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鬱を消す絵本・鬱病カウンセリング

自民・麻生氏が「勉強会」=党内横断、政局に備え

2025-01-23 | 日記

 

公明・斉藤鉄夫代表と麻生太郎元首相が会食 日米関係めぐり意見交換

公明・斉藤鉄夫代表と麻生太郎元首相が会食 日米関係めぐり意見交換

公明党の斉藤鉄夫代表は21日夜、自民党の麻生太郎元首相らと東京都内のフランス料理店で会食した。出席者によると、公明が推進する選択的夫婦別姓や、今後の日米関係などに...

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全日本カウンセラー協会式 イメージ切り替え免疫療法

鬱の病理を快方に向かわせる免疫療法

  • 鬱の発生の仕組み

鬱は、言語に異常が起こり、正常に機能しなくなる状態から始まります。

私たちの言語の対象は、現実を見る(観察する)こと、すなわち、自分だけが感じる五感覚を土台にして、言葉を話したり、言葉を書いています。

私たちの言語の対象とは、どこに意識を向かわせるのか、ということで変化します。

すなわち、言語を対象化する意識は、脳の働きが決定します。

言語を対象化するという、言語脳の働きの場面で、正常な概念からずれ動く内容を喋ることが、鬱の病の症状なのです。

鬱の病理は、脳の働き方のなかで、左脳のウェルニッケ言語野と、左脳のブローカー言語野で起きています。

では、具体的に、鬱病とは、生活の中で、どのような場面をつくりだしているのでしょうか?

まず、疲れやすい。なんとなく、身体のどこかがだるくなって、意欲がわかない。

深夜から早朝に目覚めてしまう。目が覚めたら、会社や学校のことが気になって寝つけない。

朝起きる時間なのに、布団から出たくない。しかし、家族とは話したくない。家に居ずらい。

仕方なく、家を出るが、やるべきことをやりたくない。イライラする。

悲観的なイメージが脳の中にあふれかえる。

やるべきことをやろうとすると、頭のなかがまっ白になる。

これが、鬱の症状です。

憂鬱、悲哀、イライラ、意欲低下、自分を責苛む感情が、噴出します。

身体にも症状はあらわれます。拒食症、肥満症、糖尿、耐え難い頭痛や胃痛。

社会参加の大元となる「言語の選び方や話し方のルール」が、頭の中に入ってこないことが、鬱の病理の典型です。

そして、仕事の対象の言語から、言語脳の働きが乖離します。

仕事に関わらない場所で、仕事について何事かを考えている状態が、孤立です。

社会の根幹をなす言語活動から孤立することが、鬱病の本態なのです。

言語活動から孤立すると、自分だけが感じる五感覚の感じ方が、勢いを増します。

感情が激してくる。興奮しているのです。

ついに感情が昂ぶって、怒鳴り、相手の言葉を破壊するくらいの勢いでやり込めます。

この精神状態が、躁と鬱を交互に繰り返す躁病です。

自分は悪くない、相手が悪いと、妄信します。自分だけが感じる五感覚の感じ方が、そうさせるのです。

 

  • 鬱の病理を快方に向かわせるイメージ切り替え法

1.鬱のときは、自分だけが感じる五感覚による無意識の観念運動のイメージが浮かんでいます。

「鬱は、相手が話した言葉を、誤解して、思い違いして、錯覚して、妄想に囚われて怨み苦しみ呪う状態です」

 

2.鬱のときは、中止すべき無意識観念運動のイメージが浮かんでいます。

「鬱とは、社会の言語のなかの人間関係、仕事、勉強に不安、恐怖、緊張を自分だけが感じる五感覚で捉えています」

 

3.自覚的に考えるべきのイメージを思い浮かべましょう。

「自分だけが感じる五感覚による無意識の不安、恐怖、緊張を止めるボタンを一つ一つ、押して消しましょう」

 

4. さらに自覚的に考えるべきのイメージとは、どのようなものですか?

「鬱の病理を快方に向かわせる免疫療法に取り組む自分自身の姿をクローズアップ(拡大)して思い浮かべましょう。」

鬱の病理を快方に向かわせるためには、自分だけが感じる五感覚の対象と、正常な言語の概念を、国語辞典を引いて、一致させましょう。


イチロー氏史上初日米W野球殿堂入り日本選手&アジア人初の米殿堂入り「クーパーズタウンへよ…

2025-01-22 | 日記

 

イチロー氏 史上初日米W野球殿堂入り 日本選手&アジア人初の米殿堂入り「クーパーズタウンへようこそ」

イチロー氏 史上初日米W野球殿堂入り 日本選手&アジア人初の米殿堂入り「クーパーズタウンへようこそ」

米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、今年の殿堂入りメンバーを発表し、今月16日に日本でも殿堂入りを果たしたイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクタ...

