花と猫と・・

興味を惹いたアレコレ

カテーテルアブレーションを受けてきました。

2012-10-03 | 病気
心房細動(不整脈)の治療し始めて12年、りっぱな?永続性心房細動になりました。
当時、薬でのリズムコントロールの治療を受けていたら、ある日母からTVのニュースで「不整脈の新しい治療法として、カテーテルアブレーション」が紹介されていたと知らされた。
早速主治医に聞いてみたところ、「まだ始まったばかりで技術的に不安な所もあるし、治療を受け不整脈が治っても、いつ再発するかデータもない、急ぐ事ないですよ(12年前です)」って事でした。
その後、薬で治療を続け耐性が出ると次の薬に変えていく内に、効く薬が無くなり、永続性状態(常に不整脈、しかも私のは頻脈で「心房細動」)を受け入れる。
ワーファリンで血が固まりにくいように、インデラルで頻脈をおさえるレートコントロールに変えました。

この経過の間、関西へ転居、この春また横浜へ転居で、最初から診て貰っていた病院に戻りました。

状態の把握のため
★心臓エコー検査(心臓のサイズを測定)・・著しい大きさの変化なし
★ホルター心電図(24hr)検査・・なんと、買い物をして歩いているだけで脈拍170-190を打っている!。

先生に「これは辛いでしょう・・・」と。
「今は心房細動の治療法としてカテーテルアブレーションは普通の治療法になってる。あなたの場合は永続性の期間が長いので効果は低い。2回受けて50%以下の効果でしょう。ただ、永続期間が長い割りに心臓の肥大がないので手術を受ける価値はある。」と説明された。
体調は常々低空飛行です、特に暑い時期が辛い。動けないし息苦しいし、働いていないので何とかなってると思います。
昨年70過ぎの伯父が受けて今はコロッと元気なんですよ。
私はあらフォー、この先長すぎる!って事で受けることにしました。

東京慈恵会医科大学循環器内科准教授
山根禎一 その心房細動、治しますか?付き合いますか?(2版)・・2021現在は4版でています。
読みました。
「慢性心房細動になってしまってからすでに数年が過ぎていても、心臓の負担が比較的少なく、十分に根治を狙った治療が可能な方もいます、このような方には若い患者さんが多いです」-抜粋ー

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手術に備え、ワーファリン増量、予め★体幹部CT検査(造影剤を入れて心臓を3次元に写し、アブレーション処置部分を確認)を受ける。
入院前診察日、★採血(5種類くらいの血液検査)、★レントゲン撮影、★心電図測定を受ける。



入院1日目
早速、心電図の電極を装着。無線でナースステーションに波形データが表示されている。なにか変化があれば看護師さんがすぐ飛んでくる。
歯磨きしてたら看護師さんが「大丈夫ですか?」と。
私「???ええ、大丈夫です??」
脈拍が180になってたらしいです。しっかりみててくれてるねぇ。 

夕方に★経食道心エコー検査がありました。
口から胃カメラみたいなエコーを入れ身体内部から心臓内の血栓の有無を確認。有ると手術は受けれない。
私、胃カメラも飲んだことありませんし、苦しいと体験ブログを読んで知っていましたので、鎮静剤?麻酔か?注射をお願いしました。
まず、ドロッとしたオレンジミント味っぽい経口表面麻酔薬を口に含み5分喉奥で転がす、で吐き出す。さらにスプレーを、すぐ吐き出す、を2回。
注射の後すぐ「あーなんかぐるぐるしてきたー、あららー」と思ってるうちに検査が済んでました。

2日目 ひたすらヘパリンの点滴

3日目 ひたすらヘパリンの点滴
シャワー!普段毎日お風呂に入ってますからこの日で限界。点滴を外し、腕の点滴セットはテープで保護してもらいました。又、手術に備えて下の毛を剃毛するよう電気シェーバーを渡されました。

