たわ言、泣き言、独り言 時々新刊案内

徒然につぶやきます。時おり自著の新刊案内もつぶやきます。

救急当番の病院を受診しました

2021年07月25日 22時40分54秒 | 独り言
タイトルの写真は、2019年2月12日、嫁氏が大阪旅行に来たときに、一緒にディナーを食べた「あべのハルカス」から撮影した大阪の夜景です。

本題です。
今日の17時半頃、顔の下半分から胸にかけて漠然とした痛みがあり、それが20分ほど続きました。
狭心症を疑い、今日の救急当番の病院に電話して相談し、受診しました。
検査の結果は大丈夫でした。
Dr からは、痛みのある時でないと検査にかからないこともあるので、普段から家族の方が気を付けて、いつもと違う様子ならば病院を受診してくださいと言われました。
ちょっと不安ですが、嫁氏がいるのでお互いに安心です。
付き添ってくれた嫁氏に感謝。
ありがとう。
嫁氏はそのあとも、晩ご飯を作ってくれて、後片付けまでしてくれました。
ほんとうに感謝しかありません。

話しは変わります。
今日「日本ブレイク工業 社歌」を iTunes で購入しました。
ヘビーローテーションで聴いています。
はやりましたよね、この歌。
当の会社がどうなったかはさておき……

それでは、また。

萬Z(量産型)「日本ブレイク工業 社歌 - EP」収録の "日本ブレイク工業 社歌" をiTunesで

アルバム「日本ブレイク工業 社歌 - EP」の曲 "日本ブレイク工業 社歌" をプレビュー、購入、ダウンロード ¥153...

Apple Music

 

「RTした人の小説を読みに行く」企画総評 7月6日~7月21日

2021年07月21日 20時49分30秒 | 読書感想文
今回、4回目の「RTした人の小説を読みに行く」企画を行いました。
今回の企画で、告知を含めて要した期間は、7月6日から7月21日までの16日間でした。
告知は以下のツイートで行いました。



先ほどのツイートにある通り、募集の条件は以下のように設定しました。

作品URLはリプライで。
10万字程度以下で完結済みの小説。
先着5名(1人1作)。
未登録でも読めるweb 小説。
Kindle なら無料のもの。
読んだ小説には必ずブログに感想を書きます。
【ご注意】感想にはネガティブなことも書きます。

募集の開始は7月6日の22時ごろ。
募集枠最後の5作品目の応募があったのが翌日の22時ごろ。
ファンタジーや日常を扱った作品などの応募がありました。
ご応募頂いた方々、そして拡散にご協力頂いた方々、ほんとうにありがとうございました。

応募を締め切ってからすぐに精読にかかりました。
平均すると、1作品につき3日程度のペースで読破し、感想文をこのブログに書きました。

今回集まった作品にほぼ共通して感じたことは、話者(視点)のゆらぎです。
どの作品にも、大なり小なり話者(視点)のゆらぎを感じました。

複数の話者(視点)が頻繁に切り替わったり、神視点(物語の外部からの視点)のある作品が幾つかありました。
これはたぶん、アニメや映画のように物語を記述したいという欲求によるものでしょうか?

話者(視点)をどうするかと言う事は、物語の登場人物の誰に物語を語らせるか、と言う事です。
誰に語らせるか決まったら、主語をどうするか、一人称(わたし、ぼく、おれ、etc...)にするか、三人称(名前)にするか。
さらに、物語を通して一人の登場人物に語らせるか、それとも複数の登場人物に語らせるか。

話者(視点)の問題で注意が必要なことは、今、物語を語っている登場人物がAであるとするならば、そのAには見えないこと、聞こえないこと、感じられないことを、Aが話者(視点)である間は書いてはいけないと言う事です。
このルールを破ってしまうと、Aに感情移入することが難しくなり、物語への没入感も薄れてしまいます。
反対に、このルールが守られていると、Aへの感情移入がしやすくなり、物語への没入感も深くなります。