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『天上天下唯我独尊』鬱を消す絵本

          原作:サン=テグジュペリ『星の王子さま』

宇宙から来た王子

それまで、ぼくはずっとひとりぼっちだった。

だれともうちとけられないまま、6年まえ、ちょっとおかしくなって、サハラさばくに下りた。

じつは、あさ日がのぼるころ、ぼくは、ふしぎなかわいいこえでおこされたんだ。
「ごめんください……ヒツジの絵をかいて!」

かみなりにうたれたみたいに、ぼくはとびおきた。

すると、へんてこりんなおとこの子がひとり、おもいつめたようすで、ぼくのことをじっと見ていた。

その子がどこから来たのか、なかなかわからなかった。まさに気ままな王子くん.

こうして、だいじなことがもうひとつわかった。

なんと、その王子さまのすむ星は、いっけんのいえよりもちょっと大きいだけなんだ!

王子さまがちょっとにおわせた〈べつの星〉のことが、ぼくはすごく気になった。

 

できるなら、このおはなしを、ぼくはおとぎばなしふうにはじめたかった。

こういえたらよかったのに。
「むかし、気ままな王子くんが、じぶんよりちょっと大きめの星にすんでいました。その子は友だちがほしくて……」

王子さまはぼくを、にたものどうしだとおもっていたのかもしれない。

 

怖ろしくて危ないバオバブの種

日に日にだんだんわかってきた。どんな星で、なぜそこを出るようになって、どういうたびをしてきたのか。

とりとめなくしゃべっていて、バオバブのこわい話をきくことになった。

バオバブっていうのはちいさな木じゃなくて、きょうかいのたてものぐらい大きな木で、

つまり、王子くんの星も、ほかの星もみんなそうなんだけど、いい草とわるい草がある。

とすると、いい草の生えるいいタネと、わるい草のわるいタネがあるわけだ。

でもタネは目に見えない。土のなかでひっそりねむっている。

でもわるい草や花になると、見つけしだいすぐ、ひっこぬかないといけない。

そして、王子くんの星には、おそろしいタネがあったんだ……それがバオバブのタネ。

そいつのために、星のじめんのなかは、めちゃくちゃになった。

しかも、たった一本のバオバブでも、手おくれになると、もうどうやってもとりのぞけない。

星じゅうにはびこって、根っこで星にあなをあけてしまう。

それで、もしその星がちいさくて、そこがびっしりバオバブだらけになってしまえば、星はばくはつしてしまうんだ。

 

バオバブがあぶないってことはぜんぜん知られてないし、ひとつの星にいて、そういうことをかるくかんがえていると、めちゃくちゃきけんなことになる。だから、めずらしく、おもいきっていうことにする。

いくよ、「子どものみなさん、バオバブに気をつけること!」これは、ぼくの友だちのためでもある。

そのひとたちはずっとまえから、すぐそばにきけんがあるのに気がついてない。

だからぼくは、ここにこの絵をかかなきゃいけない。ここでいましめるだけのねうちがある。

この王子くんにまつわるなぞが、ひとつあきらかになった。その子は、なんのまえおきもなく、いきなりきいてきたんだ。

「じゃあ、トゲはなんのためにあるの?」

「トゲなんて、なんのやくにも立たないよ、たんに花がいじわるしたいんだろ!」

「ウソだ! 花はかよわくて、むじゃきなんだ! どうにかして、ほっとしたいだけなんだ! トゲがあるから、あぶないんだぞって、おもいたいだけなんだ……」「だったらどうして、それをちゃんとわかろうとしちゃいけないわけ?」

 なんで、ものすごくがんばってまで、そのなんのやくにも立たないトゲを、じぶんのものにしたのかって。

どういっていいのか、ぼくにはよくわからなかった。じぶんは、なんてぶきようなんだろうとおもった。

どうやったら、この子と心がかようのか、ぼくにはわからない……すごくふしぎなところだ、なみだのくにって。

、ある日、どこからかタネがはこばれてきて、めを出したんだ。王子くんはまぢかで、そのちいさなめを見つめた。いままで見てきた花のめとは、ぜんぜんちがっていた。またべつのバオバブかもしれなかった。

