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2024-09-24 | 日記

 

三田文學 新人賞に応募する予定で、小説の原稿を書いています。

締切 2024年10月31日 

枚数 400字詰原稿用紙100枚以内

小説のタイトルは、『ハート・デザイナー』

ココロ♡アイは、精神科医の滝川怜に請われて、心理カウンセラーとして勤務している。

鬱病の病理学を研究することによって、デジタルBOOK『諦めて肯定している日本語の問題』を出版し、滝川怜に信用されたからである。

 

デジタルBOOK『諦めて肯定している日本語の問題』

        心理カウンセラー ココロ♡アイ

 「おまえ」と言われて喜ぶ人と、嫌がる人がいます。

もともと「御前」は、「神様の御前」という意味でした。

尊敬や敬意を表す、呼びかけの言葉が、罵り語や罵倒語に変わったのはなぜでしょうか。

「おまえ」と相手を見下した言い方が、「親しさ」を表す言葉に偽装されたのはなぜでしょうか。

あなたは、知らない人から、あるいは、お話したこともない顔見知りの人に、「おまえ」と呼ばれて嬉しいと思うでしょうか。

それとも、威張られて見下されていると屈辱に感じるでしょうか。

そして私は脅されていると恐れを感じるでしょうか。

国語学者・大野晋によれば、日本語は、遠いか、近いか、親しいか、疎遠かの二分法で物ごとをとらえる法則を持っています。

お前と呼ばれて、嬉しいと思うことも、見下されていると感じることも、どちらも、近い関係の呼びかけに刺激を受けているのです。この近い関係の呼びかけは、これを中止せずに、そのまま進むと、エスカレートして、軽蔑・侮蔑にまで行きつくのです。

国語学者による日本語のトリセツ(解説)は、「なるほど、確かに、日本語とはこういう仕組みになっているのか」と理解できるものです。

すなわち、日本の女性が、親しみや近い距離にある関係の言葉を、相手の合意もなく、一方的に言い表すと、日本の男性は、女性のモノマネをして、お祭り騒ぎのようにはしゃいで、騒ぎを大きくして、必ず、軽蔑や侮蔑の言葉を言い表す関係を固定化せずにはいられないのです。このようにして、日本語の仕組みを不問にして、言葉を言い放つとき、誰もが、一人の例外もなく、暴言や中傷が向けられる人間関係に行き着くことは、不可避であると理解できます。


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