スマホの実質負担額、ソフトバンクが最も「分かりにくい」と感じる理由 (msn.com)
最安のケースになる実質負担額の算出が困難
まずは実質負担額について。ソフトバンクをはじめとする大手キャリアでは、分割購入や一定期間使用後の返却などを条件とした端末購入プログラムを適用することで、1回払いで購入するよりも割安な価格(実質的に安い価格)で端末を入手できる。
各社ともにオンラインショップや製品ページで1回払いと実質負担額を明記しているが、ソフトバンクでは1回払いも実質負担額も「総額」と表記されており、パッと見だとどちらが1回払いなのか実質負担額なのかが分かりづらい。
ミッドレンジモデルの「Google Pixel 8a」を例に挙げると、製品ページに総額と小さな字で記載された方の7万7760円(税込み、以下同)が1回払いの金額で、その少し下に「新トクするサポートなら超おトク」と記載のある総額2万2008円が実質負担額に見える。
……と、いいたいところだが、実はこれ、最終的な実質負担額ではない。
ここで伝えたいのは、「最安の実質負担額」を算出しづらいこと。ソフトバンクオンラインショップでは、MNPで乗り換えた上で端末を購入すると、「オンラインショップ割」という割り引きを受けられる。
先に挙げたPixel 8aをソフトバンクオンラインショップで購入する場合、総額と書かれた2万2008円からオンラインショップ割の2万1984円を引いた金額、つまり24円が最終的な実質負担額となる。しかしソフトバンクの製品ページには、オンラインショップ割を加味した、最終的な実質負担額が明記されておらず、消費者自身で算出する必要があるのだ。
ソフトバンクオンラインショップから製品を選び、契約種別で「MNP」を選択した後に表示される「機種・プラン」のページには、オンラインショップ割を加味した実質負担額は表示されるが、オンラインショップで機種を選択した最初のページや、(オンラインショップとは別の)製品ページには明記されないので、やはり分かりにくいと感じる。
ソフトバンクは、なぜオンラインショップ割を引いた実質負担額を製品ページに明記していないのだろうか。オンラインショップ割込みなら、他キャリアよりも安くなるケースもあるかもしれないだけに、もったいないと感じる。特に、ソフトバンクは1年で返却すると実質12円や24円になるなど、お得な施策を打ち出している。もう少し表記を工夫するだけで、魅力的なプログラムの理解促進につながるはずだ。また、新トクするサポート(プレミアム)のあんしん保証パックの料金も、製品ページやオンラインショップに記載してほしい。
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