この花、あまりつつましくもないけど、心がゆさぶられる……と王子くんはおもった。

「トラなんてこわくないの、ただ、風にあたるのは大っきらい。ついたてでもないのかしら?」
『風にあたるのがきらいって……やれやれ、こまった花だ。』と王子くんはおもった。

『この花、とってもきむずかしいなあ……』

こんなちょうしで、ちょっとうたぐりぶかく、みえっぱりな、その花はすぐに、その子をこまらせるようになった。

これだから、王子くんは、まっすぐ花をあいしていたけど、すぐしんじられなくなった。

たいしたことのないことばも、ちゃんとうけとめたから、すごくつらくなっていった。
「きいちゃいけなかった。」って、あるとき、その子はぼくにいった。

「花はきくものじゃなくて、ながめて、においをかぐものだったんだ。ぼくの花は、ぼくの星を、いいにおいにした。でも、それをたのしめばいいって、わかんなかった。ひどくいらいらしたけど、気もちをわかってあげなくちゃいけなかったんだ。」
 

あまのじゃくな花の優しい愛

 まだまだはなしはつづいた。

 「そのときは、わかんなかった! ことばよりも、してくれたことを、見なくちゃいけなかった。

あの子は、いいにおいをさせて、ぼくをはれやかにしてくれた。ぼくはぜったいに、にげちゃいけなかった!

へたなけいさんのうらにも、やさしさがあったのに。あの花は、あまのじゃくなだけなんだ! 

でもぼくはわかすぎたから、あいすることってなんなのか、わかんなかった。」

 

星から出るのに、その子はわたり鳥をつかったんだとおもう。

ななつめに訪れた星が、ちきゅうだった。

ちきゅうのほんのちょっとしか、にんげんのものじゃない。

王子くんはちきゅうについたんだけど、そのとき、ひとのすがたがどこにもなくて、びっくりした。

それでもう、星をまちがえたのかなって、あせってきた。

すると、すなのなかで、月の色した輪っかが、もぞもぞうごいた。
「こんばんは。」と王子くんがとりあえずいってみると、
「こんばんは。」とヘビがいった。
「ぼく、どの星におっこちたの?」と王子くんがきくと、
「ちきゅうの、アフリカ。」とヘビがこたえた。
「えっ、まさか、ちきゅうにはひとがいないの?」
「ここは、さばく。さばくに、ひとはいない。ちきゅうは、ひろい。」とヘビはいった。

「ここへ、なにしに?」
「花とうまくいってなくて。」と王子くんはいった。
「ふうん。」とヘビはいった。
 それで、ふたりはだんまり。
「ひとはどこにいるの?」と、しばらくしてから王子くんがきいた。

「さばくだと、ちょっとひとりぼっちだし。」
「ひとのなかでも、ひとりぼっちだ。」とヘビはいった。
 王子くんは、ヘビをじっと見つめた。

「きみって、へんないきものだね。」と、しばらくしてから王子くんがいった。

「ゆびみたいに、ほっそりしてる……」
「でもおれは、王さまのゆびより、つよい。」とヘビはいった。

「おれは船よりも、ずっととおくへ、きみをつれてゆける。」とヘビはいった。
 ヘビは王子くんのくるぶしに、ぐるりとまきついた。金のうでわみたいに。
「おれがついたものは、もといた土にかえる。」と、ことばをつづける。

「でも、きみはけがれていない。それに、きみは星から来た……」
 王子くんは、なにもへんじをしなかった。
「きみを見てると、かわいそうになる。このかたい岩でできたちきゅうの上で、力もないきみ。
おれなら、たすけになれる。じぶんの星がなつかしくなったら、いつでも。」

 王子くんは、じぶんがみじめにおもえてきた。そうして、草むらにつっぷして、なみだをながした。

世界でいちばん切なくて綺麗な景色

「そうか。」と、ぼくは王子くんにいった。

「あの家とか、あの星とか、あのさばくが気になるのは、そう、なにかをうつくしくするものは、目に見えないんだ!」
「うれしいよ。」と、その子はいった。

すごく、ものすごく、ふしぎなことだ。

あの王子くんが大すきなきみたちにも、そしてぼくにとっても、うちゅうってものが、ただそのどこかで、どこかしらないところで、ぼくたちのしらないヒツジが、ひとつバラをたべるか、たべないかってだけで、まったくべつのものになってしまうんだ……
 そうしたら、きみたちは、まったくべつのものが見えるはずだ……
 そして、おとなのひとは、ぜったい、ひとりもわからない。それがすっごくだいじなんだってことを!

