12月17日(金曜日)
紅葉が真っ盛りの頃、”幕末色模葉”として「中書島の弁天さん」と呼ばれる長建寺が新聞に載っていた。異国情緒漂う朱色の竜宮門が特徴的だ。一度訪れてみようと思っていたところ、愛妻の針治療が午前中に終わったので良い機会だ。
伏見港公園の有料駐車場へ車を置き、「長建寺はドコドコ」。三十石舟乗船所の目の前と言う事は覚えていたので、通りすがりの人に尋ねながら行った。
500メートルほど歩いただろうか、新聞で見た山門が現れた。
中国風の竜宮門だった。
寺の前は東壕川(ひがしほりかわ)が流れ、三十石舟乗船所がある。
山門をくぐると真っ先に目に入ったのは、このたて看板。
「お寺は心を癒しにくる所、花を見にくる所ではありません。まずは本堂へ参詣から」ギクッ。
参道の左手には風変わりな梵鐘がある。
本堂へ行くと、これまた立て看板があり、参拝時の注意事項が書かれている。まずは手を清める。少しバックすれば手を清める、閼迦水(あかすい)と呼ばれる綺麗な水が流れていた。
手を清めました。次は本堂の前で合掌する。
合掌しました。お賽銭を入れる。入れました。鈴を鳴らし願い事を・・・。
まあ事細かに指示が書かれていて、自然の成り行きで賽銭を入れなくてはならなくなっていた。普段寺院に参拝しても、めったには賽銭を入れることはない。それこそ盆と正月くらいなものだ。ご利益があることを期待してもいいかな。
寺を出た後、三十石舟乗船所に下りてみた。
船の名前が”龍馬”とは、さすが商魂たくましい。柳の木があり、川が流れ酒蔵の並ぶ風景は美しい。この酒蔵は月桂冠酒造の酒蔵だ。
一見の価値は十分ある。
ここから250メートル歩けば、かの有名な「寺田屋」がある。
【参 考】
・真言宗醍醐派 東光山 辨財天長建寺
・住所:京都市伏見区東柳町511
・拝観:境内自由 午前9時~午後4時