たわ言、泣き言、独り言 時々新刊案内

徒然につぶやきます。時おり自著の新刊案内もつぶやきます。

オニタイジ・システム

2021年07月19日 19時06分40秒 | 読書感想文
「オニタイジ・システム」(佐崎 遊/レッド・ジン, 2021/05, 小説家になろう)
https://ncode.syosetu.com/n1774gy/

読了しました。
4年前、とある研究所で人智を超えた存在、ネメシスが誕生する。
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

4年前、とある研究所で人智を超えた存在、ネメシスが誕生する。
そして現在、ネメシスが現れた町、花蘇芳市では、鬼と呼ばれる者たちによる犯罪が頻発していた。
花蘇芳警察署の超人事件対策係に配属された桐谷真由は、事件の背後に隠された謎に迫る……

短編ですが、詰め込まれているお話しのスケール感は長編サイズだと思います。
話者、つまりお話しの視点は、おもに桐谷真由なのですが、他の登場人物の視点や神視点(物語の外部からの視点)もあります。
短編の長さの中で、視点が次々と変わるので、物語への感情移入が少し難かったです。
話者(視点)を安定させると、また違った面白さが出たかもしれません。

ただ将棋をして話すだけ

2021年07月19日 15時14分48秒 | 読書感想文
「ただ将棋をして話すだけ」(takemot, 2021/05, ノベルアッププラス)
https://novelup.plus/story/270287877

読了しました。
金曜日、深夜、大学の休憩スペース。いつものように僕は師匠と将棋を指している。
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

金曜日、深夜、大学の休憩スペース。いつものように僕は師匠と将棋を指している。
主人公の高校生である僕と、大学生である女性師匠との、将棋を通じた静かな対話劇。
やがて迎える女性師匠の父の死。
主人公の大学受験。
そして……

この物語は将棋の対局を中心に描かれているのですが、物語を読むのに将棋を知っている必要はありません。
物語のほとんどで、時間は静かに、穏やかに流れています。
そして迎える結末も、予定調和のようで安心できるものです。
ただ、あまりにも安心できる物語展開であるためか、読んでいて少々退屈になりました。
連載中ならともかく、一気に読むと、この退屈さが気になります。
同じようなシーンの積み重ねで、物語を少しづつ進めてゆく手法は難しいですね。