 

 これは、ぼくにとって、せかいでいちばんきれいで、いちばんせつないけしきです。もし、いつかきみたちが、アフリカのさばくをたびしたとき、ひとりの子どもがきみたちのところへ来て、からからとわらって、こがね色のかみで、しつもんしてもこたえてくれなかったら、それがだれだか、わかるはずです。そんなことがあったら、どうか! ぼくの、ひどくせつないきもちを、どうにかしてください。すぐに、ぼくへ、てがみを書いてください。あの子がかえってきたよ、って……


トランプ氏「黄金時代」誓う、不法移民対策など優先 米大統領就任

2025-01-21 | 日記

 

トランプ大統領就任 黄金時代誓う - Yahoo!ニュース

トランプ大統領就任 黄金時代誓う - Yahoo!ニュース

David Morgan Gabriella Borter Jeff Mason Joseph Ax[ワシントン 20日 ロイター] - 米国の第47代大統領に共和党のドナルド・トランプ氏が米東部時

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『カルマの黄金郷』鬱を消す絵本

          原作:芥川龍之介『蜘蛛の糸』

 

プロローグ【prologue】人は言動によって、身分を得る

人は言動するによって、いろいろの地位をうる。

そのように言動によって未来の生をうる。

まことに善業の人は善となり、罪業によって罪人となる。

故に、世の人はいう。人は欲よりなる。

欲にしたがって意志を形成し、意志の向かうところにしたがって業を実現する。

その業にしたがって、その相応する結果がある。

 

恩赦

ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池を、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない良い香りが、絶間なく、あたりへ溢れております。極楽は丁度朝なのでございましょう。
 やがて御釈迦様はその池のふちに御佇ずみになって、水の面を蔽っている蓮の葉の間から、ふと下の容子を御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄の底に当って居りますから、水晶のような水を透き徹して、三途の河や針の山の景色が、丁度覗き眼鏡を見るように、はっきりと見えるのでございます。
 するとその地獄の底に、カンダタ(犍陀多)と云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢いている姿が、御眼に止まりました。この男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛が一匹、路ばたを這って行くのが見えました。そこで男は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この男には蜘蛛を助けたという、それだけの善い事をした報には、出来ることなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下しなさいました。

 こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていたカンダタでございます。何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにその奈落の底からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでございますから、その心細さと云ったらございません。これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦に疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊のカンダタも、やはり血の池の血に咽むせびながら、まるで死にかかった蛙のように、ただもがいてばかり居りました。ころがある時の事でございます。何気なにげなく頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。これを見ると、思わず手を拍って喜びました。この糸に縋りついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。こう思いましたからカンダタは、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦って見た所で、容易に上へは出られません。ややしばらくのぼる中うちに、とうとうくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。

 ところが、蜘蛛の糸の下の方には、数限りもない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻の行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。これを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦のように大きな口を開あいたまま、眼ばかり動かして居りました。自分一人でさえ断きれそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数の重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中で断れたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎な自分までも、元の地獄へ逆落しに落ちてしまわなければなりません。そこでカンダタは大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己のものだぞ。お前たちは一体誰に尋きいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚わめきました。
 その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、カンダタのぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断きれました。ですから、あっと云う間もなく風を切って、独楽のようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。

 エピローグ【epilogue】無慈悲の業(カルマ)

 御釈迦様は極楽の蓮池のふちに立って、この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、やがてカンダタが血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、カンダタの無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足のまわりに、ゆらゆら萼を動かして、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない良い香りが、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽ももう昼に近くなったのでございましょう。


今日18日(土)の天気予報共通テスト初日は全国的に穏やか朝晩は寒さ厳しい

2025-01-18 | 日記

 

 

今日18日(土)の天気予報 共通テスト初日は全国的に穏やか 朝晩は寒さ厳しい

今日18日(土)の天気予報 共通テスト初日は全国的に穏やか 朝晩は寒さ厳しい

2025/01/1805:35ウェザーニュース■天気のポイント■・日本海側の雪や雨は段々と落ち着く・関東以西は晴れて空気が乾燥・北風収まり昼間の寒さは幾分控えめ今日18日(土)は広...

