徒然雑感館

朗らかに艶やかに。

くさむら

2024年07月02日 14時05分38秒 | 日記

『ねえ、蓮司。きょうもまた艶歌を詠んだの。聞いてね。いつの日か私の丘のくさむらが白くなっても愛してほしい。どう?』と艶っぽく微笑みながら妻(法子)は訊ねる。『ほほう。きょうもた艶っぽい一首だね。御返しの一首を俺も詠むね。早乙女の頃も熟女に変わっても愛注ぎたいその聖の壺。どうかな?』と俺は妻(法子)に返した。そして、俺たち夫婦の午後からの『秘儀』へと移ろってゆくのである。


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