また、あまりに複数の話者(視点)が頻繁に切り替わると、登場人物に感情移入することが難しくなり、物語への没入感も薄れてしまいます。

話者(視点)である人物に強く感情移入できて、物語にも深く没入できる。
そんな作品を読み終えた後には、深い余韻に浸ることができると思います。

それでは最後に、今回書いた読書感想文へのリンクを、掲載した順番に紹介しておきます。
各作品へのリンクは、それぞれの感想文に記載してあります。
皆様の読書のご参考にしていただければ幸いです。
【ご注意:読書感想文の投稿後に、作品が改稿されている場合があります】

読書感想文「青春するから応援よろしくお願いします!!」(メロウ+, 2021/07, カクヨム)

読書感想文「就活か魔王か!? 殺虫剤無双で愛と世界の謎を解け! ~鏡の向こうのダンジョンでドジっ子と一緒に無双してたら世界の深淵へ~」(月城 友麻 (deep child), 2021/07, カクヨム)

読書感想文「ただ将棋をして話すだけ」(takemot, 2021/05, ノベルアッププラス)

読書感想文「オニタイジ・システム」(佐崎 遊/レッド・ジン, 2021/05, 小説家になろう)

読書感想文「迷帝?コレカラキメルノ=ジャー」(ケーエス, 2021/07, カクヨム)

迷帝?コレカラキメルノ=ジャー

2021年07月21日 18時35分18秒 | 読書感想文
「迷帝?コレカラキメルノ=ジャー」(ケーエス, 2021/07, カクヨム)
https://kakuyomu.jp/works/16816452218552133974

読了しました。
世界の8割を支配するキメルノ大帝国。そのあちこちで反乱が発生する。即位したばかりの皇帝、コレカラキメルノは反乱の鎮圧に向かうが……
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

世界の8割を支配するキメルノ大帝国。そのあちこちで反乱が発生する。即位したばかりの皇帝、コレカラキメルノが鎮圧に向かう。
しかし彼には欠点があった。何かを決めるのに時間がかかるのだ。
優柔不断な皇帝であったが、なんだかんだと各地の反乱をおさめてしまう。
やがて物語は結末を迎え……

結末近くで各所に張られた伏線が回収されます。
なぜ皇帝が、それぞれの場面で決めるのに時間がかかっていたのか、それが明らかになります。
なるほどとを思いました。

この作品の難点をあげるとすれば、それは話者(視点)だと思います。
話者(視点)が明確でなかったりする部分や、短い展開で話者(視点)が変わる部分があって、誰に感情移入していいのか迷いました。
話者(視点)を絞って書けば、物語に感情移入しやすくなります。
そうすれば、ラストでもっとカタルシスを感じることができたと思います。



オニタイジ・システム

2021年07月19日 19時06分40秒 | 読書感想文
「オニタイジ・システム」(佐崎 遊/レッド・ジン, 2021/05, 小説家になろう)
https://ncode.syosetu.com/n1774gy/

読了しました。
4年前、とある研究所で人智を超えた存在、ネメシスが誕生する。
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

4年前、とある研究所で人智を超えた存在、ネメシスが誕生する。
そして現在、ネメシスが現れた町、花蘇芳市では、鬼と呼ばれる者たちによる犯罪が頻発していた。
花蘇芳警察署の超人事件対策係に配属された桐谷真由は、事件の背後に隠された謎に迫る……

短編ですが、詰め込まれているお話しのスケール感は長編サイズだと思います。
話者、つまりお話しの視点は、おもに桐谷真由なのですが、他の登場人物の視点や神視点(物語の外部からの視点)もあります。
短編の長さの中で、視点が次々と変わるので、物語への感情移入が少し難かったです。
話者(視点)を安定させると、また違った面白さが出たかもしれません。

ただ将棋をして話すだけ

2021年07月19日 15時14分48秒 | 読書感想文
「ただ将棋をして話すだけ」(takemot, 2021/05, ノベルアッププラス)
https://novelup.plus/story/270287877

読了しました。
金曜日、深夜、大学の休憩スペース。いつものように僕は師匠と将棋を指している。
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

金曜日、深夜、大学の休憩スペース。いつものように僕は師匠と将棋を指している。
主人公の高校生である僕と、大学生である女性師匠との、将棋を通じた静かな対話劇。
やがて迎える女性師匠の父の死。
主人公の大学受験。
そして……