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『最高善の王子さま 天国の階段』鬱を消す絵本

          原作:オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)『幸福な王子』

プロローグ【prologue】天国の階段を下りて

 神さまが天使たちの一人に「天国の階段を降りて、最も貴いものを二つ持ってきなさい」とおっしゃいました。

その天使は、天国の階段を上って、神さまのところに鉛の心臓と死んだ鳥を持ってきました。

 

once upon a time むかしむかし、あるところに

 町の上に高く柱がそびえ、その上に幸福の王子の像が立っていました。 王子の像は全体を薄い純金で覆われ、 目は二つの輝くサファイアで、 王子の剣のつかには大きな赤いルビーが光っていました。

王子は皆の自慢でした。

「どうしてあの幸福の王子みたいにちゃんとできないの」 月が欲しいと泣いている幼い男の子に、賢明なお母さんが聞きました。 「幸福の王子は決して何かを欲しがって泣いたりしないのよ」

「この世界の中にも、本当に幸福な人がいる、というのはうれしいことだ」 失望した男が、この素晴らしい像を見つめてつぶやきました。

「天使のようだね」と、 明るい赤のマントときれいな白い袖なしドレスを来た養育院の子供たちが聖堂から出てきて言いました。

 

ある晩、その町に小さなツバメが飛んできました。 友達らはすでに六週間前にエジプトに出発していましたが、 そのツバメは残っていました。 彼は最高にきれいな葦に恋をしていたからです。「君を好きになってもいいかい」とツバメは言いました。 ツバメは単刀直入に話すのが好きでした。 葦は深くうなずきました。

やがて、秋が来るとそのツバメたちもみんな飛んでいってしまいました。

みんなが行ってしまうと、ツバメはさびしくなり、自分の恋人にも飽き始めました。

 「僕はピラミッドに出発するよ。じゃあね」ツバメは飛び去りました。

一日中ツバメは飛び、夜になって町に着きました。 

三番目の水滴が落ちてきて、ツバメは上を見上げました。 すると——何が見えたでしょうか。

幸福の王子の両眼は涙でいっぱいになっていました。 そしてその涙は王子の黄金の頬を流れていたのです。 王子の顔は月光の中でとても美しく、 小さなツバメはかわいそうな気持ちでいっぱいになりました。

「あなたはどなたですか」ツバメは尋ねました。

「私は幸福の王子だ」

「それなら、どうして泣いているんですか」とツバメは尋ねました。

「まだ私が生きていて、人間の心を持っていたときのことだった」と像は答えました。 「私は涙というものがどんなものかを知らなかった。 というのは私はサンスーシの宮殿に住んでいて、 そこには悲しみが入り込むことはなかったからだ。 」

 周りには、非常に美しいものしかなかった。 廷臣たちは私を幸福の王子と呼んだ。 実際、幸福だったのだ、もしも快楽が幸福だというならば。 私は幸福に生き、幸福に死んだ。 死んでから、人々は私をこの高い場所に置いた。 ここからは町のすべての醜悪なこと、すべての悲惨なことが見える。 私の心臓は鉛でできているけれど、泣かずにはいられないのだ」

 

「ずっと向こうの」と、王子の像は低く調子のよい声で続けました。 「ずっと向こうの小さな通りに貧しい家がある。

その部屋の隅のベッドでは、幼い息子が病のために横になっている。 熱があって、オレンジが食べたいと言っている。 母親が与えられるものは川の水だけなので、その子は泣いている。 ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん。 私の剣のつかからルビーを取り出して、あの婦人にあげてくれないか。 両足がこの台座に固定されているから、私は行けないのだ」

「私はエジプトに行きたいんです」とツバメは言いました。 

でも、幸福の王子がとても悲しそうな顔をしましたので、小さなツバメもすまない気持ちになりました。 「ここはとても寒いですね」とツバメは言いました。 「でも、あなたのところに一晩泊まって、あなたのお使いをいたしましょう」

「ありがとう、小さなツバメさん」と王子は言いました。

そこでツバメは王子の剣から大きなルビーを取り出すと、 くちばしにくわえ、町の屋根を飛び越えて出かけました。

 

それからツバメは幸福の王子のところに飛んで戻り、やったことを王子に伝えました。 「妙なことに」とツバメは言いました。 「こんなに寒いのに、僕は今とても温かい気持ちがするんです」