手術当日(4日目)
朝食なし。まず、尿の管を入れてもらいました、これが又恥ずかしい。
管は膀胱内まで入っていて、先に水を居れ風船のように膨らませているので、普通にしてて抜けることはないらしいです。この状態では尿意を感じるまでも無く、ジャージャーと尿が出るのだ。
抜いた時、再度尿意を感じる事が戻ってくるのか?若干心配になったよ(心配全く無用です)
9時手術室へ。
広い空間にたくさんの医師、看護師、検査技師さん、ジャズ?音楽流れてましたよー。
早速、圧力計やら色々身体に付けられ動けないようにガイド。右の鎖骨の下、右ソケイ部に消毒液をジャバジャバ掛けられ患部だけ穴の開いたシートで覆われる。
肩口で「麻酔打つよーちょっと痛いよー」
ソケイ部からも「こっちも麻酔するよー、ちくっとするよー」と。その内、グイグイ入れられてる気配。つまり、局所麻酔です。意識ありまくりです。
カテーテルの先が心臓に到達して、心臓の拍動の状態を診るために人為的に電流?を流される。もう!これは(☆o☆ )!!
心臓を鷲づかみにして高速にギュギュギュギュ握られてるようで苦しかった。
そんな状態を記録するのに、造影剤を飲む(意識が無かったら気管に入って危ないので局所なのです)
「はい、のんで!」 ギュギュギュギュΣ( ̄ロ ̄lll) 
知らなかったら絶対パニックになってたと思う。
その後は、麻酔やら鎮痛剤?やら入れてくれてたようですが、心臓の肺静脈周りを焼い(アブレーション)てただろう処置の時は、痛くて!かなり呻っていました。
傍にいて私の様子を見てくれてた看護師さんが、「痛いよね、ごめんね、もう少しね」とか常に気遣ってくれて心強かったですよ。
あと、鎖骨下をギューッと圧迫されて、ソケイ部も圧迫、強力なテープで固定されたか?と思った後は意識なし。
終了14時。

ICUで気がつく。
処置予定の90%で終了、実際左の肺静脈部分が変形していて処置しにくかった(10年物は頑固)のと、水が溜まり始め少量の出血があったので、それ以上は心臓に負担となる、と終了したとの事。
でも、脈は正常に戻っていたんです。
「25%に入ったのかー、よかった」と思ったんですが、9時間後にはまた不正(心房細動)に戻ってしまいました。
その瞬間、看護師さんに起こされ、★心電図★レントゲン(機器がベットまできます)を撮り、先生に連絡(23時頃です、先生帰宅していないの??と驚く)しますと。
ICUって患者一人に看護師ひとりついているんですねー。もう完璧。

ICUでは、傷口から出血を防ぐため、身体を動かせません。
術後、6時間、全く動かせず。その後、介助で左右寝返り可能。夜のうちにソケイ部になにか測定器が2つ入っており1つを外される。

術後2日目(5日目)
ICUにて、朝、もう一つを外される。自分で寝返り可能、しかし、起き上がってはいけない。横になったまま朝ごはんを食べました。
で、術後22時間でベットに起き上がる事が出来ました。
コレだけ寝てると眼が回るねぇ。

しかし、傷口の痛さよりもマットレスがあわなくて起こってた腰痛が、ホントに辛かった。循環器病棟でも腰痛になってたけど、夜中であろうと自分で体動かせる(起き上がったりトイレに行く振りして歩くと即効で解消)から寝不足になりながら自力で対処できたけど、如何せん、身体動かしてはいけないんで。
あと、夜の担当看護師さんが肌の綺麗なハンサムな看護師(20代・若いよねぇ・・子供の感覚)でね、こっちはすっぽんぽんだし、心臓が不正に戻った途端、心電図、レントゲン撮るのに術衣をはだけて測定したりねぇ、尿の量もチェックされてるし、腰痛で辛そうにしてたらシップ貼ってくれたし・・・・。
「下着つけてないの?」と驚かれて、驚かれてもソケイ部になんか刺さってる状態だし、そんな時間もなかったと思ったけど、「つけますか?」=穿かせますよと。
「(///_///) いくらなんでも恥ずかしいからいい・・・・」ほんと、何気に恥ずかしかったですよ。
朝の女性の担当さんに変り、尿の管を抜いて洗浄もらい、身体を拭いてもらう。下着もつけてもらって自前のパジャマに着替えさせてもらって、さっぱりした。女性でよかった。
循環器病棟へ車椅子で戻る。
自由です(*^_^*)もう歩いてOK、点滴もなし。
投薬始まる。アブレーションを受けたので、リズムコントロールが効く可能性があるからと、べプリコールを当面。あと炎症予防の抗生物質?かな。
本当にカテーテルアブレーションは身体に負担が少ない。実感。そりゃ、年配の人がドンドン受けるのも理解できる。
鎖骨下に3-4mmの丸い傷跡、ソケイ部に同じ大きさの丸い傷跡が4つです。