この物語は将棋の対局を中心に描かれているのですが、物語を読むのに将棋を知っている必要はありません。
物語のほとんどで、時間は静かに、穏やかに流れています。
そして迎える結末も、予定調和のようで安心できるものです。
ただ、あまりにも安心できる物語展開であるためか、読んでいて少々退屈になりました。
連載中ならともかく、一気に読むと、この退屈さが気になります。
同じようなシーンの積み重ねで、物語を少しづつ進めてゆく手法は難しいですね。

就活か魔王か!? 殺虫剤無双で愛と世界の謎を解け! ~鏡の向こうのダンジョンでドジっ子と一緒に無双してたら世界の深淵へ~

2021年07月17日 20時11分24秒 | 読書感想文
「就活か魔王か!? 殺虫剤無双で愛と世界の謎を解け! ~鏡の向こうのダンジョンでドジっ子と一緒に無双してたら世界の深淵へ~」(月城 友麻 (deep child), 2021/07, カクヨム)
https://kakuyomu.jp/works/16816452220251266949

読了しました。
サークルの女性先輩に教えられたとおりにしたら異世界に転移してしまった! 就活生、水瀬颯汰の冒険が始まる……
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

主人公の水瀬颯汰(みなせそうた)は就活生だ。
彼は内定が一つも取れずに落ち込んでいた。
そんなある日、サークルの女性先輩から不思議なアドバイスを受ける。
颯太は先輩に言われた通りにする。
すると部屋の姿見が異世界へとつながってしまう。
颯太はそこで窮地に陥っていた美少女を助ける。
そして彼と美少女との冒険の日々が始まる。
やがて物語は意外な方向へ……

とても面白かったです。
テンポがよくて、ぐいぐいと引き込まれました。
10万字少しの長さですが、あっという間に読み切っていました。

タイトルだけを読んだときは、ずいぶんと無茶な設定だと思いました。
しかし読んでみると、不思議と違和感を感じませんでした。
場面やモンスターに合わせて殺虫剤の種類を使い分けるアイデアにはなるほどと思いました。
主人公と美少女のキャラクターにも親しみがわいて、無理なく作品世界に没入できました。

この物語のほとんどは主人公の一人称で書かれています。
ただ、終盤になると、他の登場人物の三人称視点での記述があって、少し違和感を感じました。
物語りの展開上、必要な部分だとは思います。
わたしはそれほど商業小説作品を読んだわけではないので、主人公の一人称視点が主な作品で、途中で他の登場人物の三人称視点になる展開には、あまり慣れていません。

とは言え、面白かったです。
時間を忘れて読みふけることのできる作品でした。

青春するから応援よろしくお願いします!!

2021年07月16日 21時04分06秒 | 読書感想文
「青春するから応援よろしくお願いします!!」(メロウ+, 2021/07, カクヨム)
https://kakuyomu.jp/works/16816410413906732747

読了しました。
歯止めのかからない少子高齢化に悩んだ国の打ち出した計画、通称「大人計画」の対象に選ばれた主人公、久我滝夜。彼の怒涛の1年が始まる……
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

今回の「#RTした人の小説を読みに行く」企画では「10万字程度以下で完結済みの小説」を募集しました。
この作品の文字数は31万字強で、しかも未完です。
ですが今回はこの企画の対象としました。

主人公の久我滝夜はどこにでもいる中学生だ。
その彼は、日本全国の14歳が、市役所や区役所、または公民館などに集められ、そこで人生について学ぶ通称「大人計画」に参加することになった。
送られてきた案内に従い、4月1日、蔵野市役所に足を運ぶ滝夜。
そこには一筋縄ではいかない中学2年生たちが勢ぞろいしていた。
そして彼の怒涛の1年が始まる。

面白かったです。
主人公の感情が瑞々しく表現されています。
好感を持てて、感情移入もしやすかったです。
ただ、(話者としては)いつもテンション高めかな?
なので読破して少々疲れました。
現時点でも31万字強と、長いですし。

主人公以外のキャラクターもそれぞれに特徴があって、よく描き込まれています。
いろいろなことが細部にわたって調べられていて、それが物語にいかされていました。
それが物語の説得力や厚みになっています。
とくに主人公たちをサポートするAI、ケアウグイスはよくできていました。