「それは、いいことをしたからだよ」と王子は言いました。 そこで小さなツバメは考え始めましたが、やがて眠ってしまいました。 考えごとをするとツバメはいつも眠くなるのです。

 

月がのぼると、ツバメは幸福の王子のところに戻ってきました。 「エジプトに何かことづけはありますか」と声をあげました。 「もうすぐ出発しますから」

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。

「もう一晩泊まってくれませんか」

「私はエジプトに行きたいと思っています」とツバメは答えました。

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。 「ずっと向こう、町の反対側にある屋根裏部屋に若者の姿が見える。

 彼は劇場の支配人のために芝居を完成させようとしている。 けれど、あまりにも寒いのでもう書くことができないのだ。 暖炉の中には火の気はなく、空腹のために気を失わんばかりになっている」

「もう一晩、あなたのところに泊まりましょう」よい心をほんとうに持っているツバメは言いました。

「もう一つルビーを持っていきましょうか」

「ああ! もうルビーはないのだよ」王子は言いました。

「残っているのは私の両目だけだ。 私の両目は珍しいサファイアでできている。私の片目を抜き出して、彼のところまで持っていっておくれ。 彼はそれを宝石屋に売って、食べ物と薪を買って、 芝居を完成させることができるだろう」

「王子様」とツバメは言いました。 「私にはできません」そしてツバメは泣き始めました。

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。 「私が命じたとおりにしておくれ」

そこでツバメは王子の目を取り出して、 屋根裏部屋へ飛んでいきました。

「おいとまごいにやってきました」ツバメは声をあげました。

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。 「もう一晩泊まってくれませんか」

「もう冬です」ツバメは答えました。

「下のほうに広場がある」と幸福の王子は言いました。 「そこに小さなマッチ売りの少女がいる。 マッチを溝に落としてしまい、全部駄目になってしまった。 お金を持って帰れなかったら、お父さんが女の子をぶつだろう。 だから女の子は泣いている。 あの子は靴も靴下もはいていないし、何も頭にかぶっていない。 私の残っている目を取り出して、あの子にやってほしい。 そうすればお父さんからぶたれないだろう」

「もう一晩、あなたのところに泊まりましょう」ツバメは言いました。 「でも、あなたの目を取り出すなんてできません。 そんなことをしたら、あなたは何も見えなくなってしまいます」

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。 「私が命じたとおりにしておくれ」

そこでツバメは王子のもう片方の目を取り出して、下へ飛んでいきました。 ツバメはマッチ売りの少女のところまでさっと降りて、 宝石を手の中に滑り込ませました。 「とってもきれいなガラス玉!」その少女は言いました。 そして笑いながら走って家に帰りました。

それからツバメは王子のところに戻りました。 「あなたはもう何も見えなくなりました」とツバメは言いました。 「だから、ずっとあなたと一緒にいることにします」

「いや、小さなツバメさん」とかわいそうな王子は言いました。 「あなたはエジプトに行かなくちゃいけない」

「僕はずっとあなたと一緒にいます」ツバメは言いました。 そして王子の足元で眠りました。

次の日一日、ツバメは王子の肩に止まり、 珍しい土地で見てきたたくさんの話をしました。

「可愛い小さなツバメさん」王子は言いました。 「あなたは驚くべきことを聞かせてくれた。 しかし、苦しみを受けている人々の話ほど驚くべきことはない。 度しがたい悲しみ以上に解きがたい謎はないのだ。 小さなツバメさん、町へ行っておくれ。 そしてあなたの見たものを私に教えておくれ」

ツバメはその大きな町の上を飛びまわり、 金持ちが美しい家で幸せに暮らす一方で、 乞食がその家の門の前に座っているのを見ました。 

それからツバメは王子のところへ戻って、 見てきたことを話しました。

「私の体は純金で覆われている」と王子は言いました。 「それを一枚一枚はがして、貧しい人にあげなさい。 生きている人は、金があれば幸福になれるといつも考えているのだ」

ツバメは純金を一枚一枚はがしていき、 とうとう幸福の王子は完全に輝きを失い、灰色になってしまいました。 ツバメが純金を一枚一枚貧しい人に送ると、 子供たちの顔は赤みを取り戻し、笑い声をあげ、通りで遊ぶのでした。 「パンが食べられるんだ!」と大声で言いました。

