12月6日(月曜日)
初冬の訪れを告げる風物詩の一つに、宇治田原町特産の干し柿「古老柿(ころがき)」つくりがある。先月の半ば過ぎに見学に行ったが、そのときはようやく始まったばかりだった。
プールで泳いだ後、再度「柿屋」を見に行った。宇治田原町では28戸の農家が「柿屋」を使って「古老柿(ころがき)」を生産している。
どこの「柿屋」を覗いても、どなたも忙しそうに作業をしている。
「柿屋」で2週間干し、更に円筒ドラムの中に入れて転がす作業を1週間続けると白い粉が吹いて完成する。
この作業は「ひる」と呼ばれているが、昼作業するから「ひる」と付けられたわけではない。「何でそんな名前が付いたの?」と聞かれても、わしゃ知らん。柿は衝撃を与えると柔らかくなる。家で吊るし柿をした場合は、1週間ほどしてから手でモミモミして柔らかくしている。
柿屋に干してある柿は太陽が当たると美しい。
作業を見ていると、ムシロ一枚に干した柿(200~300個)をザルに入れドラムの中へ放り込む。数分機械を回し、回転している機械を下に向けながらザルに受ける。
ザルに入れた柿は再度ムシロの上で乾燥させる。作業をしていた青年に「これはあとどれくらいで完成するのですか?」と尋ねた。
橙色をしたものは、あと4日ほどで暗褐色のものはあと2日ほどとのことだった。「柿屋」の大きさにより異なるが、3~5万個も干してあるそうだ。13日から出荷が始まり、年末年始の贈答品として関西に出回る。
青年は研修中と言っていたが、一人作業はさぞかし寂しいことだろう。リポーターがこれまたオッサンではガッカリしていたかも。