゜*。Happy Days。*゜

ゆったりまったり。

東北旅行記その3~ライブ編~

2011-11-16 13:04:32 | Weblog

みるを温泉に入れたあと、ホテルを出発。
このホテルも被災して2ヶ月間営業ができない状態だったと従業員の方に聞いた。
再開後もしばらくはお客さんの来ない日々が続いたらしい。
内陸部でもそんな状態だったんだと初めて知った。テレビは被害のひどい場所しか映さないからね。

今回東北へ行くきっかけとなったのはこの日宮古市で行われたワラ○ナキの復興支援ライブだった。
そのライブに参加する為、ホテルのある花巻市から宮古市へと向かう。沿岸部を北上し、宮古を目指した。
釜石市、大槌町、山田町、そして宮古市。被害の大きさを目の当たりにし、hiroと二人言葉を失った。

毎日のようにテレビで映し出されていた光景が目の前に広がる。
進んでいると思われていた復興が全然進んでいない。場所によっては全く手付かずのところも・・・。
あまりにひどい現実に涙が止まらなかった。

何もない町。人も家も車も・・・。町の原形すらわからない。一体どんな町だったんだろう。
どんな人たちがどんな風に生活をしていたんだろうか。ここに住んでいた人たちは今どうしてるのかな。
大切な人を一瞬ににして失うってどういう気持ちなんだろう・・・。
いろんな想いが交錯した。胸が痛くて堪らなかった。


写真好きの私たちだけど、カメラなんてとても向けられなかった。唯一撮れたのがこの写真。

 

大槌町。何もない場所に一軒、プレハブのコンビニが建っていた。
買い物に訪れるのはほとんどが復興に携わっている人たち。昼食の買い出しをする為、次々ここを訪れていた。
何年経ったら元通りになるのだろうか?住民達は皆帰ってこれるのか?
いや、けして元通りにはならない。失われたものがあまりにも大きすぎる・・・。


夕方4時頃宮古に到着。車を止め会場へ向かった。
赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の方々が次々集まって来られる。
ほとんどの方が何らかの形で被災されているとか・・・きっと音楽どころじゃないだろう。
そんな大変な状況の中、ワラ○ナキの歌は一体どんな風に聴こえるんだろうか。少し不安が過ぎった。


そして5時。ライブが始まった。

 

本当なら9月に実現するはずだったライブ。が、台風の影響で当日急遽中止になった。
主催された方の努力や御苦労を思うと悔しくて仕方がなかった。関西ならかまわない。けど会場は岩手。
何としても行くべきだったんじゃないのか。きっと何か方法があったはず・・・怒りすら覚えた。
それだけに今回のライブはどうしても成功させてもらいたかった。この目でそれを確かめたかった。

会場内に響き渡るワラ○ナキの歌声。ワラ○ナキが宮古で歌ってる・・・そう思うと感動で胸が熱くなった。
祈るように歌うワラ○ナキ。熱い想いが伝わってきた。たくさんの方が涙を拭ぐわれていた。

「一人ぼっちじゃないのだから。何度だって立ち上がれるんだ。」
聴き慣れた歌がいつもとは少し違う意味合いに聴こえた。優しくて力強くて・・・そしてとびきり温かかった。
たくさんのメッセージも込められていた。この日の歌には確かに魂がこもっていた。

 

参加された方の心にもきっと届いたと思う。ワラ○ナキの歌には人を癒し勇気づける力が絶対にある。


ライブ後は打ち上げにも参加させてもらった。

 

ライブを主催された方やご友人の方からいろいろ話を聞かせていただくことができた。
遠い場所で起こった震災・・・実際東北に行くまではそんな風にしか受け止めれていなかった気がする。
けして他人事じゃない。誰の身に降りかかってもおかしくはないこと。

天災はいつ何時起きるかわからない。人災だってそう。
だからこそ助け合い、いたわりあい、守りあっていきたい。それは人間だからこそできる唯一のこと。
私にできること、私だからできることを真剣に考えていきたい。
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