一部を除いて、この物語は主人公の一人称で書かれています。
そして部分的に、他の登場人物の一人称や三人称で書かれています。
その、他の登場人物の一人称や三人称で書かれている部分のうち、数か所で、話者(視点)のゆらぎがありました。
それを指摘するために、主人公の一人称以外で書かれている部分を以下にリストアップしてみます。

第49話 無期限の刑
話者(視点)のゆらぎがみられる(前半は柳真下の三人称、後半は主人公の一人称?)。

第50話 AIは学びでできている
話者(視点)のゆらぎがみられる(柳真下の三人称と榎戸の三人称が混在している?)。

第51話 GATEからの出向者
話者(視点)がわかりにくい(柳真下の三人称)。

第52話 ハジメ少年の動画
話者(視点)がわかりにくい(榎戸の三人称)。

第53話 中学生、見守るくらいがちょうどいい
話者(視点)がわかりにくい(榎戸の三人称)。

第55話 不審者
主人公の一人称なのに主人公のいない場面の描写がある(中ほど)。

第96話 所詮ゴシップ記者だと侮った
話者(視点)がわかりにくい(柳真下の三人称と榎戸の三人称が混在している?)。

第98話 情報は漏れてしまった
話者(視点)がわかりにくい(柳真下の三人称と榎戸の三人称が混在している?)。

第99話 中学生の人権なんてない
話者(視点)がわかりにくい(柳真下の三人称)。

第100話 すべてのアナログに死を!
話者(視点)がわかりにくい(柳真下の三人称)。

第176話 守らねばならないもの
話者(視点)がわかりにくい(柳真下の三人称)。

第177話 無敵であれ
話者(視点)がわかりにくい(柳真下の一人称)。

第178話 同僚
話者(視点)のゆらぎがみられる(柳真下の一人称と三人称が混在している?)。

第179話 放送室にて
話者(視点)のゆらぎがみられる(柳真下の一人称と三人称が混在している?)。

第182話 第一試合
話者(視点)がハジメの一人称。

第183話 館内放送
話者(視点)がハジメの一人称。

第184話 強い人
話者(視点)がハジメの一人称。

第185話 真下さんと交代
話者(視点)が柳真下の三人称。

第186話 咲良帰宅
話者(視点)が咲良の三人称。

第187話 落ちる
話者(視点)が咲良の三人称。

第188話 キーン
話者(視点)が柳真下の三人称。

以上に上げた部分が、主人公の一人称以外で書かれているパートです。
主人公が剣道の試合に臨むパートは、主人公以外の人物の一人称で書かれていました。
それがとても効果的でした。
あの部分を、主人公の一人称で書くことは難しいと思いました。

話者(視点)が、主人公の一人称から、他の登場人物の一人称に切り替わり、また元に戻ることには、わたしはそれほど抵抗を感じません。
しかし、話者(視点)が、主人公の一人称から、他の登場人物の三人称に切り替わり、また元に戻ることには少々抵抗を感じます。
それほど商業小説作品を読んだわけではありませんが、そういう切り替わりは特殊ではないでしょうか?

話者(視点)のゆらぎについて以外は、誤字脱字や文法の誤りもそれほど気になりませんでした。
もちろんそれは、商業小説作品に比べれば、web 投稿小説は誤りが多くても許容できると言う事なのですけども。

とは言え、楽しめました。
この作品を読んで、久しぶりに中学生時代の自分に想いをはせました。

次の既刊本の無料キャンペーンは9月10日(金曜日)17時からの5日間を予定しています

2021年07月12日 19時54分31秒 | 過去のお知らせ
わたしは Amazon Kindle ストアで小説を販売しています。
現在は11編の作品を販売しています。
BL(ボーイズラブ)要素を含むBL,SF短編が9編あります。「夜明け」シリーズ以外の作品がそれです。
BL(ボーイズラブ)要素を含含まないSF短編も2編あります。「夜明け」シリーズの作品がそれです。
全ての作品が Kindle Unlimited に対応しています。