術後3日目(6日目)
昨晩、消灯で横になると心臓の圧迫感と息苦しさを感じたことを報告、それは水が溜まってる影響なのでと薬で対応。何もなければ明日退院だが、炎症があるので様子見。
朝から★採血し、★心電図測定
この日は暇でした。ちょうど自民の総裁選挙の日でずーっとTV見てました。石原じゃなくてよかった。
血液検査で炎症があるとの事で鎮痛剤、胃腸薬など処方されました。

術後4日目(7日目)
圧迫感etc少し改善。★心臓エコー この検査毎回緊張します。なぜなら呼吸を浅めに一定にするよう言われる(痩せているから)んですが、言われると息苦しくなって乱れるの。
ふくよかな人は脂肪がある分、呼吸で心臓の位置は動きにくいんだけど、痩せてると呼吸による横隔膜の動きで心臓も大きく動いてしまうそうで、どこかの点から何処かまでと図っているとズレまくるらしいのです。だから呼吸を浅く。又、痩せてると心臓も立って(太ってると寝ているらしい)いるそうだ。
つい、疑問に思ったら聞いてしまいます。
シャワー、髪の毛がべたべたです。
仕事についていないなら自宅で療養できるね、って事で翌日退院きまる。

術後5日後 退院(8日目)
次回の診察日に★心エコー★レントゲン、★心電図、★採血etcの予約がはいりました。
次回までの薬を処方。
さて、支払です。カテーテルアブレーション手術は高額医療費の対象に入っています。
循環器の窓口でどのくらいか聞いたら「3割負担の人で入院1週間で40-50万」との事、でも予め夫の勤め先の「健康保険限度額適用認定証」を用意していたので「16万」程度で済みました。差額ベットや食事代は含みません。
誤解の無い様説明すると、認定証を用意しないで40-50万払っても、しばらく後に限度額以上支払った額は返ってきます。退院当日に16万用意するのと50万用意するのと、どうですか?って事です。

現在、自宅でゆっくりとしています。入院日に嵐のアルバム発売予約が始まったようで、初回限定が無くなってますね。
パソコンにメールが400件来ていました。
病院ではパソコンできませんし、携帯も利用できる場所が決まってますからね。

そう言えば、私と同室(4人部屋)にペースメーターを埋め込んだ老人と、長く入院してるっぽい30前後の女性がいまして、あらサーの方が病室で時間に寄らずメールを多用していたんです。病院って携帯禁止です、まして循環器の病室でペースメーターの人がいるのを知ってて(看護師さんとの会話などで分かる)使ってる事にペースメーターへ影響あるかもと心配したり、規則に反する事に罪悪感もないのか?・・・・非常識すぎてあきれました。ペースメーカーの人も経過順調で私と同日に退院されたので一応ホッとしましたけどね。
若い人なら携帯(orスマートフォン)依存症の人多いでしょうし、長く入院してたら自分が快適なように変えていってしまうだろう。病院がいくら注意(入院時、携帯は談話室のガムテープの範囲内と説明された)しても、守らない人は絶対出てくると思うんです。なら、コンサートホールのように受信できないようにする事も考えたほうがいいかもしれない。
反面、ペースメーカーや医療機器に影響を及ぼさないような携帯電話やスマートフォンもあるのかもしれないし、ペースメーカーから何センチ離れてたら問題ないとかも聞きます。でも、マナーの問題だと思います。

とりあえず、人生初の入院、手術、病室での人間模様を書いてみました。
10/29 手直ししました。
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