やがて、雪が降ってきました。 その後に霜が降りました。

かわいそうな小さなツバメにはどんどん寒くなってきました。 でも、ツバメは王子の元を離れようとはしませんでした。 心から王子のことを愛していたからです。

でも、とうとう自分は死ぬのだとわかりました。 ツバメには、王子の肩までもう一度飛びあがるだけの力しか残っていませんでした。 「さようなら、愛する王子様」ツバメはささやくように言いました。 「あなたの手にキスをしてもいいですか」

「あなたがとうとうエジプトに行くのは、私もうれしいよ、小さなツバメさん」 と王子は言いました。 「あなたはここに長居しすぎた。 でも、キスはくちびるにしておくれ。 私もあなたを愛しているんだ」

「私はエジプトに行くのではありません」とツバメは言いました。

「死の家に行くんです。 『死』というのは『眠り』の兄弟、ですよね」

そしてツバメは幸福の王子のくちびるにキスをして、 死んで彼の足元に落ちていきました。

その瞬間、像の中で何かが砕けたような奇妙な音がしました。

それは、鉛の心臓がちょうど二つに割れた音なのでした。

ひどく寒い日でしたから。

「おやおや、この幸福の王子は何てみすぼらしいんだ」と市長は言いました。

「何てみすぼらしいんだ」市会議員たちは叫びました。 彼らはいつも市長に賛成するのです。

「ルビーは剣から抜け落ちてるし、 目は無くなってるし、 もう金の像じゃなくなっているし」と市長は言いました。

「これでは乞食とたいして変わらんじゃないか」

「乞食とたいして変わらんじゃないか」と市会議員たちが言いました。

そこで彼らは幸福の王子の像を下ろしました。 

「もう美しくないから、役にも立たないわけだ」大学の芸術の教授が言いました。

溶鉱炉で像を溶かすときに、「おかしいなあ」鋳造所の労働者の監督が言いました。

「この壊れた鉛の心臓は溶鉱炉では溶けないぞ。 捨てなくちゃならんな」

心臓は、ごみために捨てられました。 そこには死んだツバメも横たわっていたのです。

 

エピローグ【epilogue】天国の階段を上って

 天使は、天国の階段を昇って、神さまのところに鉛の心臓と死んだ鳥を持ってきました。

神さまは「良き善を選んできた」とお褒めになりました。

「天国の庭園でこの小さな燕は永遠に歌い、 黄金の都でこの幸福の王子は私を賛美するだろう」


フジテレビ・港浩一社長、きょうの「会見」は中居正広「騒動」への「一連の報道について説明す…

2025-01-17 | 日記

 

フジテレビ・港浩一社長、きょうの「会見」は中居正広「騒動」への「一連の報道について説明する方針」…「めざましテレビ」報道

フジテレビ・港浩一社長、きょうの「会見」は中居正広「騒動」への「一連の報道について説明する方針」…「めざましテレビ」報道

フジテレビ系情報番組「めざましテレビ」(月〜金曜・午前5時25分)は17日、同局の港浩一社長(72)ら幹部が出席しタレント・中居正広(52)による騒動に関して説...

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フジ社長17日に緊急会見 「通常業務にも支障」 中居トラブル説明へ、会見で問われる5つのポイント

 

フジ社長が会見へ 5つのポイント - Yahoo!ニュース

フジ社長が会見へ 5つのポイント - Yahoo!ニュース

フジテレビは16日、17日に緊急の定例社長会見を開催すると発表した。タレント中居正広(52)の女性トラブル騒動に関する報道などについて説明する。港浩一社長らからどのよ...

Yahoo!ニュース

 


「愛と殺意と」

性にまつわる犯罪「女性への暴行及び心の殺人」は、何を学んで、何を求めて起こされるのか?

                   心理カウンセラー坂口由美

 

 性にまつわる犯罪は「学習」によって行われています。

このような「アノミー理論」に基づいて、さらに「ある人は犯罪を犯す」「ある人は犯罪を犯さない」という、この違いを説明したのが、アメリカの社会学者で、犯罪学において大きな影響を与えたEHサザランド(Edwin Hardin Sutherland 1883-1950)です。

たとえば、ある男の、もしくは、彼の属する集団や組織の、性にまつわる犯罪性や犯罪傾向は、生まれつき身についたものや、先天性のものではありません。自動車の運転について学んだ人でなければ、自動車は運転できません。同じように、性にまつわる犯罪は学習された後で、実行されるものなのです。