既刊本の無料キャンペーンは3ヶ月に1度、5日間のペースで実施しています。
新刊本の無料キャンペーンはその作品の発売開始から1ヶ月以内に5日間だけ実施しています。

次の既刊本の無料キャンペーンは9月10日(金曜日)17時からの5日間を予定しています。
期間中は無料で作品をご購入頂けます。

以下の作品が対象です。
どうぞご利用ください。

「幻影の湖」シリーズ
琵琶湖を舞台にしたSF5編 + 番外2編
BL(ボーイズラブ)要素有り
幻影の湖
約束の湖
続・幻影の湖
残像の湖
再生の湖
黒革の翼
続・黒革の翼

「夜明け」シリーズ
廃墟の街を生み出した謎と世界の再生を描くSF2編
夜明け
続・夜明け

「All Alone」シリーズ
星々を旅する孤独な旅人の物語2編
BL(ボーイズラブ)要素有り
All Alone:賞金稼ぎ編
All Alone:雷撃使い編


以下のリンクから Amazon Kindle ストアのわたしの著者ページを訪れることができます。わたしの作品の一覧があります。各作品についての説明も掲載されています(PC版のみ)。
Amaozn Kindle ストア

なお、それらの説明や、各作品へのリンク、書影などは、このブログのカテゴリー「新刊案内」の記事にも掲載されています。それらの記事には、gooへの登録が無くてもコメントできるようになっています。作品を読んだ感想など頂けると有難いです。

【文庫版】小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない (角川文庫)

2021年07月01日 18時26分24秒 | 読書感想文
「【文庫版】小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない (角川文庫)」(大沢 在昌, 2019/02, Kindle版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NV7BC3C/ref%3Dcm_sw_r_tw_dp_BCXWX9P0XG95EFBR60CK

読了しました。
12人の受講生を相手に、作家である大沢在昌氏が、課題を出したり講評したりしながら、作家としての必要な技術について伝える好著です。
以下の note の記事が面白かったので購入して読んでみました。

「あなたの「デビュー」を後押ししてくれる本|大沢在昌著『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』|monokaki編集部|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。」
@monokaki_jp
#note
https://monokaki.ink/n/n0b689da8cb00


この本は10回に及ぶ講座の記録 + α で構成されています。

文庫版特別講義 大沢在昌&編集長座談会
主要新人賞リスト
まえがき
第一回 作家で食うとはどういうことか
第二回 一人称の書き方を習得する
第三回 強いキャラクターの作り方
第四回 会話文の秘密
第五回 プロットの作り方
第六回 小説には「トゲ」が必要だ
第七回 文章と描写を磨け
第八回 長編に挑む
第九回 ぎりぎりまで自分を追い込む
第一〇回 デビュー後にどう生き残るか
最後のアドバイス
講義の最後に
あとがき
文庫版のためのあとがき

この本が最初に出版されたのは2012年です。
2019年に文庫化されました。
この Kindle 版は、文庫版にもとづいています。

この本の中では、12人の受講生が1年間にわたり、著者の講義を受け、課題に挑んだり、その講評をうけたりします。
「文庫版のためのあとがき」に書かれているように、文庫版出版の時点で、受講生12人のうち5人がデビューし、4人が新人賞を受賞しています。
この本の内容については、当然賛否があるとは思います。
しかし、受講生たちが、その後どんな結果を出したか、それが、この本に書かれていることの評価の一端を示していると思います。

この本は縦書きで書かれています。
読み物としても面白いです。
なぜ面白いと感じたか?

わたしは小説を書いています。
いわゆる素人作家です。
本書に書かれていることは、わたしが小説を書く上で、いつも気を付けていることでした。
もちろん、それは気を付けていることであって、出来ていることではありません。
でも、我が意を得たりと、そう感じました。
本書を読んで自信を得ることができたのです。
だから、面白く感じた。
そう思います。

と言う事はです。
例えば、小説を書いている人で、本書の内容にピント来ない人がいたとしたら、そんな人は本書を酷評するかもしれません。

この本を手に取るような方は、たいていは作家志望の方でしょう。
ですので、そんな方々の、小説への取り組み方によって、本書への評価は分かれると思います。
とは言え、わたしのような小説書き初心者には、とても参考になり、背中を押してくれる本でした。
この本に出会えてよかったです。




書影は版元ドットコムより
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041077559