好きでした…
長のお務め、ごくろうさまでございました…
お別れは、そう遠くないであろうことはわかっていました。
でも、次回作の計画もあったというし、
とても意欲的であったと聞くし、
もう一本くらい、映画を撮ってくれてからだと…
もうちょっと、もうちょっとは時間があるのだろうと思っていました
「健さん」といったら高倉健…
「健さん」と呼びかけたくなる、あの背中…
「よっ!待ってました!!」と声がかかる稀代のヒーロー…
子どもの頃はね、好きじゃなかった。
やくざ映画の主役ってことで、真面目な英陸の家庭(?)では見せてもらえなかったし…
「悪い人」のイメージを勝手に持ってた。
大人気なのは知ってても、なぜ人気なのかはわからなかった。
健全なご家庭には「加山雄三」
おしゃれなご家庭には「石原裕次郎」だった…
いつからだろう…健さんが魅力的に見え始めたのは…
薬師丸さんデビュー作
一昨年の作品『あなたへ』。
NHKでは、その撮影中、ロングインタビューを試み、
「プロフェッショナル~仕事の流儀」の特別版として、昨年末放送した。
プライベートを明かすことをよしとしなかった健さんが、こういう取材を受けたってことは、
「お別れの準備」なんだろうな…っていうのは思ってた…
英陸は「男の中の男」って言われると、うざったくて仕方ない。
実際、若い頃の健さんの容姿は男臭すぎて…
お顔がね、おでこもほっぺもピッカピカで、直視できない感じ…?!
今見ると、やくざ映画の時って、かなり露出過多だよね。
しょっちゅう脱いでる…
健さん、腕も脚も、つやつやでとても綺麗…
背中は、刺青を見せなきゃいけないからモロ出しだし、
着流しの前をはだけて見える胸…
チラリズムの太ももも、色っぽい…
なんだか、正面から見てはいけないほどの「エロ」さを感じたぜ…
そうそう、健さんのキャッチフレーズは「男が惚れる男」よね
男心に男が惚れて~
健さんリスペクト…横尾忠則氏 橋本治氏
健さんって、あまりに美しすぎたから、
芸能マネージャー希望だったのに俳優にスカウトされて、
わずか1ヶ月で主演デビューなのよね
訓練中は、ダンスレッスンとかもやらされて、何やっても笑われたって…
本人は、下手くそで不器用で…と思ってたでしょうが、
つまりは、目立って目立ってしょうがなかったってことなんだよね。
存在感があり過ぎる…
この映画で、中国全土でもリスペクトされる存在
やくざ映画が当たりに当たって、年間10本もの映画に主演した時期があるとか…
同じような役に、同じような展開…
睡眠時間もほとんどなくて、延々と続くマンネリの世界…
まだ整ってないころの健さんは、そんな毎日がイヤになって、
失踪騒ぎを起こしたこともあったらしい
健さんが、本当に役者人生に目覚めたのは45歳のとき。
東映の専属をやめて、じっくりと、やりたい仕事だけを選ぶようになった。
それは、役に責任を持ちたいと考えるようになったから。
自分の与えられた本分を愚直なまでに貫き通す男の役を、好んで演じるようになった。
健さんが、世間的に認められるようになったのは、そのときからかもしれません。
昨年、文化勲章を受章したとき、しみじみ言ってましたね。
「自分は長く前科者を演じてきたのに、こんな立派な勲章をいただけるなんて…」
というようなこと…
ある意味自虐的…ある意味、批判的なことばでもある…よね
健さんは芝居はうまくない。
セリフで芝居をする人ではない。
「体が唯一の資本」と、番組の中でも言ってたけど、
そう…健さんは、「たたずまい」で見せる役者だったのだと思う。
そのために、体には人一倍気を使った。
でも、それと同じくらい、心にも気を使った
「いつも心を感じやすい状態にしておくこと」
それが健さんの役者心得第一条…
健さんは、涙を流す男だ…
晩年の印象は、とっくにお爺さんなのに、お爺さんにならなかった人…
80歳過ぎても、颯爽と歩いた。
ジーンズが似合った。
彼は、人目に触れる限り、「高倉健」であり続けようとした。
節制して、厳しい筋力トレーニングを課して、
「もう何十年もウエストのサイズが変わらない」と、自負した。
自分に厳しく、人には優しく、
いくつになっても学び、人を敬い、
かっこいい「健さん」を体現し続けた。
本当にストイックに生きた…
ああ、そうなんだな…
だから健さんは「色っぽい」んだな…
先日「教えたい」という記事を書きましたが、
近いうちに「教えてほしい」というタイトルで書こうと思ってたの。
「教えてほしい」…あちゅとくんに教えてほしい…なんでそんなにセクシーなの?って…
でも…あちゅとくんに聞く前に、わかっちゃったね…
「禁欲」なんだ…「求道」なのかも…
ストイックじゃないと、セクシーじゃない…
ぶよぶよ だらだらじゃ、セクシーじゃないもんね!だよね
でも…
ストイックだけでもダメな気がする…
どっか後ろめたさみたいなものも感じてて…
明るいだけじゃダメよね…いわゆる陰を持ってる人…
そして、ただ、正しくってもダメで、ちょっとだらしなかったりするとエロで、
いたずら好きだったり、シャイだったりすると…
ああん、もう可愛いいいいいい
あれ?!ってことは…
あちゅとくんって、健さん??!!
「あちゅと…」
<突飛ですが…>
健さんのガタイと輪郭に、深キョンの顔をはめ込むと長谷部さんになる…
と思うんですけど?いかがでしょ?そんなん、ありか??!!
長谷部さんって、深キョンに似てる…と思う…
あちゅとくんが深キョンに夢中になるわけだ…
あ、これは高倉健さんへの追悼文でした!不好意思~
もちろんね、とても悲しいんです。
でもね…悲しいんだけど、さわやかな感じもある…
健さんが、人生を全うしたに違いないから…
とてもきちんと、一生を一生懸命生き切った人だから…
だから、いなくなってしまったけれど、寂しいけれど、
清々しい思いを起こさせてくれるんだと思う…
健さんは、私たちの心に一陣の風を残して旅立った…
放浪癖もあったという健さん…
身も心も軽くなって、今頃はきっと、思う存分、旅を楽しんでるんじゃないかな
いつかどこかで、また会えそうな…そんな気がします…
タイプは違うけど、男が惚れる男…ってことなら、内田篤人!
ところで追悼記事にまったくといいほど出てこないんだけど、中日ドラゴンズの監督役だった「ミスター・ベースボール」、B級映画だけど、わたしけっこう好きなんですけどね。
で、こないだ会ったU先生もたたずまいの美しい人でしたよ。ふふふ。
うん、知ってる…『ミスター・ベースボール』。
ちらっと見た記憶もあるけど…
健さん、いろんな役やってますよね
直視するのが恥ずかしいけど(?)
今さらながら、やくざ映画の健さんを見てみたい気がします…
スクリーンでね。
「よっ、待ってました!」って声かけて、拍手しながら…
昨日…一昨日になるかな?久しぶりに『幸福の黄色いハンカチ』見ました。
うん…立ってるだけで、かっこよかったよ、健さん