 EHサザランドの学説は、次のようにまとめられます。

  1. 彼の性にまつわる犯罪性は、遺伝ではない。組織や集団のなかに交じり込んだ後で、「学習されたもの」である。
  2. 彼の属する「社会」は、親密で私的な共同体で組織されている。
  3. この共同体は、ルールや秩序を「認める組織」か、「認めない組織」のどちらかである。
  4. 彼は、どちらかの共同体から「犯罪の動機や技術を学習した態度」か、「順法的な言動や行動」のどちらかを表わす。
  5. 犯罪の学習は、犯罪を肯定的に認識する共同体の中の、「態度・行動・動機・技術)という文化に接触して学ばれる。
  6. ところが、同じ文化に接触しても、「性にまつわる犯罪を犯す男」と「犯さない男性」の二通りに大きく分かれる。

この違いは、なぜ生まれるのでしょうか?

 その理由は、彼の性にまつわる犯罪行動を認めてくれる「共同体と個」とを同一化させる、「個を共同体」と一体化させるという「心の変化・心の変容」があって、性にまつわる犯罪が起こるのだと、 アメリカの犯罪研究者D.グレーザーは唱えています。

 

「分化的同一化理論」 D.グレーザー アメリカ 犯罪研究者
 自分の犯罪行為を認めてくれる人や集団に自分自身を「同一化」させる。
個人の内面の変化があって、初めて犯罪行動が発生する。

 

性にまつわる犯罪は、犯罪心理に基づく言動や行動によって、誰もが持っている欲望や欲求を実現するという目的によって表されます。

性にまつわる犯罪とは、三者の中で確定します。

  1. 性にまつわる犯罪を実行した人
  2. 性にまつわる犯罪行動の影響で、苦悩する人
  3. 性にまつわる犯罪を裁定する人

したがって、裁定する人が介在しないところでは、犯罪は成立しません。それゆえに、性にまつわる犯罪は、誰もが持っている欲望や欲求を実現するための方法として実行され続けています。このような特質をもちます。

 

 性にまつわる犯罪心理学とは、以上のような定義から成り立ちます。すると、問題になるのは、

性にまつわる犯罪と、病理は、どこが違うのか?ということです。

法律の次元で、性にまつわる犯罪という概念を構成する主体者か?と問えば、性にまつわる犯罪者であることが、想定されます。

 

性にまつわる犯罪の成立の定義とは、

  1. 性にまつわる犯罪行為の加害者であること
  2. 性にまつわる犯罪行為の被害者であること
  3. 性にまつわる犯罪行為の状況と、互いの関係性
  4. 性にまつわる犯罪を裁定する第三者

この4つが揃って、ここではじめて、性にまつわる犯罪が成立します。

性にまつわる犯罪は、非合法な手段で、誰もが欲しがる欲求の対象を手に入れることである、と定義されています。

すると、「女性を刺したり、傷ついた女性の身体、もしくは死体」は、誰もが欲しがる欲求の対象ではないので、犯罪行為の目的には成り得ません。それは「性的な快感や興奮を得たい」という性の関係の欲求になります。

性の関係とは、物理的な性の行為だけがあるように見えて、実は、心の関係が形成されているのである、というのが、性の本質です。男性は、物理的な性の関係を橋渡しにして、女性から「社会的な知性の評価と支持」を享受して安心を得ているのです。

一方、女性は、物理的な性の関係を橋渡しにして、男性の「社会性の知性」を吸収し同化し一体化して、「社会性の世界からの孤立」を防いで安心出来るのです。この男性と女性の気持ちの安心の成立が、性によって創られた「心の世界」です。

しかし、性的な関係はあるが、心の関係はないということはあり得ます。それは、男性の社会性の知性が、女性にとって評価に値しない場合です。女性の知性が、男性の社会性の知性の水準より高過ぎても、低過ぎても、緊張の対象になります。

このことは、性とは、女の心の病か、男の心の病のいずれかによって、性の心の世界を病的に変えてしまう行為になりやすいということを意味しています。

法的に処罰されることはないとしても、彼が、実質的に、性にまつわる犯罪の加害者であると仮定すれば、中学生の頃に、凄まじい絶望感を感じています。漠然と、「僕は、誰からも相手にされないのではないか?」「僕は一体、なんで生きているのだろう?」と空しい、空虚な思いが浮かんでくるようになりました。おそらく、初めての「性にまつわる犯罪」を実行したのは、15歳の頃と推定されます。