宣伝写真ではかわいい動物やシロクマの写真が使われる事が多いですが、決してかわいい動物写真家ではありません

生まれたてのかわいい子鹿と
胎盤を食べている母鹿とか

仕留めた大鹿カリブーを捌いてて
皮を剥いだあと湯気が立ち上ってる写真とか

大鹿をたくさん仕留めて船に載せて帰る写真とか(鹿の目がこっちむいてる!とか)

血みどろの写真も沢山あり、展示もされます



今回は今まで見たことのある写真も沢山あったので、流し見するものも多かったのですが


雄シロクマの写真がとても良かったです
横長のパノラマ写真で

見渡す限り何もない氷土にたったひとり
食べ物にありつけるまで歩き続ける
壮絶な孤独


彼らはそうして何千年も生きているから
寂しいとか孤独とかないのでしょうか

シロクマは母子は一緒に暮らしますが
雄は群れないのでずっとひとり

永遠の孤独(´;ω;`)



動物達の奥に遙かなるマッキンレーとか

かわいいアザラシの赤ちゃんの向こうは果てしなく続く氷原とか

ひとつの写真パネルの中に
たくさんの情報が詰まっていて
一瞥するだけではとても汲み取れません

アラスカの自然といきものたち

あまりにも広い大地のどこかへ走り去っていく
カリブーの群れ



ですが、この写真美術館は狭いスペースばかりで、以前横浜で見たような大パネル写真がありませんでした

少し下がると人にぶつかってしまう
あんまり好みの会場ではありませんでした

せっかくの雄大な写真を
大パネルで、ゆったり見たかったな!(´Д` )

あと照明が明るすぎますね
暗い写真には、見ている私達が映り込んでしまって、集中できませんでした

ミュージアムショップも狭くて
品揃えが残念でした
写真集とか大きなポスターとか
買い足したかったな(  ・᷄ὢ・᷅  )

オシャレ優先の美術館ですね、もう行かないかな



会場は大盛況で
予約なしの人達で入場制限行列していました

場所柄、若い人達がたくさん並んでいて
この魂のこもった写真達を
もう星野道夫も植村直己も知らない若い人達が
見て好きになって覚えていてくれますように


星野さんご自身ならきっと
人の記憶から忘れ去られるのもまた人の営みだ、
とか言いそうですけどね


パンフレット内部

アラスカでの住まいはフェアバンクス
そこからあちこちで撮影
こんな地理関係だったんだなぁ(*´ω`*)

お土産
星野さんが書いた本はたくさん持っているので
今回は没後に奥さんが書いた本を買ってきました
奥さんの好きなお花の写真が多かったです(*´ω`*)


星野さんのエッセイは詩的で
アラスカの自然を物語のように読んで
雄大な写真で遙かな土地を想像できる

真ん中のイニュニックには付箋がいっぱい

あとは写真集とか
別冊太陽の特集ムックとか
コヨーテもあったはず

今度まとめて置きたいな(*´∇`*)



さて、せっかく恵比寿なんだから
ビールでも飲みに行こうかな!⸜( ´ ꒳ ` )⸝♫


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