昨年末、12月26日に第3回の千葉市液状化対策推進委員会が開かれ、その説明資料が同月28日に更新されアップされています。資料は容量が大きいため千葉市液状化対策推進委員会のページからアクセスして下さい。
幕張西・真砂・磯辺地区のボーリング調査結果とモデル地区となっている磯辺4丁目の地層の状況、対策工法の概要が掲載されています。工法は2つほど示されています。
「地下水低下工法」は、地下水位を低下させ、液状化しない層を厚くすることで液状化を防ぐ効果があるとされています。6千㎡で概算費用は1~2億円。しかし課題もあり、地盤が数cm程度沈下する恐れがあること。継続的な維持管理が必要になること(神戸市でこの工法でおこなっている実績がある)。現在の下水等の埋設管への影響、鋼矢板の止水壁を設置することによる周辺への影響が懸念されることです。
「格子状地中壁工法」は、格子状の地中壁で公共施設部分と宅地を一体的に囲い込んで、地盤の変形を抑制することで液状化を防ぐ効果があるとされています。こちらも6千㎡で概算費用は約3億円で、課題としては、格子状地中壁の強度やその品質の管理が必要なこと。下水等の地中埋設管の撤去復旧の必要性。宅地間を地盤改良する際の塀等の撤去復旧が必要になること。格子状に改良したところ外側の周辺への影響が懸念されることです。
いずれにしても、その地盤(地層)に合わせた実証実験を行ない、詳細な検討を行なわなければなりません。最終的には住民の合意となります。国・自治体の支援も急がなければなりません。震災からまもなく2年です。しっかりと対策を行ないずっと住み続けられるまちにするのか。液状化被害を繰り返すまちにするのか。問われているのではないでしょうか。
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