ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

人情の作曲家が逝ってしまった

2008-12-08 17:22:40 | 音楽

2008_12050073 Ws000001 「北国の春」「高校三年生」をスナックで歌ったのは12月5日の夜だった。7日の朝刊にデカデカと遠藤実さん逝くの活字を見たときビックリした。死因は急性心筋梗塞とのこと。 「北国の春」「高校三年生」の作曲は遠藤実さんだったからだ。享年76歳はまだまだ若い。作曲した曲は5,000曲以上とは驚きだ。東京生まれで、疎開先の新潟県の高等小学校高等科を卒業後、上京して独学で作曲を学んだそうだが、このあたりが昔の人のえらいところだ。二十代で家を建てると決めたら、ギター片手に夜の町を3曲100円で9年間も流したとのことだ。
23歳のとき「お月さん今晩わ」藤島 桓夫がヒットし、売れっ子になった。数々の名曲は前半生の困窮の日常から生まれ、疎開先の新潟で育った時の郷愁をつづった曲が「北国の春」。経済的事情で断念した学業のあこがれを託して作った曲が「高校三年生」。
どの曲も私にとっては歌いやすく、覚えやすい。遠藤実さんは、数々の名曲以外に歌い手を育てた功績が大である。歌手には「歌は上手に歌うのではなく心で歌うもの」と教えていた。吉田正、船村徹に続き昭和の巨星が次々逝ってしまい寂しくなった。20年前に心臓バイパス手術を受け、タバコは吸わず、酒は「ワイングラス1杯も飲まない程度」と、体には随分と気をつけていらっしゃったようだ。通夜は8日、葬儀は9日。
これからはスナックへ行く度に先生を思い出し、歌わせていただきます。安らかにお眠りください。合掌。

◇遠藤実さんの主な作品◇
1957年 お月さん今晩わ   藤島 桓夫
 58年 からたち日記    島倉千代子
 60年 アキラのズンドコ節 小林 旭
 61年 ソーラン渡り鳥   こまどり姉妹
 61年 若いふたり     北原 謙二
 63年 高校三年生     舟木 一夫
 63年 哀愁出船      美空ひばり
 66年 こまっちゃうナ   山本リンダ
 66年 他人船       三船 和子
 66年 星影のワルツ    千 昌夫
 72年 せんせい      森 昌子
 73年 くちなしの花    渡哲也
 76年 すきま風      杉 良太郎
 77年 北国の春      千 昌夫
 78年 みちづれ      牧村三枝子
 78年 夢追い酒      渥美 二郎

コメント
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