プレジデントオンラインよりコピー
「VIPが来るから、女の子を用意できる?」
「長らく芸能界に君臨し続けた男の裁判に注目が集まるなか、本誌はある写真を入手した。白Tシャツに黒の短パンを履きリラックスする人物。かなり酔っているのか顔を赤らめながら、女性を自身の上に乗せて幸せそうな表情を浮かべているのは、渦中の松本人志である。
参加したA子さんがこう語る。
「松本さんとの飲み会には、『クロスバー直撃』の渡邊センスという芸人から誘われたんです。渡邊さんとは一時期、友達のような関係で一緒に飲んだりしていました。ある時、彼から『明日めっちゃVIPが来るから、女の子を用意できる?』と連絡が来たんです。
吉本興業はこの実態を知っていたのか
ところで一連の松本人志“事件”の報道を読んでいて、私が疑問に思ったのは、彼が所属している吉本興業は、こうしたことが行われていたことを知っていたのだろうかというものだった。
私が親しくしている吉本関係者にその疑問をぶつけたところ、こんな答えが返ってきた。
「おそらく掴んでいたとは思うが、トップシークレットだから、情報は洩れないはずだった」
吉本の万博関連事業の受注額は41億円にも
トップシークレットであるはずの松本人志の性加害疑惑情報が文春に流れ、大崎前会長が関係を強化してきた日本維新の会との“蜜月”関係も文春(2月8日号)が報じたのである。
大崎氏は現在、延期または中止の声まで出ている関西万博の催事検討会議の共同座長を務めている。性加害疑惑が出るまで松本人志もアンバサダーを務めていた。
私が知る限り、大崎氏は菅義偉前首相と親しく、その縁で安倍晋三元首相に食い込み、そこから維新とのつながりを深めていったようだ。だが、今や、その蜜月ぶりはただ事ではないといわれているようだ。
「実は、万博への立候補表明から七カ月後の十七年十一月、吉本と大阪市は『包括連携協定』を結んでいます。この協定を主導したのが、当時社長だった大崎氏。吉村市長(当時)と会見に臨み、『大阪の魅力を、日本中、世界中に発信することにご一緒する』と述べていました」(吉本幹部)
2023年に請け負った「『大阪文化芸術祭(仮称)』の実施にかかる企画・運営等業務」はJTBとのJVで、受注額は約19億9000万円にもなり、文春の調べによると、こうした幅広い事業の受注額を総合すると、実に41億円に及ぶというのである。
う見てくると、今回の松本人志スキャンダルは、ジャニー喜多川事件と同様の構造を持っていることがわかる。
文春報道が事実だとすれば、松本人志のやっていることはトップシークレットだったとしても、吉本興業に所属している芸人たちが関与していたというのだから、知っていた人間は何人かはいたはずである。
しかし、それを口外したら吉本にいられなくなるから、皆口を噤(つぐ)んでいたのではないか。
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